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カードローンとキャッシングの違いとは?

2022/08/01
(提供元:四銀ルーム

カードローンとキャッシングはどちらも「お金を借りるサービス」ですが、審査の有無や融資額、金利、返済方法などさまざまな要素に違いがあります。ここではカードローンとキャッシングローンの違いをそれぞれの使い分けのポイントをピックアップして解説していきます。

カードローンとキャッシングの違いは?

カードローンとキャッシングは、混同されがちなサービスです。そもそも「キャッシング」は現金を借りるサービスをまとめて指す総称であり、そのキャッシングのなかに「カードローン」が分類されています。狭義の意味での「キャッシング」は、クレジットカードに付帯しているキャッシングサービスを指すパターンが一般的です。では、両者には具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

使用するカードに違いがある

カードローンとはローン専用のカードで現金を借りられるサービスであるのに対し、キャッシングはクレジットカードに付帯しているキャッシングサービスで現金を借りることを指します。両者はお金を借りることには違いがありませんが、お金を借りるために使うカードが「ローン専用のカード」か「クレジットカード」で異なるのです。カードローンは、銀行や信用金庫、消費者金融などカードローンのサービスを提供する会社と契約したうえでカードを作り、キャッシングはクレジットカード会社との契約時にキャッシング機能付きのクレジットカードを作ります。

金利の違い

金利とは、お金を借りる際に発生する手数料のようなものです。カードローンとキャッシングでは、カードローンのほうが低金利の傾向にあります。カードローンの借入限度額は数十万~数百万と高めで、金利は低めです。一方キャッシングの場合は数十万円ほどに限度額が設定されておりやや低めです。金利はカードローンと比べるとやや高めに設定されています。一般的に借入限度額が高ければ高いほど金利は低くなり、借入限度額が低ければ金利は高くなります。

また、カードローンとキャッシングでは最高金利にも差があります。たとえば大手クレジットカード会社のキャッシングサービスの金利は最大で約18%。それに対しカードローンの金利は最大で約15%と設定されており、最大金利に3%の違いがあることが分かります。

返済方法の違い

カードローンで借りたお金は、銀行振り込みや提携ATM、口座引き落としなどの方法で返済できます。繰り上げ返済が可能な会社もあり、自身の収入状況によって柔軟に返済していけるのもポイントです。

それに対し、キャッシングは基本的に口座引き落としによる返済となります。口座引き落とし時は一括返済、またはリボルビング払い(リボ払い)が適用されます。リボ払いとは、あらかじめ設定しておいた一定の金額を毎月支払う返済形態のことです。リボ払いは定額を毎月支払う「定額方式」や、借入残高額に一定の割合を掛け合わせた金額を返済する「定率方式」などがあり、細かく方法を設定できるのが特徴として挙げられます。クレジットカード会社によって導入している返済方法は異なるため、事前確認を忘れずに行いましょう。

年会費や入会金の有無

キャッシングはクレジットカードに付帯しているキャッシング機能を利用するものです。したがって、そのクレジットカードに準ずる入会金や年会費を支払う場合があります。一方カードローンは入会金や年会費がないため、維持費が安く済むのがポイントです。

「カードローン」といっても種類は色々

一言で「カードローン」といっても、その種類はさまざまです。母体や提携機関によって、それぞれ異なります。以下では、「金融機関カードローン」「信販会社カードローン」「消費者金融カードローン」の特徴をまとめました。

金融機関カードローン

金融機関カードローンは、その名のとおり金融機関が提供するカードローンサービスです。「銀行系カードローン」とも呼ばれます。具体的には大手銀行をはじめ地方銀行、信用金庫などが提供しています。各種カードローンのなかでも、とくに金利が低い傾向にあり、専業主婦(夫)でも申し込めます。くわえて担保や保証人なしでお金を借りられるのも、金融機関カードローンの大きな魅力です。「金融機関が母体にある」という安心感もあります。

その一方で審査がやや厳しく、審査をパスするまでに時間がかかる傾向が見られます。そのため、お金を借りられるまでに時間がかかってしまうことがあります。「少額でいいのですぐにお金を借りたい」という方にはあまり適していません。

信販会社カードローン

信販会社やクレジットカード会社が提供しているカードローンサービスです。「信販会社」とは、ローンやクレジットカードといった金融商品を取り扱う会社を指します。商品やサービスの代金を顧客の代わりに立て替えて支払い、後にその利用代金を顧客へ請求する商売を行っています。そんな信販会社カードローンには、会社独自のサービスがついてくるところがあります。「ATM手数料が月3回まで無料」、「いつでも都合に合わせて返済可能」など、サービス内容は会社によって異なるので、サービス内容を確認して信販会社を選ぶことが大切です。

一方、信販会社カードローンは金融機関カードローンに比べると金利が高い傾向にあります。「少しでも返済の負担を減らしたい」という方には向いていないと言えます。

消費者金融カードローン

その名のとおり、消費者金融が提供しているカードローンを指します。大手消費者金融では審査が数十分、実際にお金を受け取れるまでの時間が数時間で済むケースもあるため、「すぐにお金を借りたい」という方に適したサービスだと言えます。また、消費者金融によっては無利息期間を設けている場合もあります。返済の目途がある程度立っている方、毎月安定した収入がある方にとっては頼もしいサービスです。

ただし、金融機関カードローンと比べると金利はやや高め。くわえて、消費者金融ローンでお金を借りていると、金融機関で住宅ローンやほかのローンを借り入れる際に審査が厳しくなる傾向があります。年収の3分の1にあたる金額しか借りられないという規定もあり、「一気にまとまった金額を借りたい」という方には不向きです。こうした特徴を踏まえたうえで、上手に利用する必要があります。

カードローンとキャッシングは誰でも申し込むことができる?

両者の申し込み条件が気になっている方も多いのではないでしょうか。基本的に、20歳未満の未成年は銀行でのカードローン申し込みが不可となっています。アルバイトなどをしていて一定の収入があっても、ほとんどの場合、申し込みが厳しく規制されています。民法によって、未成年者が保護者の同意を得ず契約した場合の契約取り消しが可能とされているためです。

一方キャッシングの場合、就業しており(アルバイト含む)安定した収入があれば未成年でも申し込むことができます。ただしクレジットカード会社によっては、カードローンと同じく未成年の申し込みを厳しく制限しているところもあるため注意が必要です。不安な場合は、事前確認を忘れずに行うことが大切です。

カードローンとキャッシングはどのように使い分ければよい?

カードローンとキャッシングローンは使用するカードをはじめ、借入額や金利などに違いがあります。したがって、目的に応じて上手に使い分けることが大切です。

カードローンの場合

カードローンは、以下のケースに適しています。

  • 低い金利で借り入れたい
  • まとまった金額を借り入れたい
  • 頻繁に借り入れたい

カードローンは、低い金利でまとまった金額を借りたいときに活躍します。金利が低いため、「短期での返済が難しい」、「中長期的に無理なく返済をしていきたい」という方にとっては頼もしいサービスです。また借入限度額以内であれば何度でも申し込みが可能なので、頻繁にお金を借りるという方にも適しています。くわえてカードローンは、キャッシングに比べると借入限度額が高めに設定されているため、「キャッシングの金額でカバーするのが難しい」という状況で活躍します。急な出費だけでなく、結婚資金や旅行資金、車の購入資金など幅広い用途で使えるのがカードローンの魅力です。

キャッシングの場合

一方、キャッシングが適しているケースは以下の通りです。

  • 借り入れる機会が少ない
  • カードをできる限り増やしたくない
  • 少額で借り入れたい
  • すぐに借り入れたい

キャッシングは、カードローンと比べると借入金額が低く設定されています。したがってお金を借りる機会が少なく、なおかつ少額を借りるだけでOKという方に向いていると言えるでしょう。くわえて審査がないため、必要なときにいつでも現金を借りられるのも魅力の1つです。各種支払いなど、急な出費が必要になった際に活躍します。「カードをできる限り増やしたくない」、「今使っているクレジットカードのキャッシングで間に合っている」という方に、キャッシングが適しています。ただしキャッシング機能がついていないクレジットカードの場合は、まずキャッシング枠の申し込みが必要となるため要注意です。

カードローンの選び方

カードローンを選ぶ際は、いくつかのポイントに着目する必要があります。以下に、とくに重要な「選び方のポイント」をいくつかピックアップしました。

金利の低さ

カードローンの金利は、キャッシングに比べると低めです。しかし金融機関カードローンや信販会社カードローンなど、提供先によって細かな金利設定は異なります。金利の低さを徹底して優先したいのであれば、カードローンのなかでもとくに低金利の金融機関カードローンを選ぶのが適切です。

審査や融資の早さ

審査期間や審査をパスしてからお金を借りられるまでの早さも重要です。消費者金融カードローンのほうが、金融機関カードローンや信販会社カードローンよりも早いのが一般的です。申し込みの混雑状況にもよりますが、いつから借りれるかで選ぶのも良いでしょう。

申し込みしやすいか否か

郵送・窓口での申し込みをはじめ、Webや電話、無人契約機などカードローンの申込方法はさまざまです。「申込方法の選択肢が多いか」、「Webや電話など近くに店舗がなくても申し込めるシステムが整っているか」といった点に着目しましょう。

返済しやすいか否か

口座引き落としや振り込みなど、返済方法の選択肢が多いと何かと便利です。また、臨時収入が多い方にとっては「繰り上げ返済の有無」も返済のしやすさを左右するポイントとなります。返済時の利便性も確認すると良いです。

状況に応じてカードローンとキャッシングの使い分けをすることが大切

カードローンとキャッシングは、返済計画や借入限度額、用途によって賢く使い分けることが大切です。また、計画的な返済プランを立てることも重要。安心感や金利の低さを重視するのであれば、金融機関のカードローンに絞るのも良いでしょう。

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