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キャッシュレス決済はどんな人に向いている?
クレジットカード・デビットカードの違いも解説

2022/2/17
(提供元:全研本社

デビットカードとクレジットカードは、どちらもキャッシュレス決済の一種です。なかには、それぞれの違いやメリット・デメリットをあまり区別できていないという方もいるのではないでしょうか。ここでは、デビットカードとクレジットカードそれぞれの違いやメリット・デメリット、使い分けのポイントを紹介します。

そもそもキャッシュレス決済とは?

デビットカードとクレジットカードの概要の前に、キャッシュレス決済の概要を改めて知っておきましょう。キャッシュレス決済とは、お札や小銭などの現金を使用せず支払いを済ませることを指します。キャッシュレス決済と一言でいっても、その種類はさまざまです。デビットカードやクレジットカードをはじめ、各種電子マネーやスマートフォンによる支払いもキャッシュレス決済の一種です。

キャッシュレス決済は「後払い式」と「即時払い式」、「前払い式」の3つに大きく分けられます。
後払い式に当てはまるのは「クレジットカード」です。代金をカード会社に立て替えてもらうかわりに、指定の請求日にカード会社へまとめて代金を支払う方式となっています。対して、即時払い式に該当するのは「デビットカード」です。カードによって支払うと同時に、紐付けした自分の銀行口座から料金が引き落とされます。

各種電子マネーやプリペイドカードには、前払い式が該当します。これは、電子マネーアプリやカードに前もってチャージしておいたバリューで支払う方法です。スマートフォンで管理するアプリやプリペイドカードに前もって入金しておき、バリューの範囲内で支払います。

クレジットカードはどんな人におすすめ?【概要と仕組みを解説】

クレジットカードは、キャッシュレス決済のなかでも、よく知られている手法の1つです。前述のように、クレジットカード決済は後払いとなるため、支払いを先延ばしにしたい方に向いています。またクレジットカードは、各カード会社が利用者の審査を行って利用限度額を決めています。その利用限度額以内であれば、口座残高以上の金額の買い物が可能です。「口座残高が少ない」、「今月は現金の支出を抑えたい」という場合に便利だといえるでしょう。

クレジットカードの申請方法と審査の有無

クレジットカードを発行する際は、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなど)や銀行口座情報が必要です。必要な書類をそろえたら、郵送またはWebでの申し込みへ進みます。その際は、申込書またはWebの申込フォームへ必要事項を記入のうえ、各種書類を添付して送信します。

その後は、カード会社による審査を受けます。審査の基準はカード会社により異なりますが、収入や職業など複数の情報を鑑みたうえでの申込者の返済能力が審査されることは共通しています。なぜなら、返済能力がない申込者にカードを発行すると、カード会社にとって立て替えたお金が戻ってこないリスクが高くなってしまうためです。クレジットカードの付帯サービスは「一般カード」や「ゴールドカード」などのカードランクによって変わりますが、このカードランクが高ければ高いほど、入会審査も厳しくなります。

審査を通過すると、クレジットカードが発送されます。クレジットカードが手元に届いたら、カードの種類や記名されている名前を確認したうえで、裏面にきちんと署名をすることが大切です。万が一情報に誤りがあった場合は、カード会社へ速やかに連絡しましょう。

クレジットカードのメリット

クレジットカードの大きなメリットは、手元や口座に現金がなくても買い物ができるという点にあります。各カード会社の設定にもよりますが、実質的な支払いが1~2ヶ月後になるため、急な出費が必要になった際も焦らずに対応できます。くわえて、ボーナス払いや分割払いなど複数の支払い形態を選べるのが魅力です。

また、使う度にポイントやマイルが貯まるのも、クレジットカードのメリットの1つとしてあげられます。カード会社によって差異がありますが、貯まったポイントは、対象店舗やECショップでの買い物で使えるほか、各種ギフト券や商品券などと交換できます。

クレジットカードのデメリット

クレジットカードには、使い過ぎてしまうリスクが常にあります。手元に現金がなくても簡単に支払えるため、つい衝動買いをしてしまったり、お金の管理が行き届かなくなったりする可能性もあるのです。「思ったより使い過ぎてしまっていた」、「クレジットカードの出費が大きな痛手になってしまった」ということにならないよう、クレジットカードは計画的に利用することが大切です。

また、カードによっては年会費をはじめとする維持費がかかる場合もあります。ゴールドカードやプラチナカード、ブラックカードは年会費を設定しており、ランクが高ければ高いほど年会費は高額になります。したがって、カードの使用頻度によっては損をしてしまうこともでてきます。「年会費はいくらか」、「自身の使用頻度はどれくらいなのか」という点を踏まえたうえで、申し込むことが重要です。

代表的なクレジットカードの種類

クレジットカードは、カードランクやブランド名によってさまざまな種類分けが可能です。クレジットカードのランクは、低い順から「一般カード→ゴールドカード→プラチナカード→ブラックカード」となります。とくに上位2つのプラチナカードやブラックカードは、招待制となっている場合がめずらしくありません。自身から入会申請ができないうえ、年会費や維持費も高額です。よってプラチナカード、ブラックカードは所有していること自体が大きなステータスだといえます。

主なブランドとしてはVisaカードをはじめ、JCB、Mastercard、AmericanExpress、Diners Clubがあげられます。国内外でのショッピングに広く対応できるVisaやMasterCard、日本国内での加盟店が多いJCBなど、ブランドによってカードを利用できる加盟店が異なります。

デビットカードはどんな人におすすめ?【概要と仕組みを解説】

デビットカードは、カードによって支払うと同時に、紐付してある口座から料金が引き落とされる仕組みになっています。よって、クレジットカードとは異なり、口座残高以上のお金を使い過ぎる心配がありません。「使い過ぎないか心配」、「利用額の確認をわかりやすくしたい」という方におすすめです。

デビットカードの申請方法や審査の有無

デビットカードは、クレジットカードとは異なり基本的に審査がありません。くわえて高校生から発行可能としているところも多いため、主婦や学生でも作りやすいのが魅力です。

デビットカードを申請する際は、本人確認書類と本人名義の銀行口座、および銀行口座の通帳、またはキャッシュカードが必要です。必要書類をそろえたら、郵送または銀行窓口、Webなどで所定の申込手続きを行いましょう。手続きが完了したら、約1~2週間後にはカードが手元へ届きます。

デビットカードのメリット

デビットカードのメリットは、口座残高以上のお金を使い過ぎる心配がないことです。「つい使い過ぎてしまう」、「衝動買いが多い」という方でも、安心して使用できます。くわえて、デビットカードは使うと同時に銀行口座からお金が引き落とされる仕組みであるため、現金感覚で使えるのもポイントです。ATMまでお金を引き出しに行ったり、お財布でお札や小銭を管理したりする必要もありません。

デビットカードは中学生を除く15~16歳から発行できるのにくわえ、年会費は有料になる場合が多いですが、無料のところもあります。収入がない、または収入が低い学生や主婦でも手軽に作れます。さらに、クレジットカードと同じくポイントが貯まったり、キャッシュバックが受けられたりするケースもあります。多くの場合は紛失・盗難や不正利用の補償も付帯しているため、これらのトラブルに巻き込まれても安心です。

キャッシュバックが受けられたり、利用ポイントが貯まったりするのもデビットカードのメリットです。クレジットカードとは異なり、口座残高に応じた支払いになるため無理のない範囲で、サービスの恩恵を受けられます。

デビットカードのデメリット

デビットカードの「口座残高以上のお金を使えない」という特徴は、デメリットにもなります。残高以上の出費にはデビットカードで対応できず、現金払いか、ほかのキャッシュレス決済で対応しなければなりません。使い過ぎを防げるのは安心ですが、人によっては、その点を不便だと感じてしまうこともあります。

また不正利用に対する補償は、デビットカードよりもクレジットカードのほうが手厚い傾向にあります。たとえば補償限度額が50万円と設定されていた場合、それ以上の金額が不正利用されても、超過分の補償まではされないケースもあります。

代表的なデビットカードの種類

デビットカードは、「J-Debit」と「国際ブランド付きデビットカード」という2種類のブランドに大きく分けることができます。前者の「J-Debit」はキャッシュカードにデビット機能が付帯しており、日本国内でのみ使用できるデビットカードです。加盟店はカードによって異なりますが、小売店から家電量販店、大手百貨店など全国で40万ヶ所にのぼります。決済は、お店の方がレジで対応する方法のみの対応で、非対面では決済ができません。

一方の国際ブランド付きデビットカードは、その名のとおり国際ブランドの加盟店で使用できるデビットカードです。「JCBデビット」や「Visaデビット」があり、加盟店であれば海外の店舗でも使用できます。また、現地通貨の引き出しにも活用できます。J-Debitと同じくキャッシュカードと一体になっているカードもある一方、分離型のカードもあります。

なお、デビットカードは、銀行で申し込みを行い、発行されます。申し込み方法は、デビットカードを発行する銀行によって異なりますが、基本的には、銀行の公式Webページや公式アプリ、郵送、銀行の窓口の3つの方法から選ぶことができます。

クレジットカードとデビットの違いを表で解説

上記で説明したことを踏まえたうえで、クレジットカードとデビットカードの違いを表で簡単にまとめました。

<クレジットカードとデビットカードの比較>
項目 クレジットカード デビットカード
利用限度額 カード会社が指定した利用限度額の範囲内 口座残高の範囲内
利用できる場所 スーパーやコンビニ、各ネットショップ等多数
(加盟店により異なる)
スーパーやコンビニ、各ネットショップ等多数
(加盟店により異なる)
審査の有無 審査あり 審査なし
メリット ・利用限度額内であれば自由に使える
・ポイントやキャッシュバック、マイルなどの還元がある
・紛失や盗難などの補償がデビットカードよりも手厚い傾向がある
・使いすぎの心配がない
・ポイントやキャッシュバックの還元がある
・現金を引き出したり入金したりする必要がない
・お金の管理がしやすい
デメリット ・使いすぎの心配がある
・ランクによっては審査が厳しい場合もある
・ランクによっては維持費・入会費がかかる
・残高以上の買い物はできない
・紛失や盗難などの補償はクレジットカードより劣る
支払のタイミング 所定の締め日以降から1ヶ月分をまとめて引き落とし カードを使用したら即時引き落とし

このように、クレジットカードとデビットカードにはそれぞれ異なるメリットやデメリットがあります。とくに、「クレジットカードだとつい衝動買いしてしまいそう」「使い過ぎが心配」という方には、デビットカードが向いています。一方、「残高以上の出費にもスムーズに対応したい」や「紛失や盗難リスクにも備えたい」という方にはクレジットカードが適しています。どちらにしても、自身の性格やライフスタイルに合ったカードを選ぶことが大切です。



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