伊予銀行は社会人スポーツが盛んです。中でも、女子ソフトボールチーム「伊予銀行VERTZ」は日本最高峰のリーグ「JDリーグ」でオリンピック選手を擁するようなチームと対戦しています。今回は伊予銀行VERTZのファンである、杉原さんにファンになったきっかけや試合観戦のススメを伺いました。

「VERTZとの出会い」

2021年10月、全日本女子ソフトボールリーグ１部（現JDリーグ）の試合が西予市宇和球場で行われました。私は試合運営のお手伝いで会場入りしました。それまで小学生ソフトボールのアナウンスとして大会運営に参加したことは何度かありましたが、女子リーグの大会に携わるのはこの時が初めてでした。大会前に“女子ソフト”がどんなものか深く知ろうともしませんでしたが、いざ球場でVERTZの選手たちの躍動を目の当たりにしたとき、そのときから私の「VERTZ応援」が始まったのです。

「VERTZの魅力」

大人になれば、衣服が汚れないように身のこなしに気を配るようになり、外で大声を張り上げることは極力控えるようになるものではないでしょうか。しかしVERTZの選手たちは、得点のためにホームにヘッドスライディング、フライをスライディングキャッチという具合に泥だらけになりながら、さらにはチームの調子が良いときも悪いときも大声でエールを送りあっています。私がVERTZに惹かれる理由がまさにここにあります。私自身、家事や仕事をこなしながらふと、洗濯のことを気にせずに泥だらけになりたくなるし、大声で叫びたくなる瞬間があります。みなさんはいかがでしょうか。繰り返す毎日の中で、とにかく何かワクワクしたいという気持ちになるとき、たまーにありませんか。VERTZの選手たちは毎試合、相手に勝つために、チーム一丸となってがむしゃらに戦っています、そしてときにみんなでワイワイしながら（＾＾）彼女たちがソフトボールを心から楽しむその姿がとても眩しいのです。球場という、屋外の広い場所でVERTZの試合を観戦していると非日常を感じ、かつ「明日からも頑張ろう」という気持ちにさせてくれます。活き活きとプレーする選手たちをとにかく「応援し続けたい」気持ちでいっぱいです。こんな気持ちをさらに多くの方とシェアしながら球場で観戦したいです♪そのためにも「こんなにエネルギッシュで可愛い選手たちが伊予銀行にいる」ということがさらに広く発信されるようになればと願っています。

ソフトボールは、野球と比較すると塁間が短く球場の規格が小さいので、盗塁は出るわホームランは出るわで得点に繋がる見どころが沢山あるといえると思います。選手たちの強烈な打球、守備テクニック、肩の強さなどには男性も驚かされること間違いなし。特に守備の細やかなプレーは子供たちのお手本にもなるでしょう。そして私のさらなる注目は選手たちの「プレー以外のパフォーマンス」です。バッターを勢いづけるコール、内野選手のヒップタッチ、ナイスプレーに「いいね！キマッてるね！」と指をさすサインなどなど。どれもカワイイのです！観客のワクワク感までも引き立てます。地域に根差して楽しくソフトボールをプレーするVERTZを、球場へ観に行ってみませんか♪

「街で会った新人選手」

2022年４月初旬。仕事のお昼休憩が終わるころ、職場へ戻る途中で、大きな荷物を抱えてスマホで地図を見ながらきょろきょろして歩く三人組と信号待ちで一緒になりました。バットケースらしきものを肩にかけ、黒のウェアにはVERTZの刺繍。新人選手が銀行の本店へ向かっているのだろうと察しました。「VERTZの選手ですか。本店まではもう少し歩くよ」と声をかけると、彼女たちはいきなりのことでとても驚いた（怖がっていた？）様子だったけれど別れ際には「がんばります！ありがとうございます！」と弾ける笑顔を返してくれたあの好印象がずっと心に残っています。学生時代に礼儀を重んじ、ひたむきにソフトボールと向き合ってきた結果がVERTZ入団に繋がったのだろうか、彼女たちはVERTZでどんな活躍をするのだろうかと、勝手に想像し胸が熱くなってしまったのでした。

「ファンブックの使い方」

VERTZのホームゲームに行くと、数量限定ですがファンブックが配布されています。1冊のうち半分はテニス部のファンブックになっていて、伊予銀行が有する2つの部活動をチェックできるハンドブックです。VERTZページは各ページに選手がそれぞれ私服で載り、趣味やお気に入りのお店などを紹介しています。選手の素を感じられる温かみのあるファンブックで、選手のサイン帳としても使えるとのこと。確かに！私はひとまず、オンラインで観戦した試合で、印象に残ったプレーをその選手のページに書き込んでは楽しんでいます。ファンブック片手に試合観戦というのも面白いだろうなと考えています。