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ノートでざっくり家計簿を始めよう!

2022/06/13
(提供元:四銀ルーム

家計簿は、毎日の家計管理に欠かせないツールです。しかし、「家計簿がなかなか続かない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?ここでは、そんな方におすすめする「ざっくり家計簿」をご紹介します。ざっくり家計簿のつけ方や、支出の見直し方法などをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

なぜ家計簿が必要なのか?

家計簿をつける目的は、「お金の流れを掴むこと」と「使途不明金を把握すること」にあります。以下にて、それぞれのポイントを解説します。

お金の流れを掴む

「収入に対し、何にどれだけ使っているのか」を洗い出すのが家計簿の目的です。何となくお金を使っていると貯金や節約がうまくいかず、「やりくりするだけで精一杯」という状況になりかねません。効率よく貯金・節約するためにも、家計簿でお金の流れを見える化することが重要なのです。

使途不明金を把握する

使途不明金とは、何に使ったのかハッキリと分からないお金のことを指します。「何に使ったのか思い出せないのに、気がついたときはすでに家計が圧迫されている」という方は注意しましょう。また、コンビニに何となく立ち寄ったり自販機でよく飲み物を買ったりする方は使途不明金が多くなりがちです。家計簿をつけることで使途不明金が把握でき、自分の消費傾向や浪費の癖を掴めるようになります。

家計簿を続けるコツは無理をしないこと!

家計簿の目的は「綺麗に書くこと」ではありません。「家計を把握し、適切に管理すること」に家計簿の目的があります。きちんとつけられた家計簿は確かに魅力的ですが、几帳面に書きすぎて作業が億劫になるのは本末転倒なのです。逆に、ざっくりとでも「家計の問題点が分かった」、「節約すべきところが分かって実行できるようになった」となれば、家計簿の目的は達成できています。ざっくりと家計簿ノートをつけることは、家計簿を負担なく続けるための重要ポイントだといえます。

ざっくり家計簿とは?

ざっくり家計簿とは、その名の通り「ざっくりとつける家計簿」です。従来の家計簿といえば、収入に対する毎日・毎週・毎月の支出を記録し、お金の流れを把握するためのアイテム。お金を管理するという目的がある以上、「1円単位までしっかり管理する」と意気込んでしまう方も多いはずです。しかし、家計簿をきっちりつけようとすると長続きしにくいのも事実と言えます。毎日書き込むことから始まり、細かすぎる費目を管理したり、記入漏れがないか細かくチェックしたりといった作業が必要となります。その結果、家計簿をつけるのが億劫になってしまうのです。

ざっくり家計簿は、「家計簿=しっかりつけるもの」という固定観念を捨ててつける家計簿です。記入は毎日ではなく、月1回や週1回の記入で問題ありません。毎日しっかり家計簿をつけてお金の流れが把握できても、続かなければ意味がありません。ざっくり家計簿はお金の流れを大まかに把握でき、なおかつ作業が面倒にならないスタイルの家計簿なので、挫折しやすい方でも気軽にチャレンジできます。小さな支出や入力の漏れがあっても気にならなくなり、続けやすいのも魅力です。

ざっくり家計簿の作り方

市販の家計簿を用意しなくても、手元にあるノートやパソコンソフトを使ってざっくり家計簿をつけることは可能です。以下で、具体的なフォーマットや記録方法をご紹介します。

<ざっくり家計簿例>
日付 食費 日用品 娯楽費 医療費 交通費 支出合計 残高
前月残              
10月16日 1,000         1,000 0
10月17日     5,000   1,000 6,000 0
10月18日           0 0
10月19日 500 1,000       1,500 0
10月20日 1,000         1,000 0
10月21日       1,500   1,500 0
10月22日           0 0
小計 2,500 1,000 5,000 1,500 1,000 11,000 0
10月23日           0 0
10月24日           0 0
10月25日           0 0
10月26日           0 0

①ざっくり家計簿のフォーマットを作成する

箇条書きで費目を書き込んでいきます。項目の一例は、以下の通りです。

・世帯・家族の人数
・給与の手取り額
・1ヶ月の支出(家賃または住宅ローン・光熱費・食費・教育費・保険料・通信費・交通費・娯楽費等)
・貯金したい金額(貯金したい金額を差し引いて記入)

項目をピックアップする際のポイントは、支出の費目を細分化し過ぎないことです。「美容費や娯楽費はまとめて特別費に入れる」、「カテゴリーに迷う費目はすべて雑費にする」など、ある程度大ざっぱに分けてしまいましょう。費目を細分化し過ぎると作業が面倒になったり、かえって記録が分かりにくくなったりするため要注意です。

また、毎月の貯金金額を給与の手取りから差し引いておくことも忘れずにしましょう。たとえば月5,000円を貯金したいのであれば、5,000円を差し引いた手取り給与を書き込んで、その金額を基準に家計簿をつけていきます。

②項目ごとの金額を記載していく

何の項目にいくら使ったのか分かるように、費目ごとの金額を書き込んでいきます。記入する金額は1,000円単位や100円単位に設定します。家計簿をつけるのが面倒にならないよう、自分が記入しやすい単位で書き込みましょう。また、細かい数字は端数を切り上げて書き込むのがおすすめです。たとえば洗顔フォーム398円なら400円、味噌297円なら300円という風に書き込んでいくのが良いです。

くわえて、買い物をしたらレシート保管は必須。「お財布がレシートでパンパンになるのがイヤ」という方は、金額と日付が分かるようにレシートを撮影して記録を残しておくことをおすすめします。

③記入後は家計の状況を確認

費目への記入が完了したら、全支出を合算して合計金額を出しましょう。支出の合計金額が収入よりも高ければ、その月の家計は「赤字」となります。逆に、支出の合計金額が収入よりも安ければ「黒字」です。

④次月の収入予定から支出の計画を立てる

その月の家計が赤字か黒字か分かったら、次月の支出もプランニングします。次回の手取り給与(予定でもOK)を新しく書き込んだうえで、費目ごとに予算をざっくり振り分けていきましょう。「前月は思ったより外食が多かった」、「服を衝動買いしてしまった」など、前月の家計簿記録から分かったことをもとにプランニングしていくことが重要です。1度家計簿をつければ、お金の流れや自分の消費の癖もある程度掴めます。そうなれば、無駄遣い防止の対策も打ちやすくなります。

⑤一連の流れを毎月繰り返す

①~④の流れを毎月繰り返すことで、ざっくり家計簿をつける習慣が身につきます。何度か続けることで、「自分にはこの費目が必要だ」、「この費目は必要ない」というように自身に合った家計簿のつけ方が分かってくるでしょう。

ざっくり家計簿で赤字計上が出たら何を見直すべき?

家計簿をつけて赤字が判明した場合は、改めて家計を見直す必要があります。具体的にどこを見直せばいいのか、以下でいくつかのポイントをまとめました。

毎月の大きな固定費を見直す

固定費とは、各種通信費や定額サービス代、保険料など「毎月決まった金額がかかる費用」のことです。毎月の出費を大きく減らすためには、まず固定費を見直すことが大切です。スマホのプランを変更したりWi-Fiを変えたりするだけでも、家計の負担が減ります。大手キャリアのスマホを利用している場合、思い切って格安スマホへ乗り換えるのも手です。定額サービスに加入している場合、そのサービスの使用頻度を見直すことも重要です。「金額の割にそこまで使っていない」、「何となくお金を払っていた」という方は、思い切って解約してしまっても良いでしょう。これだけで毎月数百~数千円の節約になります。

食事はできるだけ自炊で済ませる

食費を抑えるためには、できるだけ自炊することが大切です。とくに外食が多い方、コンビニのお弁当で食事を済ませがちな方は要注意。外食やコンビニ弁当は、1食当たりの食費がどうしても割高になってしまいます。「毎日1食分は自炊する」、「お昼は手作りのお弁当で済ませる」など、できる範囲で自炊に挑戦すると良いでしょう。一度にたくさん作れる「作り置きレシピ」にチャレンジするのもおすすめです。

マイボトルでドリンク代を節約

マイボトルは、「出先でついコーヒーを買ってしまう」、「コンビニで飲み物を買うのが日課になっている」という方に効果的な節約術です。マイボトルとお茶パックやインスタントコーヒーを使えば、1杯10~20円程度にドリンク代を抑えられます。缶コーヒーの値段が1本120~150円程度なのを考えると、節約効果の大きさがうかがえます。保温性・保冷性に優れたマイボトルを用意すれば、季節問わずおいしい飲み物の温度をキープできます。

食材・消耗品のストック確認はこまめに

冷蔵庫やキッチン収納の中身は、定期的にしっかり確認しましょう。ここの管理が雑になると、「使わない食材が傷んでしまった」、「どこに何があるのか分からず無駄な買い足しをしてしまった」ということが起こるからです。小さなことですが、こうしたことが積み重なると無視できない出費に。無駄な買い物や食材の廃棄を避けるためにも、冷蔵庫の中身やキッチン収納の確認は重要です。とくに冷蔵庫の確認・掃除は大切。食材が傷むのを防止できれば、経済的にも衛生的にもメリットになります。物が少ないことで、消費電力の節約も期待できます。

まとめ買いを心がける

食材や日用品は、週に1~2度まとめ買いすることを意識しましょう。都度買い物をしていると、小さな出費が重なって結果的に大きな負担になってしまいます。また、頻繁にスーパーやコンビニへ寄っているとそれだけ誘惑に負けやすくなります。誘惑に負けないためにも、買い物リストを作ったうえでまとめ買いを心掛けましょう。

使うATMを考える

お金を預けたり引き出したりするときは、コンビニATMではなく銀行ATMを使用するほうが良いです。コンビニATMの手数料の負担は、週や月単位でみるとけして小さくありません。銀行ATMを利用することで手数料を節約できます。

交際費を見直す

周囲の人との交流ももちろん大切ですが、交際費が大きな負担となっているのであれば見直しが必要です。「一次会だけに参加する」、「断ったら次回は自分から率先して飲み会へ参加する」などの工夫をして交際費を減らしていきましょう。断る際に角を立てたくないのであれば、「また今度誘ってください」、「次はこちらからお誘いします!」と一言フォローを入れるのも忘れないようにしましょう。

エアコンの使い方や温度設定に気を配る

夏や冬の必需品といえばエアコンが挙げられます。節約のために、エアコンのスイッチをこまめにオン・オフしている方は少なくないはずです。しかし、エアコンは電源を入れてから設定の温度にするまでの時間に最も多くのエネルギーを消費しています。エアコンのスイッチをこまめにオン・オフすることは電力の無駄遣いになり、結果的に電気代が高くなってしまうのです。ゴミ出しや子供の送り迎えなど、数分~数十分程度の外出であればエアコンをつけっぱなしにしていたほうが電気代を節約できます。

また、エアコンの設定温度に気を配ることも重要です。たとえば夏の冷房は、1℃設定温度を上げるだけで13%もの消費電力を削減できるとされています。同時に冬の暖房では、設定温度を1℃下げることで10%の消費電力を削減できるというデータも発表されています。光熱費節約の一環として、エアコンの設定温度を見直してみましょう。

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