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マンションと戸建てどっちがいい?
それぞれを比較して自分に合った住宅を選ぼう

2025/06/10
(提供元:Mattrz
マンションと戸建てどっちがいい?それぞれを比較して自分に合った住宅を選ぼう

住まいは生活の舞台であり、思い出が刻まれる大切な場所です。マンションと戸建て、それぞれの魅力と特徴を知れば、あなたに合った住まい選びが見えてきます。この記事では、主な違いを5つのポイントで比較し、ライフステージ別の選び方も紹介します。将来を見据えた賢い住まい選びに活用してみてください。

マンションと戸建ての5つのポイント徹底比較!

マンションと戸建ての5つのポイント徹底比較!

まずは、マンションと戸建てを5つのポイントから比較してみましょう。

購入価格・維持費を比較

購入価格

一般的には、戸建てよりマンションの方が手頃な価格で購入できます。ただし、都心部ではマンションの価格が高騰しているケースも多いため、希望エリアの物件相場を事前に十分リサーチしておきましょう。
戸建ては、注文住宅か建売住宅かによって価格帯が大きく異なります。さらに、本体価格だけでなく、庭や門扉などの外構工事費用も必要になるため、トータルの購入費用が想定より高くなる傾向があります。

維持費(管理費、修繕積立金、駐車場代など)

マンションは毎月一定の管理費や修繕積立金がかかるものの、共用部分の維持管理は専門業者が行うため、手間がかからない点が魅力です。駐車場の利用は、1台ごとに費用がかかることが一般的です。一方、戸建ては毎月の維持管理費がかからない代わりに、自分自身でメンテナンスを行う必要があります。
住宅ローンの返済計画を立てる際には、これらの維持費も含めた総コストを考慮することが重要です。

光熱費

マンションは戸建てよりも断熱性や気密性が優れていることが多く、冷暖房が効きやすいため、光熱費を抑えられる傾向があります。戸建ても初期投資と考え断熱性能を高めれば、長期的な光熱費を抑えられます。

将来的なコスト(大規模修繕や建て替え)

マンションは修繕積立金で大規模修繕が賄われるため、個別の負担は少ない傾向にあります。戸建ては全て自己負担となるため、計画的な資金準備が必要です。
ただし、マンションの修繕積立金は、築年数の経過とともに積立金が引き上げられることが一般的です。そのため、長期的な負担を考慮しましょう。

利便性・周辺環境を比較

マンション

マンションの多くは駅やスーパー、病院、学校、公園などが近く、利便性の高い立地にあります。公共交通機関を利用しやすい反面、夜間も明るく周辺の騒音が気になる場合があります。

戸建て

戸建ては土地を確保しやすい郊外の閑静な住宅街にあることが多く、静かな住み心地を求める方向けです。ただし、立地次第で自家用車が必須となるため、交通の利便性は検討が必要です。

資産価値・将来性を比較

マンション

マンションは駅近や人気のエリアであれば、資産価値が下がりにくい傾向があります。立地条件がよければ売却しやすく賃貸にも出しやすいため、将来性の観点では大きなメリットです。

戸建て

戸建ての建物の価値は大きく下がりやすいものの、土地は資産価値を維持する傾向があるため、立地選びが重要です。比較的安い土地でも、周辺環境の発展によって価値が上がることもあります。
ただし、土地の広さや形状、建物の状態によっては売却が難しいこともあるため、将来的な計画も考慮しましょう。

自由度・カスタマイズ性を比較

マンション

マンションは管理規約により、間取り変更やリフォーム、DIYの自由度が制限されることがあります。壁の撤去や大規模な改修が禁止されているケースも多く、ペット飼育についても「完全禁止」「小型犬・猫のみ可」など様々な制約が設けられています。
将来的な生活スタイルの変化も考慮し、購入前には必ず規約を確認しましょう。

戸建て

戸建ては間取り変更やリフォーム、DIYを比較的自由にできる点が魅力です。ペットも自由に飼育でき、庭や駐車場なども自由に使えるため、空間の自由度が高いといえます。
例えば、家庭菜園を楽しみたい方や、休日にバーベキューを楽しみたい方にとっては、自分だけの庭がある戸建ての方が生活の充実度が高まります。

管理・メンテナンスを比較

マンション

マンションは管理会社が日常の管理を行い、管理組合が運営方針を決定します。計画的に修繕が行われるため、建物の状態を維持しやすいです。また、清掃やゴミ出しも管理会社が行うので、手間がかかりません。

戸建て

戸建ての場合は管理・修繕・敷地内の清掃などを自分で行う必要があるため、維持管理の負担が大きくなります。例えば、台風の後の屋根や雨どいの点検、庭木の剪定、外壁の塗り替えなど、定期的なメンテナンスを全て自分自身で管理する必要があります。

マンションと戸建てどっちが最適?ライフステージで比較

マンションと戸建てどっちが最適?ライフステージで比較

マンションと戸建てを5つのポイントで比較しましたが、自分にはどちらが最適なのかわからない方もいるでしょう。ここからは、ライフステージでマンションと戸建てを比較してみます。

独身・DINKS(子を持たない夫婦)

利便性、セキュリティ、管理の手軽さを重視するなら、マンションが向いています。特に仕事が忙しく、家のメンテナンスに時間をかけたくない方にとっては、共用部の管理が行き届いたマンションでの暮らしが大きなメリットとなります。

子育て世代

広さ、安全性、周辺環境を重視する場合、戸建ては理想的な選択肢です。子どもが自由に走り回れる空間や庭があると、外部からの視線や安全面を心配することなく、のびのびと過ごせます。マンションでも共用施設が充実していれば快適に暮らせるため、立地や周辺環境も含めて検討しましょう。

シニア世代

バリアフリー設計、日々の管理の手軽さ、医療機関へのアクセスを重視するなら、マンションが理想的です。エレベーターによる移動の負担軽減や、共用部の清掃・管理が不要なこと、さらに駅近や街中に立地するマンションは病院や薬局までの距離が近いことが多く、シニア世代の生活の質と安心感を大きく高めます。
戸建ての場合、将来のバリアフリー化に必要な改修費用も視野に入れた資金計画が大切です。

中古マンション・中古戸建てで選択肢を広げる

中古マンション・中古戸建てで選択肢を広げる

マンションや戸建てを検討する際、新築と中古についても考えるのがおすすめです。

中古物件のメリット

新築と比べて手頃な価格で購入しやすい点が魅力で、リノベーションによって住み心地を大きく向上させることも可能です。比較的安い価格で購入した築20年の中古物件でも、設備や内装をフルリノベーションすることで、新築のような住み心地を実現できます。購入と同時にリノベーションする場合は、多くの金融機関で住宅ローンに工事費用を含めて融資を受けられるため、初期費用の負担を抑えられます。

中古物件のデメリット

築年数が経過しているため、修繕が必要な場合もあります。外観は問題なく見えても、屋根裏や床下に雨漏りや白アリ被害が隠れていることもあります。このような見えない部分のトラブルを避けるため、購入前に調査を依頼するのがおすすめです。

まとめ

近年は世代ごとに新しく住宅を購入する傾向が高まり、空き家が社会問題となっています。将来の生活環境の変化や、いずれ手放すときのことまで考えた賢い住まい選びをしましょう。マンションは管理のしやすさと利便性、戸建ては自由度の高さを享受できます。違いや特徴を理解し、長期的な視点で考えることが大切です。



著者プロフィール

著者 吉田 ゆみ

2級FP技能士

2023年にファイナンシャルプランナーとして独立。
商品販売は一切行わず、金融教育や投資の普及を目指し、特に学生や若い世代のマネーリテラシー向上に注力。
金融系メディア等で年間200本以上の執筆・監修に携わる。10代から投資経験を積み、資産運用分野を得意とする。

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