異次元の美味しさ
「愛南びやびやかつお」を食べたい!!

カツオといえば高知が有名だが、実は四国一のカツオの水揚げ量を誇る港は愛媛県の西南、愛南町の深浦漁港。
そして愛南町は高知以上にカツオが旨い場所として、全国のカツオ通の間では有名だ。愛南町周辺の海は太平洋の黒潮と豊後水道がぶつかり、1,000種類もの海の生物がいるとされる日本有数の豊かな漁場。そこで水揚げされたピチピチ獲れたて超絶旨いと言われるカツオ界のスーパースター「愛南びやびやかつお」を紹介しよう。
鮮度を追及した究極の旨さ「愛南びやびやかつお」とは?
深浦漁港で水揚げされたカツオの中でも「愛南びやびやかつお」は、その鮮度の高さゆえに漁港周辺でしか食べることができない希少なカツオ。あまりに鮮度が良く包丁が入らないほど弾力があることから、地元の方言を交えて「びやびやかつお」と呼ばれている。
カツオは傷みが早く、釣り上げてから時間とともに鮮度も味も下がっていく魚。「びやびやかつお」を名乗れる時間も限られており、釣り上げた次の日までがタイムリミット。漁場で捕獲し、操業を終えたらすぐさま帰港。そのスピードを追求するため、高性能のエンジンを搭載している漁船もあるほど。魚の品質や時間はもちろん、処理のコンディションなど、厳しい管理基準をクリアした極上のカツオだけに冠せられるのだ。
そのため、出回る本数がかなり少なく、なかなかお目にかかれない。幻のカツオとも呼ばれる訳だ。おのずと出荷できる地域も限定され、愛南町以外の地域ではほとんど出回らないのだ。

これがカツオ?? カツオの概念を変える、モチモチ触感!!
「愛南びやびやかつお」の旬は、4月~6月。旬の頃以外でも運が良ければ出会えるチャンスあり。しかし、食べられるかどうかは、その日の水揚げ状況次第。本場の愛南町に行っても、その日になってみないとわからない。幻の「愛南びやびやかつお」は、いったいどんな味なのだろうか。
確かな味を届けするため、愛南漁業協同組合が品質管理などにおいて公認した数店舗のみでの取り扱いとなっている「愛南びやびやかつお」を求めて、深浦漁港に隣接する市場食堂に足を運んだ。運よく入荷があり、超ラッキー。注文後しばらくすると、きめ細かく脂がのったきれいな赤身の見るからに美味しそうな「愛南びやびやかつお」が登場。感激のご対面。その食感は、まるでお餅のように弾力があってモチモチ。味わいは、トロリととろける濃厚な脂がのっているにも関わらず、さっぱりとした旨みが広がる。カツオならではの生臭さとは無縁で、「本当のカツオとはこのような味だったのか!」と驚きの逸品。

市場食堂以外にも、愛南町内の黒潮海閤、ゆらり内海、食事処なにわ、ホテルサンパールの各店で「愛南びやびやかつお」が提供されている。松山市内から約2時間のドライブで到着する愛南町。2時間かけても来る価値大!カツオ界のスーパースター、超絶旨い「愛南びやびやかつお」を、一度、ご賞味あれ。