しまなみ海道で島巡り
大島・伯方島・大三島の楽しみ方

愛媛県と広島県の島々をつなぐ海の上の道、しまなみ海道。瀬戸内海をさまざまな場所から眺められるため、絶景を横目に爽快なドライブやサイクリングを楽しめます。
今回は、そんなしまなみ海道の中でも愛媛側の3つの島(大島・伯方島・大三島)でのおすすめの過ごし方をご紹介します。日本のエーゲ海とも言われる瀬戸内海。日本海や太平洋とは大きく違う魅力を、しまなみ海道で探索してみてはいかがでしょうか。
そもそもしまなみ海道って?

しまなみ海道は、愛媛県今治市と広島県尾道市をつなぐ全長60km(自転車の場合は70km)ほどの道路のことで、6つの島々を7つの橋が結んでいます。
寄り道せずに走れば、車やバイクでは2時間ほど、自転車の場合でも、普段からサイクリングをしている人であれば1日で渡りきることができます。
しかし、島ごとに異なる魅力があるので、観光もあわせて楽しむのがおすすめです。近年では、しまなみ海道の途中の島に、ゲストハウスなどのリーズナブルな宿泊施設もオープンしており、無理なく2日間かけて渡る計画を立てる人が増えています。
まずは大島の展望台へ
しまなみ海道の中で、最も愛媛寄りの島「大島」。この島で訪れるべきスポットは展望台です。島の中にいくつもの展望台がありますが、それぞれ別の方角を楽しめる「亀老山(きろうさん)展望公園」と「カレイ山展望台」は、併せて訪れたいスポットです。

まずは亀老山展望公園から。愛媛側におけるしまなみ海道の起点となるのが、大島と四国をつなぐ「来島(くるしま)海峡大橋」です。亀老山展望公園は、その姿を一望するのに最適なスポット。大島の南端近くに位置しているため、しまなみ海道に入ってすぐにアクセスできるのも嬉しいポイントです。

しまなみ海道の中でも特に美しい景色が見られる場所とされ、「亀老山山頂から望む来島海峡」は四国八十八景にも選ばれているほど。また、展望台は建築家の隈研吾氏が手がけており、瀬戸内海の絶景に加えて建築も楽しめます。
亀老山展望公園
住所:愛媛県今治市吉海町南浦487-4

もう一つのカレイ山展望台は、亀老山とは反対に大島の北側に位置するカレイ山の山頂にあります。景観を見比べてみると、四国側を広く望める亀老山と大きく異なっていることがわかるでしょう。
カレイ山展望台から見る景色の主役は、瀬戸内海に点在している島々。島と島の距離が見てとれ、その間をゆったりと進んでいく船を見ているだけで癒されます。なお、この写真で見えているのは、伯方・大島大橋で、その向こうには伯方島だけではなく、広島県の島も見えています。
カレイ山展望台
住所:愛媛県今治市宮窪町宮窪6363-2
海水浴もできる伯方島のビーチ

伯方(はかた)島は大島の北側にある島で、全国的にも有名な商品『伯方の塩』を生産する会社「伯方塩業」が、工場を構えている島でもあります。この島で瀬戸内海を楽しむのに、おすすめなのが「伯方ビーチ」です。
波打ち際に近づくと、海水の透明度の高さに驚きます。展望台から望む瀬戸内海とはまた違った魅力を発見できるでしょう。先ほどの写真と見比べるとよくわかりますが、奥に見えている橋は同じ伯方・大島大橋です。
伯方ビーチはシャワー、更衣室、ビーチなどが整備された海水浴場で、夏場には多くの海水浴客で賑わいます。隣接の「道の駅 伯方S.Cパーク」の駐車場を無料で利用できるので、伯方島に入ったらまず立ち寄りたいところ。道の駅では、伯方の塩を使ったソフトクリームも販売しているので、旅の思い出に味わってみるのもおすすめです。
伯方ビーチ
住所:今治市伯方町叶浦甲1668-1
大三島はしまなみ海道の中継地点

最後にご紹介するのは、最も広島県に近い大三島(おおみしま)。大三島から多々羅大橋を渡れば、もう広島県の生口島(いくちしま)です。
大三島と生口島はしまなみ海道のちょうど中間にあたるため、中継地点としての役割が強いという特徴があります。その証拠に、近年ではこの2つの島の中には、写真映えを意識したおしゃれなゲストハウスやカフェがオープンしています。
そこで大三島でおすすめしたい瀬戸内海の楽しみ方が、カフェでランチやティータイムをとりながら、ゆっくりと海を眺めるという方法。瀬戸内海ビューのテラス席であれば、そんな贅沢も思うがままです。

瀬戸内海の大きな特徴はその穏やかさ。波が立たない海岸の風景は、湖と勘違いしてしまうほどの静かな風景を作り上げてくれます。大きな波の音を聴きながらの休息時間が好き、という方もいるかもしれませんが、ぜひ一度大三島のカフェから見る瀬戸内海でリラックス効果を感じてみてください。
瀬戸内海の魅力をしまなみ海道で感じる旅へ

しまなみ海道と一括りにされることが多く、サイクリングに関連したスポットが注目されがちですが、実はいろいろな形で瀬戸内海を楽しめることが伝わったでしょうか。
今回は大島の展望台を取り上げましたが、他の島にも展望台はいくつかあります。島によって変わる瀬戸内海の景色を見比べる、展望台巡りツアーを行ってみると、しまなみ海道の新しい魅力が発見できるかもしれません。
探せば探すほど深い魅力に出会えるしまなみ海道で、あなたのお気に入りの場所を見つけてみてはいかがでしょうか。
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