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カードローンが払えない!
返済できないと起こる問題と対処方法を詳しく解説

2022/10/06
(提供元:CyberKnot

お金を借りるときに、使途が自由ですぐに出金できるカードローンは便利な方法になります。しかし、返済ができなくなってしまうと、さまざまな問題が起こる点に注意が必要です。この記事では、カードローンが払えないと起こる問題と対処方法について詳しく解説します。

カードローンが払えないと起こる問題と期限

カードローンが払えないと起こる問題と期限

お金をカードローンで借りると毎月の返済が必要ですが、払えないとどのような問題が起こるのでしょうか。まずは、カードローンが払えないと起こる問題と期限について解説します。

キャッシング機能が停止される

カードローンが返済日に払えないと、借り入れ先から通達が届きます。通達には返済期限が示されており、その日までに払えなかったときにキャッシング機能が停止されるのです。キャッシング機能が停止されるとカードローンの限度額が一時的に0円になり、追加の借り入れができなくなります。

遅延損害金が発生する

カードローンの返済期限を過ぎると、遅延損害金が発生します。遅延損害金は1日ごとに発生するため、返済日を過ぎた日数分だけ金額が増えるのです。返済は借り入れの元金と通常の利息を足した金額で、これに遅延損害金が加わります。遅延損害金の算出方法と総返済額の合計は、以下の計算式です。

まずは、遅延損害金の計算です。
・遅延損害金=延滞元金×遅延損害金利率÷365日×延滞日数

以下は、返済期日を過ぎた場合の総返済額の計算です。
・総返済額=元金+本来の利息+遅延損害金

カードローンが強制解約される

返済期限から2ヶ月以上経過すると、カードローンが強制解約されます。強制解約に対して、利用者からの拒否は不可能です。強制解約になるとカードローンが使えなくなり、残額を一括で支払うよう請求されます。

一括での支払いが困難な場合は、分割払いによる返済の交渉が可能です。強制解約後に全額を返済したとしても、同じ金融機関でカードローンの契約をするのは難しくなります。

信用情報が悪化する

返済期限から3ヶ月が経過すると信用情報が悪化して、カードローン以外の審査にも影響が出ます。信用情報はCICやJICCという機関で保管され、支払いが3ヶ月以上(もしくは61日以上)遅れると異動が記録されるのです。

異動は信用力を失っている状態を指すため、他のローンやクレジットカードの審査に通過するのが困難になります。

法的手続きが行われる

カードローンの一括支払いに応じず滞納を続けると、金融機関は最終段階として裁判所への起訴、差し押さえをします。カードローンでは、利用者が持っている銀行の給与振込口座が差し押さえの対象です。起訴の手続きが進むと途中で止められないため、強制解約時かそれ以前での対処が必要になります。

【カードローンが払えないときの対処方法1】電話で相談する

【カードローンが払えないときの対処方法1】電話で相談する

返済期限までにカードローンが払えないとき、電話で相談する対処方法です。電話での相談先に分けて解説します。

借り入れ先の会社

カードローンの借り入れ先の会社に電話して、毎月の返済額を下げられるか相談しましょう。返済額を下げると毎月の支払いが楽になり、遅延なく払える可能性が高いです。

ただし、返済期間が延びたり利息が増えて総返済額が高くなったりするなどのデメリットがある点に、注意が必要になります。相談すれば必ず毎月の返済額を下げられるとは限らないため、対処方法の1つとして考えておきましょう。

対象となる行政の相談窓口

公的機関の相談窓口では、法テラスや国民生活センターなどがあります。法テラスは国が設立したもので、国民に対して法的支援をする機関です。国民生活センターは消費者問題の相談を受けて、解決へ向けての支援をしています。これらの窓口は基本的に無料で利用でき、気軽に相談できるのがメリットです。

ただし、相談できるのが平日の日中で30分程度と短くなっており、予約が取りにくいという側面もあります。お金をかけずに気軽に相談したい場合は、事前に予約をしておきましょう。

弁護士などの専門家

カードローンの返済が困難な場合は、弁護士や司法書士に相談して債務整理などの方法を検討する必要があります。債務整理は、自力での返済がどうしても困難な場合に行う法的手続きです。借り入れ先に相談して毎月の金額を下げたり、一括支払いを分割にしたりしても返済できない場合に検討する方法となります。

債務整理はお金を貸した側と借りた側の間に、弁護士などの専門家が入って行われる交渉や手続きです。債務整理には以下の3つの方法があります。
・任意整理:借り入れ先と交渉して、返済金額を減らす
・個人再生:返済金額を5分の1~10分の1に減額し、3~5年かけて返済する
・自己破産:破産の申し立てを行い、返済金額を全て免除してもらう

【カードローンが払えないときの対処方法2】お金を用意する

【カードローンが払えないときの対処方法2】お金を用意する

自力でカードローンを払っていくために、お金を用意する方法について紹介します。

返済計画を立てる

カードローン公式サイトなどの返済シミュレーションで、今後支払っていく月々の返済額や利息総額が計算できます。カードローンで借りている元金と利息、毎月の返済額を計算し、完済までの計画を確認しましょう。

毎月の返済のときに急いでお金を用意するより、完済までの計画を立てたほうが確実です。

固定費を見直して支出を減らす

カードローンを払うためのお金を用意するために、固定費を見直して支出を減らす方法です。通信料金や有料で登録しているサービスなどを見直すと、毎月数千円~1万円程度の支出が削減できます。

また、返済期間が長期になる場合は、家賃の安い家への引っ越しを検討するのが効果的です。引っ越しのために一時的に出費が発生しますが、家賃が1~2万円下がると負担が小さくなります。毎月お金がかかる趣味があれば、カードローンを払い終わるまでは我慢するといった、返済を最優先する努力も大切になります。

収入を上げる

副業やアルバイトをしたり、不要になったものをリサイクルショップで売ったりして収入を上げられます。こういった方法で得た収入からカードローンが返済できれば、無理な節約や我慢はしなくてもよいでしょう。

また、仕事での収入を上げるために資格を取得したり、役職を上げるためにより一層頑張ったりすることも大切になります。

まとめ

カードローンが払えないとさまざまな問題が起きてしまいますが、事前に対処することが大切です。もし問題が起きてしまっても冷静に判断し、適切な対処方法を選びましょう。カードローンが払えないときに起きる問題について理解し、対処方法を選ぶための参考にしてみてください。



著者プロフィール

著者 岩崎 祐二

FP技能士2級、AFP(日本FP協会)

ライフとキャリアを総合した視点で、人生設計をマンツーマンでサポート。日々の家計管理から、数十年先に向けた資産設計まで実行支援しています。

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