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投資の未来とは?
デジタル化やITの発展で変わる投資の世界

2022/05/19
(提供元:四銀ルーム

「投資の歴史」を紐解くと、日本国内では明治時代から株式会社や証券取引所が存在していました。そこから100年以上も脈々と続けられてきた投資ですが、投資家の方の願いは個人や企業を問わず、今も昔も「投資で利益を出したい」と考える方が大半でしょう。これから投資を始める方も、既に投資をしている方も、損益を出さないために「未来を見据えて投資をしたい!」と願う方も少なくありません。

当コンテンツでは、そんな「投資の未来を知りたい!」、「将来の投資がどう変化していくのか把握したい!」という方に向けて、投資の今後について詳しく紹介します。投資の現状や今後の見通しについて知りたい方であれば、是非当コンテンツをご参照ください。

今「投資の現状」はどうなってるの?

投資の今後について紹介する前に、「投資の現状」について簡単に紹介しておきましょう。

ひと口に投資と言っても「何に投資するか(投資先)」は数多くの選択肢が存在します。例えば、上場企業の株取引を行う「株式投資」、物件や土地の運用を行う「不動産投資」、外貨を売買する「FX(外貨為替取引)」など、その種類は様々です。この辺りの投資先については、ニュースや新聞などでも見聞きすることが多く「すでに知っているよ」、「実際に資産を投資しているよ」という方も少なくないでしょう。

そして、令和の現代においては「実体のないインターネット上の通貨」こと「暗号資産(仮想通貨)」という新しい投資先も誕生しています。暗号資産の特徴は様々ですが、数ある特徴の中でも「価値が短期間で変動しやすい」という性質から、一攫千金のビッグマネーを狙う投資家の方に人気の高い投資先です。このほかにも、インターネット上で投資家と企業がお金の貸借を行う「ソーシャルレンディング」といった、まったく新しい投資先も登場しています。

結論を言えば、技術の進歩とともに「投資先も枝葉のように増え続けている」、数が増えている分「何に投資すべきかの判断が難しくなっている」のです。そんな投資初心者にとって悩ましい時代の中で、投資に「AI(人工知能)」を活用するファンドも登場しつつあります。

AI(人工知能)で投資はどう変わるの?

AIの厳密な定義は企業や研究機関によって異なりますが、端的に言えば「人間のように思考可能なプログラム」、「膨大なデータを収集して分析ができるプログラム」という認識でよいでしょう。

先に挙げた通り令和の現代では、AIに社会情勢や企業の業績などを分析させて「何に投資すべきか」、「売買のタイミングはいつなのか」を判断させるといった動きが活発になりつつあります。このAIは「投資AI」と呼ばれることも多く、企業や銀行のサービスを通じて個人投資家でも利用することが可能です。

投資AIが普及する以前から、投資に対する予測や運用代行を担う「投資アドバイザー」や「投資コンサルタント」という専門家は存在していました。しかし、技術の進歩によりこれら専門家の仕事をAIが担う時代になりつつあるのです。将来的なAI技術の進歩や普及を考慮すれば、この投資AIは個人投資家にとってもっと身近な存在になると予測されます。

先の項では、「何に投資すべきかの判断が難しくなっている」と述べましたが、それに伴って投資AIのように「投資家をサポートするツール」もまた進化しているのです。投資初心者にとって、AIは売買の判断に対してアドバイスをもらえる心強い存在となるでしょう。

AIに投資を任せる時代はやって来るの?

さて、このように書くと「すべてAIに投資を任せられるのでは?」と考える方もいるかもしれません。SF映画や小説の世界では、「人工知能やコンピューターが世界の経済を支配する」というストーリーはよくある話です。

確かに投資AIは、人間では到底太刀打ちできないほど膨大な情報を処理できるうえ、処理のスピードも極めて高速です。おまけに人間のように「感情に左右されない」という特性から、売買に対してもデータに基づいて冷静な判断を下すこともできます。そのため、投資AIにすべての投資判断を任せることは、現代において不可能ではありません。

しかし、いくら投資AIでも「完璧な精度の投資判断」は困難と言えます。何故なら、どの投資先にしても「将来的に価値が上がるか下がるか」は、データの分析や予測だけでは不可能に近いためです。例えば、不動産投資などは自然災害や火災といった突発的な事態で価値が大きく変動します。これらはAIの優れた能力をもってしても、予測ができません。わかりやすく言えば、投資AIは過去のデータを基に「今後にかけて価値が上がる可能性がある」または「下がるかもしれない」という判断が下せるだけなのです。

もちろん、AI技術の進化によっては、「より精度の高い投資判断を下せるAI」が登場する可能性もゼロではありません。とはいえ、もしも本当に「AIに投資を任せられる時代」が来るとすれば、それは預言者の如く「将来のことがすべてわかるAI」が登場した時だけでしょう。

デジタル化の成長と投資の関係性とは

このほかにも、AI以外の分野においては、デジタル化やITの発達に伴い「投資の方法」なども徐々に変化していくと考えられます。

例えば、新しい通信規格として知られる「5G」などは、投資を変える可能性を秘めた良い例でしょう。細かい解説は割愛しますが、この5Gが普及することで高速・大容量、多数同時接続、超低遅延のインターネット通信を実現できると言われています。インターネットを通じた株式売買などは現代でも可能ですが、5Gを活用することで、売買の際に遅延が発生しない「リアルタイムな取引が可能になる」と考えられます。

このほか、5Gによって大容量の通信が可能となれば、投資の予測を立てやすくなるでしょう。インターネットを通じたデータ収集を行いやすくなれば、それだけ精度の高い投資判断を下しやすくなります。

当然、5Gに関連する機器やアプリケーション開発を担う企業の動きが活発になれば、新たな市場や投資機会そのものが増加するのも容易に想像が可能です。5Gだけに限った話ではありませんが、上記のように新しいテクノロジーが誕生した際は、投資や資産運用の方法に影響を与えるケースも少なくないのです。

ただし、5Gはインターネットが身近となる分、セキュリティリスクも増大するというデメリットも存在します。リアルタイムにスピーディな投資が実現しやすくなる一方、「個人情報が流出しやすくなる」という懸念もあるのです。以上の点を踏まえれば、技術が進歩するかたわら、投資家に求められる情報リテラシーも比例をして高くなると言えるでしょう。

投資判断は経済の動向を把握するのが大切

AIや5Gといった新しい技術が普及しても、投資を考えるうえで「経済の動向」が重要なのは、今も昔も変わりありません。

例えば、令和の現代では「コロナショック」により株式市場は大幅に下落したものの、コロナ禍を抜けた後は徐々に経済の回復が予測されるでしょう。こういった社会情勢や景気の動向によって「今の社会に何が求められるのか」、「今後どの業界が成長するのか」は大きく変化します。

また、昨今は通信技術の進歩から、投資に関する情報を集めやすい時代です。加えて、世間で議論を巻き起こした「老後2000万問題」なども話題となっている点から、老後に向けて長期的な資産形成のために投資を始める人は増えていくと予測されます。当コンテンツを読んでいる方の中には、「将来に備えて株式売買で利益を出したい!」、「将来に備えて不動産で資産形成をしたい!」と、何かしらの投資を考えている方もいるかもしれません。

AIのように集積したデータによって予測が立てやすくなるのは事実ですが、結論として、「現状を知ること」と「経済の動向を予測すること」によって、投資を成功させやすくなる、資産を増やしやすくなるという点を覚えておきましょう。いずれにしても、機敏に二手三手と先を読んだうえで投資判断を下せば、効率的に資産を増やすことも夢ではないのです。

より手軽に投資ができる未来へ…

今回は投資の未来や、デジタル化やITの発展で変化する投資の方法などについて、詳しく解説しました。
「貯蓄」という形でも資産を増やすことは可能ですが、貯蓄するだけでなく「投資」も併用することで効率的に資産獲得を目指す方もいます。このほか、運用した利益に税金が発生しない「NISA(ニーサ)」や、少額から老後資金の準備ができる「iDeCo(イデコ)」など、資産形成に役立つ制度なども登場していることから、「ちょっと投資を初めてみようかな」と検討をする方も少なくないのです。

とはいえ、中には「ホントに実現するのかな?」という疑問を抱いた方も少なくないでしょう。確かに、投資の未来と言っても「将来的な可能性」の話ばかりでは、いまいちピンと来ない方もいるかもしれません。ですが、将来的に「投資がもっと手軽な形で行えるようになる」のは間違いないでしょう。

例えば、手軽に24時間投資信託や積立投信を行うことのできる「インターネット投資信託」は現在でも普及しています。これは、インターネット上で振り込みや口座残高の確認ができるインターネットバンキングを開設することで、自宅でも投資信託や積立投信が可能となるサービスです。

このほかにも、スマートフォンのアプリからでもリアルタイムの口座残高が確認できます。わかりやすく言えば、現在でも「いつでもどこでも投資を行える環境」は整っているのです。コンテンツ内で紹介した5GやAIなどが普及をすれば、場所を選ばずにスピーディな投資を行いやすくなるでしょう。

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