iyomemo(いよめも)
見つかる、つながる。伊予銀行のWebメディア

オレンジフェリーで愛媛県へ
初めてでも安心、船旅のすすめ

2021/09/24
(提供元:SAGOJO編集部
煙突 (画像提供:オレンジフェリー)

各地域から愛媛県へ出かける場合、飛行機で松山空港へ降り立つか、岡山駅から特急「しおかぜ」を利用するケースが多いです。車では瀬戸大橋やしまなみ海道を利用することが多いでしょう。しかし愛媛県へのアクセスはこれだけではありません。

今回は「オレンジフェリー」の関西航路を利用して大阪から愛媛へ向かう方法をご紹介します。

オレンジフェリーについて

オレンジフェリーについて (画像提供:オレンジフェリー)

オレンジフェリーには大阪南港と東予港、神戸港と新居浜港をそれぞれ結ぶ2つの航路(四国オレンジフェリー)と、臼杵港と八幡浜港を結ぶ九四オレンジフェリーがあります。このうち神戸港と新居浜港を結ぶ航路は貨物輸送がメインで、九四オレンジフェリーは昼夜7便運航なので、今回は大阪南港と東予港を結ぶ航路を紹介します。

2018年に就航した新造船「おれんじおおさか」と「おれんじえひめ」の2隻が交互に毎日運航しており、両方向とも22時に出航し、目的地には翌朝6時に到着します。船が点検のためドック入りする期間を除き、20時から乗船でき、到着後も東予港では7時まで、大阪南港では8時まで船内に滞在可能です。船後の過ごし方は自由で、夜乗って朝起きると、愛媛県に到着しています。

料金は時期によっても異なりますが、シングルルームの場合 1人6,600円(別途燃料油変動調整金を加算)から乗船可能です。(車両航送料は別途必要) 飛行機の場合、往復20,000~30,000円が相場で、早めに航空券を購入したとしても10,000円を切ることは稀です。参考までに大阪から松山まで新幹線と特急列車を利用した場合は、運賃が6,860円、自由席特急券が3,740円で合計すると10,600円かかります。オレンジフェリーを利用すれば、交通費を抑えることも可能です。

オレンジフェリーの快適な船内

オレンジフェリーの快適な船内

乗船後には豪華なエントランスがお出迎えしてくれます。船内にはフロントのほかにレストラン、展望大浴場、自動販売機コーナーが揃っていて、レストランでは愛媛のご当地グルメを味わうこともできます。

客室

船と聞いて、すし詰め状態の雑魚寝を想像する方もいるかもしれませんが、オレンジフェリーは新造船が就航していることもあり、筆者が実際に乗船した際も清潔でおしゃれな印象を受けました。最もカジュアルな等級でもプライバシーが確保されたシングルルームです。内側から鍵をかけることができ、寝ている間も安心して過ごせます。

シングルルームのほかにも、1人当たりの料金は変わらずに2名まで利用できる「シングルルーム+」という部屋もあります。ゆったり過ごしたい方向けに、「デラックスシングルルーム(1名定員)」、「スイートルーム(2名定員)」、「ロイヤルルーム(2名定員)」の設定もあります。料金は1人当たりそれぞれ、デラックスシングルルームが8,200~9,400円、スイートが10,700~12,200円、ロイヤルルームが15,300~17,300円です。(それぞれ別途燃料油変動調整金を加算)

ご自身の旅の目的や予算に合わせてお部屋を選んでみてはいかがでしょうか。

船旅を選ぶメリット

船旅を選ぶメリット

数ある交通手段のうち、オレンジフェリーの最大の特徴は「宿泊と移動を兼ねている」点です。例えば車での移動では運転手の負担などがネックになりますが、フェリーに車を積んでしまえば長時間の運転をしなくて済みます。それだけでなく、運転手も同乗者と一緒にお酒を楽しむことも可能です。船内では愛媛県の地酒も販売されています。

また、車だけでなく、自転車も乗船できるのでサイクリストの方がサイクリングの聖地しまなみ海道へ行く交通手段として利用される方が増えています。

朝早くに愛媛県に到着できるのも大きなメリットです。松山空港に到着する飛行機はどんなに早くても東京からは9時前後、大阪からは8時前後です。実際には空港へのアクセスや空港からの移動を考えるともっと遅い時間の到着がほとんどでしょう。一方オレンジフェリーでは早朝6時に愛媛県に着いているため、時間を無駄にすることなく目的地へアクセスできます。船内でゆったりと休むことで、「目的地に着くころには既に疲労困憊」ということもありませんね。海上を航行するフェリーは台風などが来ない限り運航されるので、定時制にも優れています。時間を読みやすいのも船を選ぶメリットになります。

船上での非日常体験も旅行を忘れられないものにします。筆者のおすすめは明石海峡大橋の通過シーンです。日本一のつり橋を真下から見上げる体験はなかなかできません。その大迫力と橋すれすれで船が通過していく緊張感は今でも鮮明に思い出されます。神戸市の六甲山斜面へと広がる街明かりも、光のじゅうたんのようで美しいです。出航後は甲板に上がり景色を眺めることをおすすめします。

ほかにも、レストランで食事をしている方、窓際の椅子に座って本を読んでいる方、朝焼けを眺めながら入浴している方など、みなさんが思い思いの時間を過ごされているのも印象的でした。航行時間が8時間ほどと、中長距離フェリーのなかでは比較的短いため、出航後は自室で休息をとっていた方も多かったように感じます。

気になる揺れは?

気になる揺れは?

オレンジフェリーは大阪港を出航すると、明石海峡大橋の下をくぐり、東予港へと向かいます。もちろんその日の天候にもよりますが、両側を陸地で囲われ、波風を抑えられる瀬戸内海を航行するため、太平洋を経由するフェリーよりも揺れは少ない傾向にあります。実際に筆者が乗船した際も、陸地を移動しているかのような安心感があり、夜もぐっすり眠ることができました。

船内では酔い止め薬の販売がないので、気になる方は乗船前に調達しておけば問題ないでしょう。

大阪南港へのアクセス

大阪南港は大阪市住之江区にあり、東予港行きのオレンジフェリーはF3バースから出航しています。公共交通機関を利用する場合には、ニュートラム南港ポートタウン線が便利で、「フェリーターミナル駅」から連絡通路を通り徒歩約3分です。ほかにもユニバーサル・スタジオ・ジャパン®方面・関西国際空港・堺駅・堺東駅から船に接続するシャトルバスや路線バスが運行されています。(有料)

東予港へのアクセス

東予港は愛媛県西条市にあります。松山からは松山自動車道経由で約50分です。徒歩乗船の場合には船の出入港の時間に合わせて運行される無料の連絡バスが便利です。今治駅・西条駅・新居浜駅と東予港を結んでいます。そのほかにも松山駅との間に有料の連絡バスが運行されています。

愛媛県へのアクセスは「オレンジフェリー」がおすすめ

愛媛県へのアクセスは「オレンジフェリー」がおすすめ (画像提供:オレンジフェリー)

はじめての船旅は少しハードルが高いかもしれませんが、船でなければできない経験がたくさんあります。オレンジフェリーは船旅初心者でも安心して利用できるので、愛媛県や四国を旅行する際には是非行程に取り入れてみてはいかがでしょうか。

関連リンク

RECOMMENDATION

RANKING

TAG LIST

    • Digital-Human-Digital
    • 地元愛
    • LIFE PALETTE
    • IYOCA