インスタ映え!
夕日ハンティングに出かけよう

瀬戸内海そして愛媛の津々浦々には美しい夕陽スポットが数多くあるといわれる。今回は、愛媛の夕陽の名所をご紹介。大自然が与えてくれる感動的な出会いを求めて、その時々の季節や気象条件のなかで最適なタイミングを狙って、夕景を追い掛けてみてはいかがだろう。きっと、一生瞼に残る素敵な出会いが待っているはずだ。
宇和海に浮かぶ「3つの小島」と夕景のコラボレーション
三ツ畑田島の夕陽(愛媛県南宇和郡愛南町)
宇和海に浮かぶ高さ約40mほどの3つの小さな島「三ツ畑田島(みつはただじま)」は、足摺宇和海国立公園内にある象徴的な景観の一つ。冬の間だけ、この島の背後付近に夕陽が沈むという特別な夕陽と出会える。
愛媛県の最南端の南宇和郡愛南町。宇和海に突き出した船越半島の中浦地区から臨む「三ツ畑田島」。この付近は、サンゴ礁や熱帯魚が豊富に生息しハマチの養殖なども行われ、日中は漁船が頻繁に行き交う。
愛南町の広範囲のエリアから見える「3つの小島」は、地元の人にとっても宇和海の景色を代表するシンボル的な存在だ。夕陽まで待機していると、徐々に太陽の高度が下り、オレンジ色に輝く宇和海に三つの島のシルエットが浮かび上がり、まるで絵に描いたような光景を目にすることができる。冬の間だけの特別な最高の贈り物、夕照で黄金に輝く空と宇和海にひっそり佇む「3つの小島」。大切な人と見たい特別な夕陽だ。

夕映えに輝く桜 1年に数日だけの魔法の夕景
積善山からの夕陽 (愛媛県越智郡上島町岩城)
しまなみ海道のほぼ中心に位置する岩城島。その中央部にある積善山の山頂にある展望台から眺める360°の大パノラマは瀬戸内海の多島美が最も美しく楽しめる。3千本の桜が山に彩りを添える4月上旬の桜の開花時期のみに見られる夕景は最高の見応えだ。西日が当たり色彩が劇的に変化していく桜の花。瀬戸内海を行き交う船を目で追いながら、うっとりするような景色を楽しめる。夕景の主役は「太陽」だが、春の積善山では陽光を受けて輝く桜が主人公。春霞みに浮かびあがる島々が脇役、太陽は照明というところ。夕映えに輝く「積善山の桜」。1年のうち、わずか数日しか見られない「魔法の夕景」だ。

インスタ映え間違いなし かわいい「だるま夕日」
塩屋海岸の夕陽(愛媛県伊予郡松前町塩屋)
冬の夕暮れ時、伊予郡松前町の塩屋海岸では「だるま夕日」と呼ばれるかわいらしい姿の夕日が出現する時がある。冬の風物詩であるこの夕日は、海に沈む間際の夕日が蜃気楼のように揺らぎ、二つの円が重なるように溶けるシルエットが「だるま」そっくりになることから、「だるま夕日」と呼ばれている。よく晴れた日の、大気と海水の温度差が大きい日にほんの数秒だけ姿を見せる「だるま夕日」は、まさに奇跡の夕日。雲がかからない完璧な「だるま」の姿は、冬のシーズン中でもなかなか見ることができないレアなもので、そのシルエットはインスタ映えすること間違いなし。

その絶景を目に焼き付ける。一度は降りたい「下灘駅」
下灘駅からの夕陽(愛媛県伊予市双海町)
多くの鉄道ファンをはじめ、「一度は降りてみたい駅」と言われる愛媛県伊予市にある無人駅「下灘駅」。かつては、日本一海に近い駅ともいわれ、駅を降りれば目の前いっぱいに瀬戸内の美しい海が広がる。ここの夕陽は絶景として知られる。夕暮れが近づくにつれて、だんだんとホームが賑わいだす。視界いっぱいの夕焼けが広がり、刻々と変わりゆく空のグラデーションは思わず息をのむ美しさ。写真を撮ったり、ぼんやりと景色を眺めたり。限られたベンチを譲り合いながら、思い思いの時間を過ごす。この絶景を求めて、多くの人が駅に降り立つ夕陽の名所だ。

美しい夕陽を見るためには、いくつかの条件が必要だそうだ。①台風や雨の後の空気が綺麗な日②日没時間をチェック③季節によって変化する太陽が沈む方角などなど。もちろん、条件を満たしていても美しい夕陽に出会えない事はしばしば。まさしく、夕陽は自然からの最高のプレゼントなのだ。
実際に足を運んで、絶景や名所の雰囲気を肌で感じてみてはいかがだろうか。
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