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ビットコインがお財布を変える?
知っておきたいビットコインの基礎

2017/05/11
(提供元:ZUU
(写真=PIXTA)

ビットコインという仮想通貨をご存知だろうか。2020年の東京オリンピックによる訪日外国人の増加に合わせて、取引の増加も見込まれている新しい通貨だが、日本ではまだ「怪しい」「信用できない」と考える人が多い。

ビットコインとは何なのか、本当にビットコインは信用できないのか。使う事によるメリットはあるのか、疑問点について整理していこう。

そもそもビットコインとは何か?

ビットコインは仮想通貨の一種で、インターネット上に存在する電子的な通貨であり、通常のお金とは異なり紙幣や貨幣が存在しない。特徴としては、法定通貨(日本円や米ドルなど、国家が価値を保証する通貨)との換金性があること、特定の国家に依存しないことなどが挙げられる。

インターネット上の通貨というと、信頼性を心配する人もいるが、ほとんどの仮想通貨には暗号化や分散認証システムなどの改ざんを防ぐ仕組みがあり、不正行為を防いでいる。ビットコインにも「ブロックチェーン」という多数のサーバーで分散認証する仕組み(1つのサーバーの情報を書き換えるだけでは改ざんできない仕組み)が存在し、取引履歴を勝手に変更することはほぼ不可能と言われている。

仮想通貨には、特定のゲームやサイトの中でしか使えないものがあるが、ビットコインは世界中で日常生活に使うことを目的に作られているため、世界で最も流通量が多い仮想通貨となっている。

ビットコインの使い方とは?

それでは、このビットコインはどのようにして使ったらいいのだろうか。

個人がビットコインを購入する際の主な入手方法は、取引所と呼ばれる仲介業者を利用することだ。取引所に口座を開き、ビットコインを保持したり送金をしたりする「ウォレット」と呼ばれるアプリケーションを設定する必要がある。ウォレットを設定してから、取引所で日本円や米ドルと交換すると、ビットコインを入手できる仕組みだ。

ビットコインを保有する目的は「投資目的」と「決済手段」の2つある。日本円や米ドルをビットコインと換金する際の相場は、法定通貨と同じように日々刻々と動いている。そのため「投機目的」で保有する際は、相場が低い時にビットコインを購入し、相場が上がった時に売却することで、相場の差分を利益として得られるのだ。

「決済手段」として保有する際の使い方は、支払い相手のアドレス宛に送金を行う場合、ビットコインを使用できる店舗で携帯端末のアプリから支払いを行う方法などがある。だが、日本国内で使える店舗はまだ少ないのが現状だ。

ビットコインを使用するメリット

ビットコインを使用するメリットには、まず手数料が安いことが挙げられる。通常、海外送金には、1件当たり5,000円程度の手数料がかかるが、ビットコインを使うと手数料は非常に安価で済む(データ量に応じて手数料は変動するが、通常は1取引あたり1円以下)。そのため、海外のECサイトで買い物をした際の決済に使うと支払額が膨らまないので便利だ。

また、送金にかかる時間が短くて済む(通常、海外送金には数日かかるのが普通だが、ビットコインの場合は10分程度で完了する)ことや、インフレ時に自己の資産を守るのにも有効というメリットもある。

日本でのビットコインの将来

日本でのビットコインの取引量はまだ多くないが、手軽に利用でき、セキュリティ上のリスクが低いビットコインは、日本でも徐々に認知されつつある。

最近だと、ビックカメラがビットコインによる決済の試験導入を開始している。「爆買い」をする中国人観光客の取り組みを狙っているのが、導入の背景だ。フリマサイトのメルカリも、ビットコインによる取引を検討中と発表しているなど、身近にその波が来ている。

また、「資金決済に関する法律」の改正法が2017年4月に施行されたことにより、今まで「物」として扱われてきた仮想通貨が法律的にお金として認められるようになったことも大きいだろう。

現状では、日本での取引量は少なく投資目的の取引がほとんどだが、経済がグローバル化して利用者が増えるのであれば、国内でも取り扱い店舗が増えて、手軽な決済手段として流通が活発になる事が予想される。まだ身近なものとは言えないが、これを機に仮想通貨について調べてみてもいいだろう。

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