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新車購入時に必要な書類とは?
検討時に知っておきたい事前準備や手続きの流れ

2022/06/09

自動車を購入することで生活がより便利になったり、趣味の幅が広がったりと、楽しみなことが増えます。大きな買い物だからこそ、スムーズに手続きを進められるよう準備しておくことが大切です。新車の購入に必要な書類、検討時に知っておきたい事前準備や手続きの流れについて説明します。

新車購入時に提出する書類

新車購入時に提出する書類

必要な書類には購入者が発行するものや販売店が用意するものなど、さまざまな種類があります。初めて新車を購入する場合は、抜け漏れのないよう注意が必要です。まずは、新車の購入時に提出する書類について説明します。

印鑑証明書

普通自動車の場合は資産として国に登録するため、印鑑証明書が必要になります。印鑑証明書は、契約書に捺印している実印が本人のものであることを証明する書類です。市区町村に実印の登録をしていれば、役所で発行できます。役所は平日のみ受け付けていますが、コンビニでの発行も可能です。発行には300円程度の手数料が必要になります。

住民票

軽自動車の場合のみ、住民票が必要となります。軽自動車は普通自動車のように資産として登録しないため、印鑑証明書と実印は不要です。その代わりに、住民票を本人確認の書類とします。住民票は市区町村の役所で発行でき、手数料は300円程度です。発行の手続きには本人確認書類が必要なため、忘れずに持参しましょう。

実印

普通自動車の場合のみ、印鑑証明書に登録している実印が必要です。実印として使用できるのは、8mm角以上25mm角以下の正方形に収まる印鑑になります。印面は住民票に登録されている氏名、または1部を組み合わせたものです。ゴム印やシャチハタは使用できないため、注意しましょう。軽自動車の場合は、印鑑登録をしていない印鑑で対応できます。

車庫証明書

購入した新車の保管場所を用意している証明として必要な書類が、車庫証明書です。車庫証明書を発行するためには、保管場所を管轄する警察署の窓口に以下の書類を提出します。

・保管場所証明申請書
・保管場所標章交付申請書
・保管場所使用承諾証明書または保管場所使用証明書
・保管場所の所在図

これらの書類は、警察署で直接受け取るか都道府県のホームページからダウンロードして準備します。車庫証明書の発行には手数料として、申請時に2100円、交付時に500円が必要です。

委任状

購入者ではなく第3者が手続きを代行する場合に必要な書類が、委任状です。新車の登録などの手続きを、販売店やディーラーへ依頼するときに必要となります。委任せず個人で全て行うことも可能です。

書類の準備にかかる日数

役所や警察署で手続きが必要な書類は、受け付け時間の制約があったり発行までに数日かかったりするため注意が必要です。印鑑証明書と住民票は、役所や地域センターで即日発行できます。印鑑登録をしていない印鑑は、登録したうえで印鑑証明書の発行が可能となるため、事前に確認が必要です。車庫証明書は軽自動車であれば即日発行ですが、普通自動車の場合は警察署へ2回出向く必要があるため5日ほどかかります。

普通自動車と軽自動車の違い

必要な書類や発行にかかる日数は、普通自動車と軽自動車で異なるため注意が必要です。購入する車種をどちらにするか決める段階で、書類と日数を確認して準備に取り掛かりましょう。

新車購入の事前準備

新車購入の事前準備

新車購入では、書類以外にも準備が必要です。ここからは、知っておきたい事前準備について説明します。

購入資金の準備

自動車は住宅に次ぐ大きな金額の買い物であるため、資金の準備方法を事前に考える必要があります。自動車は現金やクレジットカードでの1回払いより、ローンを組んで購入することが多いです。新車購入を目的とするローンには、ディーラーや銀行、信販系など複数の選択肢があります。どのローンを選ぶかによって審査も異なるため、事前の準備が必要です。

駐車場の契約

車庫証明書を発行するためには、事前に駐車場を契約し保管場所を確定させておく必要があります。車種が決定した段階で、駐車場を探して契約を進めておくと安心です。駐車場と自動車の大きさが合わないと駐車できないため、幅と高さを確認しましょう。また、自宅から駐車場への距離や料金が適切かどうかの検討も大切です。

自動車保険の検討

新車を購入すると、自賠責保険への加入が義務付けられます。自賠責保険は対人事故について、被害者の身体への損害を補償する保険です。自損事故や搭乗者、対物への損害を補償するには任意保険への加入が必要となります。各損害保険会社がさまざまな保険商品を出しているので、事前に調べておきましょう。

メンテナンス用の道具

事前に洗車用の洗剤やスポンジ、内装の清掃道具などを購入しておくと、納車後すぐに使えます。洗車や清掃は後回しになることが多いですが、普段からメンテナンスしておくことで長く綺麗に使えるため、事前に準備しておきましょう。

役所と警察署での手続き

手続きや書類の発行に数日かかる場合は、事前に計画を立てておきましょう。駐車場を契約してから車庫証明書を発行するなど、複数の手続きが関連する場合は計画性が大切です。車種の決定から納車までの流れを把握し、必要なものを時系列で整理すると準備の抜け漏れを防げます。

新車購入の手続きの流れ

新車購入の手続きの流れ

事前準備から納車までの手続きを把握して、一連の流れを整理しておくことが大切です。車種の検討から納車までスムーズに進められるよう、実際のスケジュールをイメージしながら考えてみましょう。

予算と条件を決める

新車購入に使える予算と条件を決めておくことが大切です。車種の検討段階に入ると、グレードアップやオプション追加によって費用が高くなる傾向にあります。ローンや任意保険、駐車場など維持費として発生する支出を考慮して、自動車の予算を決めましょう。車種やグレード、オプションを決める際は、優先順位があるとスムーズです。自動車の用途や重要度の高いオプションについて、条件の優先順位を決めておきましょう。

購入する車種を決める

予算の範囲内で、条件に合う車種を選びます。実際に自動車を使うシーンを想像しながら、毎月の支払いに問題がないかを確認しておくと決めやすいです。試乗してから決めたい場合は、事前に予約しておきましょう。

販売店で見積もりをもらう

車種が決まったら、販売店やディーラーに問い合わせて見積もりを依頼します。自動車の料金だけでなく、手続きにかかる費用について見積もりで確認することが大切です。時期によっては割引やお得なキャンペーンがあるため、いくつかの店舗で確認すると費用が安くなる可能性もあります。

契約と支払い

見積もりに納得できれば、契約と支払いに進みます。契約内容を確認して、不明点があれば解消しておくことが大切です。契約時に必要な書類を事前に確認し、当日持参するようにしましょう。

納車

全ての手続きと支払いが完了したら、納車です。店舗に出向いて直接受け取るか、納車代行を依頼すると自宅まで届けてもらえます。

まとめ

新車の購入には事前準備から納車まで、さまざまな手順があります。生活が便利になったり趣味を楽しんだりすることを想像しながら、着実に準備していくことが大切です。金額の大きい買い物だからこそ、後悔のないように進めていきましょう。



著者プロフィール

著者 岩崎 祐二

FP技能士2級、AFP(日本FP協会)

ライフとキャリアを総合した視点で、人生設計をマンツーマンでサポート。日々の家計管理から、数十年先に向けた資産設計まで実行支援しています。

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