いよぎんの中の人インタビュー
ICTによる基盤づくりで地銀の未来を担う

みなさまは銀行員の仕事にどんなイメージをお持ちでしょうか?
一口に銀行員といっても仕事の内容はさまざまで、働き方も人それぞれです。
今回は、「ICTによる基盤づくりで地銀の未来を担う中の人」秋山さんにインタビューします。
法人営業から総合企画部へ突然の転属
「オープンAPI」「フィンテック」「RPA」…。秋山の言葉から発せられるICTに関するキーワード。現在、地方銀行6行と日本アイ・ビー・エム(株)の出資で新たな金融サービスの企画開発を行うために設立されたT&Iイノベーションセンター(株)に出向している。

大学では理系を専攻、「営業活動を通じて地元に貢献したい」と入行した。キャリアを着実に積み重ね、新規顧客の開拓にやりがいを感じていた頃に総合企画部への異動が決まった。その名称のとおり新たな商品やサービスの企画・開発から導入までを担当する総合企画部は銀行の心臓部。「ICTを使用しお客さまの利便性や行内の業務の効率化を図ることが私に課せられたミッションでした。直接システムは開発しませんが、大学時代に学んだ理系的なアプローチはとても役に立ちました」と振り返る。
秋山は、残高確認アプリ「MoneyManager ~マネー・マネージャー~」などプロジェクトの主要メンバーとしていくつもの案件に携わった。そのなかでも特に思い出に残っているのがリーダーを任された「いよぎんPayB」の導入プロジェクトだという。これは公共料金や通販の払込票をスマホで読み込み伊予銀行の口座から決済できるアプリ。「プロジェクトのなかで重要視したのは関係者の理解を得ることでした」という。決済方法を変えることは業務の見直しを意味する。約150店舗のネットワークを有する伊予銀行では、ビジネスフローを少し変えるだけでも銀行全体に大きな影響を与える。その時、役に立ったのが店舗での経験だったという。「現状の店舗業務を踏まえながら未来の銀行の在り方をイメージし、いかにそのアプリが銀行にとって大切かを費用対効果も含め説明し多くの人を巻き込んで遂行しました」。
デジタルと人、それぞれの強みを生かす
こうした経験を活かし出向先ではフィンテック(金融テクノロジー)を活用したサービスを企画している。「現在は、異業種から多くの企業が銀行業務に参入しています。地域を良く知り、お客さまとの距離が近い私たちが競争を勝ち抜くためには、人の力、人と人とのつながりが大きなアドバンテージなると思います」と企画と営業の両方の経験からデジタルツールと人的資源のベストミックスの重要性を語る秋山。出向先で得た知識をもとに銀行に戻ってからも、まずはICTの分野で銀行を牽引する存在になりたいと誓う。
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