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ライフプランとは?
メリットや作り方を知って将来の計画を立ててみよう

2024/11/21
(提供元:CyberKnot
ライフプランとは?メリットや作り方を知って将来の計画を立ててみよう

人生100年時代と言われるようになり、定年後の20~30年の生活まで考える必要性が高まっています。数十年先にも安定した生活を送るには、資金計画を立てたうえで対策しておくことが大切です。この記事では、ライフプランの作り方や活用方法、メリットについて解説します。

ライフプランとは

ライフプランとは

ライフプランとは、将来の資金計画を算出した計画表です。まずは、ライフプランを作る目的とライフイベントの例について解説します。

ライフプランを作る目的

ライフプランを作る目的は、生涯で必要な資金についての現状把握、将来の見通しを立てることです。ライフプランを作るには、その時点での収支、将来必要な費用、資産と負債といった情報を整理します。それらの情報をもとにライフプランを作ると、現状のままで実現可能なのか、それとも将来赤字になってしまうのか把握できるのです。
現状のままで問題なければ安心ですが、赤字が予想される場合は改善が必要になります。現状のままで実現可能な場合でも、万が一の対策について考えておくことが大切です。ライフプランを作ることで現状を把握し、将来の安定した生活や万が一への対策などの見通しが立てられます。

ライフイベントの例

ライフイベントとは、人生におけるさまざまな出来事のことを指します。結婚や出産、子育て、住宅購入、老後の生活などが代表的です。ライフイベントは多くの人が経験する可能性の高い出来事で、収入や支出の金額がある程度大きいものになります。
先述のライフイベント以外では、就職・転職、車の購入・買い替え、転職(無職期間の生活費、資格取得費用)、介護などです。ライフプランを作るタイミングによっては、すべて将来経験するであろう出来事の場合もあれば、いくつかは経験済みという場合もあります。自分の将来に起きる可能性のあるライフイベントについて、整理しておくとライフプラン作成の際に整理しやすくなるでしょう。

ライフプランの作り方と活用方法

ライフプランの作り方と活用方法

ここからは、ライフプランの作り方と活用方法について解説します。

収支や将来の目標を書き出す

現状を整理するために、毎月の収入と支出を把握しライフイベントを書き出しましょう。家計簿をつけていれば簡単に確認できますが、つけていない場合は預金通帳やクレジットカード明細などを参考に書き出します。将来の目標は、結婚、子どもの人数、住宅購入の有無、貯金額、定年退職の年齢などです。将来の目標は娯楽や趣味も含め、何歳の時点でやりたいこと、大型連休には毎年家族旅行に行きたいなども書き出してみましょう。

ライフイベント表を作る

書き出したライフイベントや目標などを年代順に並べて、ライフイベント表を作成します。ライフプランは基本的に1世帯で作成するため、世帯全員のライフイベントを書き出します。もし、親や祖父母のライフイベントも検討したい場合は追加しておきましょう。

ライフイベント表の作成例

西暦(和暦) 子ども(第1子) 子ども(第2子) ライフイベント
2025年 33歳 31歳 1歳 - 車の購入
2026年 34歳 32歳 2歳 0歳 出産(第2子)
2027年 35歳 33歳 3歳 1歳 住宅購入
2030年 38歳 36歳 6歳 2歳 第1子小学校入学

収入や必要な費用を算出する

収入は夫、妻それぞれの金額について昇給やボーナスも含めて算出します。ライフプランは基本的に年単位で作成するため、計画する期間の年収を計算しましょう。
出産に関連する収入は産前・産後休業、育児休業による給付、退職する場合は退職金などを追加します。必要な費用は年間の生活費、ライフイベント表へ書き出したイベントごとで算出しましょう。
ライフイベントによって不確定な費用がある場合は、少し多めに見積もっておくと安心です。老後に受け取る年金の金額は、ねんきん定期便などを参考に算出しておきましょう。

時系列で収支を計算する

ここまでの作業でライフイベント表に記入した各項目の費用、年間の収入と支出が把握できました。これらを時系列に並べて年間の収支、預金残高、資産額を算出して老後まで計算したものがライフプランです。ライフプランは数十年間の期間で作成するため、収支の項目を縦方向、年数を横方向に作成すると見やすい表になります。
ライフプランの作成方法は紙に手書き、PCで表計算ソフトを用いるなどです。自分で作ると手間がかかったり難しかったりする場合は、シミュレーションできるWebサイトを活用してみましょう。

家計や目標を定期的に見直す

ライフプランは作成した時点での計画表となるため、実際の家計との整合や目標の到達度についての見直しが大切です。大きな支出をともなうライフイベントが毎年ある場合は、その都度ライフプラン通りに進んでいるか確認しましょう。
大きなライフイベントがなく順調に進んでいた場合でも、3~5年程度に1回はライフプランを作成しておくと安心です。3~5年程度経つと仕事や家族の状況が多少変わっていることが多いため、定期的に見直すことで目標の到達度が確認できます。定期的に現状把握と将来の見通しを立てるためにライフプランを活用しましょう。

ライフプランを作るメリット

ライフプランを作るメリット

ライフプランを作ると将来の見通しが立ったり目標が明確になったりするため、さまざまなメリットが得られます。

将来の見通しが立って不安が軽減される

さまざまなライフイベントでお金がかかることを考えると不安を抱きやすいですが、将来の見通しが立つと軽減されます。将来に対しての漠然とした不安や万が一への心配について、ライフプランを作ると可視化されるのです。
将来の資金計画が不透明だったり、何が起きるか分からなかったりすると不安な気持ちが膨らんでしまいます。ライフプランを作成することによって不安を軽減したうえで、理想の生活を過ごしたり目標達成したりする将来を目指しましょう。

貯蓄や資産運用の目標が明確になる

ライフプランを作ると必要な費用とその準備方法の計画が決まるため、貯蓄や資産運用の目標が明確になります。子どもの教育費や老後の生活費は必要な金額が大きいですが、それまでの期間で準備すれば問題ありません。ライフプランを作って明確な目標を立てられれば、どこに向けて何をすればいいのかが分かって安心です。
将来の夢としてマイホームや海外旅行、老後のライフスタイルなど、人生を楽しむための目標達成に向けてライフプランを活用しましょう。

万が一への備えが網羅できる

ライフプランは万が一の状況でも家計が保たれるように、さまざまな状況を想定して試算するものです。病気やケガで働けなくなって収入が減少する、子どもの進学費用が想定以上に増えてしまうなど、備えるべきことがあります。ライフプランで万が一の収支を想定してシミュレーションすると、将来のリスクを網羅して具体的な解決策が立てられるのです。

まとめ

専門知識やスキルがなくても可能なライフプランの作り方や、メリットについて紹介しました。ライフプランはライフイベントを整理して収支を算出すれば作成できますが、不安な場合はプロの意見を聞くことも大切です。もし専門的な知識や解決法を知りたい場合は、必要に応じて金融機関や専門家に相談してみましょう。



著者プロフィール

著者 岩崎 祐二

FP技能士2級、AFP(日本FP協会)

ライフとキャリアを総合した視点で、人生設計をマンツーマンでサポート。日々の家計管理から、数十年先に向けた資産設計まで実行支援しています。

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