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【新型コロナウイルス】
日本のワクチン接種状況や治療薬について

2021/07/27
(提供元:ペリプラス

いよいよ日本でも新型コロナウイルスワクチンの接種が始まっています。現在どの程度進んでいるのか、接種状況や治療薬について解説します。また、ワクチン接種の予約方法や手続きの流れについても紹介します。なお、ワクチンに関する情報は日々変化しています。本記事は、あくまでもおまかな内容把握の目安としてお使いください。

新型コロナウイルスワクチンの国内で摂取している人の割合は?

新型コロナウイルスワクチンの国内で摂取している人の割合は?

NHKによる新型コロナウイルス特設サイトでは、ワクチンの接種状況も含めた最新情報を公開しています。2021年(令和3年)7月4日現在、新型コロナウイルスワクチンの国内接種状況は1回目接種済で24.87%、2回目接種済が13.77%という結果です。

医療従事者は優先接種

2021年(令和3年)2月には、日本でも新型コロナワクチンを医療従事者が優先接種するようになりました。厚生労働省のホームページでは、医療従事者等への接種について詳細な案内が記載されています。

優先接種のスケジュール

感染リスクの高い医療従事者のあとは、万が一の感染で重症化リスクの高い高齢者が接種のスケジュールとして組み込まれています。厚生労働省のホームページによると、この後は基礎疾患を有する人や一般の人へ接種するということです。

政府は11月末までに希望者全員に接種したい考え

現在は、医療従事者、高齢者、基礎疾患のある人から優先接種を進めています。政府の発表によると、11月末までには希望している一般の人も含めて接種を済ませたい考えということです。しかし、自治体によって1日に接種できる数や状況には差があるため、今後の推移を見守る必要があります。

日本で認可された治療薬とは

日本で認可された治療薬とは

日本で承認されているワクチンは、現在3種類あります。それぞれの概要と違いについて解説します。

認可済の3種類とは

日本国内で承認されている新型コロナワクチンは以下の3種類です。

日本で承認済のワクチンと確保数
  • ファイザー製(9,700万人分)
  • モデルナ製(2,500万人分)
  • 英アストラゼネカ製(6,000万人分)

現在、日本で承認されているワクチンの製造メーカーは、主に海外のものです。

副反応の報告もみられる

英アストラゼネカのワクチンは海外で血栓の副反応がでたという報告があり、認可はされていますが公的接種では当面使わない方針です。また、メーカーによらず、接種後に発熱などの副反応が出たのちに回復したという例も報告されています。厚生労働省は収集した情報を審議会に報告し、専門家による評価を行う予定です。詳細は「厚生労働省・新型コロナワクチンの副反応疑い報告について」に記載されています。

日本の製薬会社(アンジェス・塩野義製薬など)もワクチンを開発中

日本国内の製薬メーカーも、現在ワクチンを開発中です。特にアンジェスや塩野義製薬、第一三共、KMバイオロジクスは臨床試験を進めています。

予防しよう!ワクチン接種までの流れ

予防しよう!ワクチン接種までの流れ

ここからは、ワクチン接種までの一般的な流れについて説明します。主な接種の流れは以下のとおりです。

接種券を受け取る

国や自治体の指定した優先接種の順に、本人宛に接種券が自宅に郵送されます。原則として、住民票を置いている自治体からの郵送となります。単身赴任や病気などで長期入院している場合は、例外として他の自治体で接種ができます。

職域接種の広がり

政府は6月21日から、職場や大学などで職域接種を可能とする方針を示しました。職域接種は勤務している本人だけでなく、配偶者などの同居家族や会社の近隣住民も対象としている企業もあります。ワクチンの不足により一時中断している場合もあるため、事前の確認が必要です。

ワクチン接種の予約をする

ワクチン接種券が届いたら、電話やインターネットから接種予約をしましょう。接種会場は公民館や体育館、医療機関などの選択肢があり、自分で希望する場所を選べます。

Web予約の注意点

Web予約は、パソコンやスマートフォンに慣れている人が使いやすい方法です。操作に慣れていない人で、電話が繋がらないなどの理由からWeb予約をする場合は、時間がかかりやすい傾向にあります。不安な場合は、家族や友人などの信頼のできる人に接種権番号を伝え、代理で予約をしてもらいましょう。

接種会場へ向かう

集団接種の会場では、郵送で届いた接種券を受付で提示する必要があります。また、接種券の本人であるかどうかの確認に、運転免許証などの本人確認書類も必要です。

医師による予診などを済ませ接種

会場で受付を済ませたら、現在の健康状態についてや持病などを問診票に記入します。持病がある場合は、持病についての申告も必要です。この問診票を基にワクチン接種が可能かどうか、医師による予診(直接の問診)があります。問診票と医師による予診で接種が可能であると判断されたら、ワクチン接種へと進みます。

接種の場面での注意点

ワクチン接種には、1人あたり1~2分かかります。接種会場の混雑を避けるため、半袖などの脱ぎ着しやすい服装での来場を呼び掛けています。

接種済証の受け取り

ワクチン接種が無事に済んだら、接種済証を受け取ります。2回目の接種の際に必要となるため、必ず受け取り自宅で保管しましょう。

経過観察ののち帰宅

ワクチン接種後、接種会場内の別の場所にて30分程度経過観察をします。会場には医療スタッフが常駐しており、接種後に体調不良になった際はすぐに対応してもらえます。なお、30分の経過観察は自治体単位での措置ではなく、厚生労働省が広く求めているものです。

まとめ

ワクチンの接種状況は、自治体独自の接種会場に加えて職域接種などの併用もあり、全国的に日々増え続けています。医療従事者や高齢者への優先接種はかなり進んでいるため、一般の人へも接種券が郵送され始めます。本記事を参考に、少しでも安心してワクチン接種を済ませられるよう、お役立てください。

著者プロフィール

著者 大野 翠

芙蓉宅建FP オフィス代表、FP 技能士センター正会員

金融業界歴10年目、お金と不動産の専門家。生命保険、損害保険、各種金融商品の販売を一切行わない「完全独立系FP」として、プロの立場から公平かつ根拠のしっかりしたコンサルティングを開催している。

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