クレジットカードの不正利用、あなたはチェックしていますか?
不正利用が数百円くらいだと被害に気づきにくいですよね。「不正利用に数百円なんてありえないでしょ?」と思われた方、要注意!実際に数百円を何か月にもわたって不正利用されていたケースもあるんです。
ここでは、クレジットカード不正利用の原因や確認方法、対処法について解説します。
万が一、クレジットカードを不正利用されてしまったときに、補償を受けられるよう、今からできることをしておきましょう!
※掲載情報は2021年3月現在の情報です。
クレジットカードの利用明細を見たときに、「身に覚えのない請求がある…」と感じたら、不正利用を疑いましょう。
クレジットカードの不正利用の手口は、主に6つあります。
不正の手口 | 内容 |
---|---|
スキミング | ATMのカード挿入口に読み取り機器を取り付け、カード情報を盗み、偽造カードを作成 |
なりすまし | 第三者が不正に入手したクレジットカードを利用 |
フィッシング詐欺 | 正規サービスを装いメールを配信し、偽サイトに誘導。誘導先のサイトでカード情報を盗む |
出会い系サイト詐欺 | 出会い系サイト内のクレジットカード決済によって課金させ、カード情報を盗み取る |
オンラインショッピング詐欺 | 偽のオンラインショップサイトを立ち上げ、架空の商品を販売。カード情報の流出 |
オンラインショッピングからの漏洩 | オンラインショップに不正アクセスし、クレジットカード情報が漏洩 |
その他にも、スパイウェア・サーバーハッキング・スリ・車上狙い・侵入盗など、様々な手口があります。「不正利用されたかも?」と感じたら、まずは本当に不正利用されているのかどうかを確認しましょう。
不正利用されたか心配なときには、次の3つのことをチェックしましょう。
利用日と金額
家族の利用有無
店舗と支払先名
店舗によっては、クレジットカードの決済処理に時間がかかることも・・・。そうすると、実際に利用した日と請求日が異なってしまいます。利用日が違うから「不正利用」だと判断しないで、まずは本当に身に覚えはないか、「利用日付近」も含めてご自身やご家族の利用を把握しましょう。
利用明細書に記載されている「利用日」と「利用金額」から、「どこで何に使ったか」を思い出しましょう。スマホで購入履歴をたどったり、スケジュール帳を見直したりすると、思い出しやすいですね。
クレジットカードを使ったときの控えがあれば、それをチェックするとスムーズです。
家族カードを発行しているときは、ご家族が利用した分も本カードの利用明細に記載されます。つまり、ご自身には身に覚えのない請求でも、ご家族が購入した可能性も。
カード会社に問い合わせる前に、ご家族のクレジットカードの利用も確認しましょう。
店舗によっては、店舗名とカード会社登録名が違うことがあります。「ABC」の屋号で店舗を展開する会社が、本来の社名である「DEF」の名称でカード会社に登録するパターンです。
こんな場合、「【ABC】なら利用したが【DEF】は知らない!」と思うかもしれませんが、表記名が異なる会社は意外と多いんです。請求のあった店舗名でネット検索してみたり、店舗に問い合わせたりして、確認しましょう。
また、利用日と利用金額が同じだからといって、「ABC(店舗名)=DEF(支払先名)」とすぐに決めつけるのは危険。利用した覚えのない支払先名が記載されているときは、必ず確認するようにしましょう。
以上3点を確認しても、ご自身やご家族がクレジットカードを利用した覚えがないなら、不正利用された可能性が高くなります。クレジットカードが不正利用されたと判明したときは、すぐにカード会社へ連絡しましょう。
「カードの利用停止」を行うと、クレジットカードが使えなくなります。「カードが使えないと不便…」でも、利用停止にしないと被害が大きくなる可能性があります。まずは、速やかにカード会社へ連絡して、利用停止を行いましょう。
調査希望のクレジットカードと利用明細書を手元において連絡すると、慌てずに済みますね。「利用した覚えのない店舗から請求が届いた」と言うと、カード会社に伝わりやすいです。
利用者から不正利用の連絡があると、カード会社は調査を行います。
カード会社へ連絡が終わると、次は警察へ被害届を。被害届が受理されると受理番号がもらえますので、カード会社に連絡して共有しておきましょう。受理番号が、警察へ届け出た証拠になりますよ。
伊予銀行のクレジットカード「IYOCA」では、カードの利用停止後に、希望があれば、クレジットカードを再発行できるので安心です。カード会社の指示に従って、手続きを完了させましょう。
クレジットカードが不正利用され、カード会社の調査でも不正利用だと判明して、カード契約者本人に落ち度がないときは補償を受けられます。ただし、カード会社に連絡した日からさかのぼって、60日前から生じた不正利用分についてだけ補償されます。
早めに不正利用に気づいて、すぐに届け出ることがポイント。
また、カード規約を守らなければ、契約者に落ち度があったと判断されるので注意しましょう。
例えば「IYOCA」では、以下を守っているかが重要。
補償を受けるには、誕生日など簡単に推測される暗唱番号は、設定しないほうが賢明ですね。カード裏面の署名も重要。後回しにしがちですが、カードを受け取ったらすぐに署名しましょう。
そして、補償を受けるには、警察への届け出が必要です。不正利用かどうか判断しづらいときでも、カード会社に連絡した時点で、警察にも届け出ておきましょう。
「クレジットカードが不正利用されているかも…」と思ったら、迅速に対処しましょう。もちろん、勘違いだったらいけないので、まずは本当に不正利用なのか家族も含めて確認が必要です。ただ単に会社名が違うだけだったり、かなり前に利用した請求だったりすることも。
利用状況を把握するため、クレジットカードを使ったら控えを保管しておきましょう。控えを保管しておくと、請求済みとそうでないものがハッキリわかります。また、利用明細書を毎月確認することで、クレジットカードの決済処理に時間がかかっているものも把握できますよ。
不正利用の早期発見するためには、身に覚えのない請求をはっきりさせ、利用した店舗やカード会社に確認することがポイントですね。
クレジットカードは便利な反面、不正利用されてしまう可能性があります。日ごろから何にいくら使ったのか整理し、万が一不正利用されても慌てないよう、ここでご紹介した対処法を心得ておきましょう。