iyomemo(いよめも)
見つかる、つながる。伊予銀行のWebメディア

道後温泉で縁結び!
恋愛成就のパワースポット「圓満寺」

2022/10/11
(提供元:SAGOJO編集部

道後温泉といえば、浴衣姿で温泉街の練り歩きが観光の定番スタイル。

しかし、“道後の魅力をまだまだ知ってほしい!”と思いを込めて、2013年からスタートした道後まちおこしプロジェクト「道後温泉開運めぐり」は、道後の町に散らばる開運スポットをつなぎ合わせて新たな観光資源にしようというもの。その第一弾に選ばれたのが町の一角にある「圓満寺(えんまんじ)」です。

近年は恋愛成就のパワースポットとして、また可愛いフォトジェニックなスポットとして注目を集める圓満寺の魅力をご紹介します。

浄土宗の古刹「圓満寺」とは

浄土宗の古刹「圓満寺」とは

道後温泉本館正面入口から東へ徒歩2分、細い路地裏を入った奥にひっそりたたずむのが、今回ご紹介する「圓満寺」です。

浄土宗の古刹「圓満寺」とは

「大悲山 圓満寺」は、今から1200年以上前の弘仁3年(812年)に創建された、由緒正しき浄土宗の古刹。御本尊は阿弥陀如来で本堂に祀られていますが、その前に鎮座する地蔵尊には、恋愛にご利益があると噂の「湯の大地蔵」が祀られています。

恋愛にご利益がある!?「湯の大地蔵」とは

恋愛にご利益がある!?「湯の大地蔵」とは

入口正面に立つ地蔵尊をのぞきこむと、そこには身の丈・一丈二尺(3.67m)にもなる巨大なお地蔵様「湯の大地蔵」が鎮座しています。

そのお姿は全身おしろいを塗ったような真っ白な肌に真っ赤な唇、その身には鮮やかな緋色の法衣をまとい、右手には大きな錫杖、左手には玉を携えています。

なかなかインパクトのあるこのお地蔵様は奈良時代に活躍した僧・行基(ぎょうき)の作と伝えられ、江戸時代後期、道後を襲った大地震によって温泉が止まってしまった際、本地蔵に祈願したところ、翌年から再び湯が湧いたというミラクルが発生、それ以来、「湯の大地蔵」として親しまれています。

恋愛にご利益がある!?「湯の大地蔵」とは

本地蔵は、元来、道後温泉に浸かったあとお詣りすることで寿命が延びるという「延命地蔵」、また、古くから道後を大火から守ってきた「火除け地蔵」として信仰されていました。

それを象徴するのがこの「寒柝(かんたく)」。消防署の出初式や「火の用心」の呼び声でまちを練り歩く、あの拍子木のことで、火除け祈願や災害除けのシンボルとされています。写真は本地蔵に奉納された長さ1.5m、重さ約60㎏以上もある特大版です。

この「火除け」=火消しが転じて、今では浮気封じや夫婦円満、恋愛成就に縁結びといった、恋愛にご利益のあるお地蔵様として人気を集めています。確かに寺号も「円満」ですから、ご利益がありそうですね。

恋の開運アイテム「お結び玉」

圓満寺が提供する恋の開運アイテムは3つ。その1つ目は「お結び玉」、2つ目は「えまたま」、そして3つ目は「俳句恋みくじ」です。

恋の開運アイテム「お結び玉」

まず1つ目の「お結び玉」(300円)は、道後温泉のシンボルマーク「湯玉」をモチーフにしたもの。「湯玉」とは、温泉のしずくや温泉が湧き出る泡などを表したもので、湯の大地蔵の左の手のひらに乗せている玉も湯玉とされています。

恋の開運アイテム「お結び玉」

この「お結び玉」は地元の方が一つ一つ丁寧にこしらえた手作りで、手にしたお結び玉は唯一無二の自分だけの願い玉です。お願い事をする際は、お地蔵様に倣って左の手のひらにお結び玉をもち、一心に願いを込め、あるいは願いをしたため、境内に結ぶか持ち帰るかを選びます。

恋の開運アイテム「お結び玉」

最後にこのお札を1枚いただき、肌身離さず持ち歩き、願いが叶ったあかつきには、お礼参りの際にご返納します。

恋の開運アイテム「えまたま」と「俳句恋みくじ」

お次は、「えまたま」と「俳句恋みくじ」です。

恋の開運アイテム「えまたま」と「俳句恋みくじ」

松山は正岡子規や高浜虚子などの偉大な俳人を輩出した俳句の里。そのため、毎年夏の俳句甲子園やまちの至るところに俳句ポストが設置され、俳句のあるまちづくりが推進されています。

そうした背景から生まれたのがこの「えまたま」(500円)と「俳句恋みくじ」(100円)です。

恋の開運アイテム「えまたま」

「えまたま」は、松山出身の俳人・神野紗希(こうのさき)さんが発案した俳句の絵馬で、松山の市花「椿」をお題にして、「椿山(家内安全など)」「白椿(恋愛成就など)」「紅椿(夫婦円満など)」「落ち椿(恋愛成就など)」の4種類と無地(お願い事自由)が用意されています。

恋の開運アイテム「俳句恋みくじ」

そして「俳句恋みくじ」は、俳人・神野さんによる選りすぐりの恋の俳句60選が収められています。俳句の中には正岡子規や種田山頭火、高浜虚子、夏目漱石らのものも含まれ、どれを引くかは湯の大地蔵のおぼしめし。背中を押して欲しい……そんなときにありがたいお言葉がいただけそうですね。

お結び玉もえまたまも俳句恋みくじも、参拝者の切なる願いが聞き届けられるよう、毎日住職が心を込めてありがたい読経を唱えてくれています。

圓満寺の穴場の見どころ

圓満寺には、恋のパワースポット以外にも知る人ぞ知る魅力が存在します。

圓満寺の穴場の見どころ

まずは、境内に立つ、愛らしい水子地蔵が並んだ「わらべ地蔵尊」にある「水琴窟(すいきんくつ)」。

水琴窟とは、手水鉢などの地中に空洞を作り、そこに水滴を垂らして音の反響を楽しむ仕掛けのこと。圓満寺の水琴窟は、このお地蔵様にお水を手向け、横の竹筒に耳を澄ますと、とても涼し気な音色が聴こえてきます。

圓満寺の穴場の見どころ

お次は、本堂前に設置された「仮名詩碑」。芭蕉十哲の各務支考の門人・臥牛洞狂平らによって建てられたもので、全国に3基しかない大変貴重なものだそう。とはいえ、表面はすっかり摩耗して解読困難ですが、裏面は「維石不言 謎文以伝(これいしいわず なぞふみもってつたう)」の文字が伺えます。

圓満寺の穴場の見どころ

最後は、圓満寺の寺宝ともいわれる「西国三十三観音像」。西国三十三観音とは、「四国八十八ヶ所霊場」と同じく、観音信仰にも近畿2府4県と岐阜県にまたがる33ヶ所の霊場があり、それらを表す貴重な観音像がここ圓満寺に納められています。桜田門外の変のあった萬延元年(1860年)、道後地区の有志によって作られ奉納されたもので、土台に記された制作者の屋号のうち、現在道後に残されているのは1つぐらいだそうです。

なお、現在は防犯の関係で本堂の扉は締め切られています。もし御本尊への参拝あるいは西国三十三観音を拝観したい場合はぜひ住職にお願いしてみてください。

恋愛祈願のあとは、道後ならではの足湯で一休み

道後温泉地区には多くの無料の足湯・手湯が設けられています。

恋愛祈願のあとは、道後ならではの足湯で一休み

中でも、松山市が管理運営する公共の湯3か所は気軽に利用できてオススメ。

まず1つ目は、道後温泉駅前にある坊っちゃんからくり時計横の「放生園」の足湯。2つ目は、道後温泉本館南側の冠山にある駐車場の一角に設置された「空の散歩道」の足湯。そして3つ目は、道後温泉駅から徒歩2分のところにある「第4分湯場(手湯)」です。

いずれも道後温泉の源泉が楽しめて、ほっこりくつろげます。

恋愛祈願のあとは、道後ならではの足湯で一休み

ちなみに、第4分湯場には、源泉が異なる5つのパイプから汲み上げられた温泉水を、一定の温度に調節するため混ぜ合わせる工程が見学できる珍しいスポットがあります。入口には汲み上げたばかりの火傷しそうなほど熱い手湯も!

圓満寺で恋愛パワーをチャージしたら、今度は健康チャージで道後の湯を楽しむのはいかがでしょうか?

圓満寺(えんまんじ)
住所:愛媛県松山市道後湯月町4-49
電話:089-946-1774
駐車場:なし

RECOMMENDATION

RANKING

TAG LIST

    • Digital-Human-Digital
    • 地元愛
    • LIFE PALETTE
    • IYOCA