金融犯罪にご注意ください

振り込め詐欺

1. 手口

などと、巧みにお孫さんやご子息、警察官を装って、電話をかけてきます。
特徴として、緊急性を強く訴えてきます。例えば、
「交通事故を起こしたので、至急、お金がいる。」
「彼女が妊娠して、至急示談金がいる。」
「友人の保証人になったところ、代わりに返済しないといけなくなった。すぐに払わないと、マグロ船に乗せられてしまう。」

などと、切羽詰った雰囲気を巧みに演出し、緊急性を訴え、電話に出たお年寄りに考える時間を与えないようにします。涙声のお孫さん役と脅す悪者役に役割分担して電話をしてくるなど手の込んだ芝居をする犯人もいます。警察官を装って電話してくる場合もありますから、注意が必要です。
また、銀行の窓口が閉まってしまう3時直前に電話をしてくることが多いようです。3時までしか振込ができないので、一層、切迫感が増します。
しかも、
「無免許運転だったので、バレると会社を首になってしまうから、会社に電話してこないで。」
とか
「妊娠したのがパパやママに知られると、怒られるから親には黙っていて。」
などと、巧みに他の家人や関係者に相談することを封じてきます。
金額については、電話のやりとりの中で資産状況に見当をつけて、無理したら出せそうな金額を探ってきます。具体的には、50万円~200万円が多いようです。

2. 具体的な防衛策

被害に遭わないためには、ひとつには、怪しい電話には出ないことです。現在は、電話に出る前に相手の電話番号が判る電話機もあります。知らないところからかかってきた電話には出ないようにしましょう。
電話に出た場合は、相手のペースにはまらないようにしてください。
犯人は、せいぜい電話帳で電話番号を調べて電話してきている程度の情報しか持っていませんので、ご子息やお孫さんの名前は判っていません。したがって、犯人に名乗らせるようにすると効果があります。お孫さんというのなら、息子さんの名前を呼んでみるのも確認方法としては効果的です。
「健一(息子さんの名前)かい。」
「そうだよ。孫の健一だよ。」
この段階で「振り込め詐欺」ということが判ります。
また、お金の話になってきたら、
「お金の話ということになると大事なことだから、録音するからちょっと待って。」
などと言うと、証拠を残したくない犯人は、電話をすぐ切ることもあります。
一番確実な方法は、当のご子息やお孫さんご本人に確認することです。
「内緒にして。」
と言われても、電話するだけなら問題ないはずです。事故に遭ったはずなのに、職場で普段どおり仕事をしているかも知れません。
ひとりで対処せずに、必ずご主人やご親戚、親しい友人などの誰かに相談するようにしましょう。

以上