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家を買うタイミングはいつがいい?
【2022年版】自分にベストな時期を見つけよう

2022/10/25
(提供元:CyberKnot

人生の3大出費の1つである住居費について、家を買うか賃貸で借りるか、1度は考えることではないでしょうか。この記事では家を買うベストなタイミングはいつなのか、2022年の住宅市場や関連する制度についても触れながら解説します。

データや家族構成でタイミングを考える

データや家族構成でタイミングを考える

家を買うタイミングの決め方にはさまざまなパターンがありますが、統計データや家族構成などの観点に絞ると考えやすいです。自身の状況と照らし合わせながら、読み進めてみてください。

統計データを参考にする

家を買うタイミングとして、統計データを参考にベストな時期がいつなのか解説します。

年齢で家を買うタイミングを決める
統計データを参考にする

出典:国土交通省「令和2年度 住宅市場動向調査報告書

家を買うタイミングで最も多いのは、30代後半から40代後半です。家を買うときは住宅ローンを組むのが一般的なため、返済を計画通りに進められるかが重要になります。住宅ローンを組めるのは20歳以上60歳未満で、返済期間は最長で35年です。期間が短くなると毎月の返済額が高くなり家計への負担が大きくなるため、30年程度で設定するのが一般的になります。

また、定年退職後の年金生活で住宅ローンの返済があると収入面で心配になるので、その前に完済できたほうが安心です。

年収で家を買うタイミングを決める
統計データを参考にする

出典:国土交通省「令和2年度 住宅市場動向調査報告書

家を買うタイミングで最も多い年収は、700万円前後になります。これは世帯年収のため、夫婦の収入を合わせた金額です。

共働き世帯、専業主婦(夫)でパートをしているなど、家庭によってさまざま状況があります。住宅ローンを組んで返済しながら生活するうえで、無理のない年収の目安として参考になるでしょう。

ライフイベントの計画を立てて考える

家を買うと数十年住むのが一般的なため、結婚や子育て、老後の生活などのライフイベントからベストな時期が考えられます。

結婚するタイミング

夫婦として新生活をスタートしていくときに引っ越しをする場合は、家を買うタイミングです。将来どのように過ごしていくかの話し合いが増えるので、どんな家に住むかについて計画を立てるきっかけになるでしょう。子どもの人数によって住環境や必要な部屋数が変わるため、妊娠や出産が未定の段階では将来の計画を立てることが大切です。

出産するタイミング

夫婦で生活している家が2人用の間取りの場合は、出産に伴って家を買うタイミングになるでしょう。赤ちゃんが過ごすスペースや子育てをする環境を考えながら、持ち家と賃貸どちらにするか検討することになります。

子どもが進学するタイミング

子どもが進学するタイミングで住む場所を選ぶ場合は、家を買うタイミングになるでしょう。子どもの教育方針や自治体の支援、地域の治安など住居以外にも検討事項があるため、総合的に考えることが大切です。

資金を準備できるタイミングにする

資金を準備できるタイミングにする

出典:国土交通省「令和2年度 住宅市場動向調査報告書

家を買うためのまとまった資金を準備できるタイミングが、ベストな時期になるでしょう。はじめて家を買った人の頭金は、1,000万円程度になります。頭金だけでなく、手数料や税金などの諸費用が発生するため、1,500万円程度の貯金があると余裕を持って家を買えるでしょう。

住宅ローンと家賃での条件や予算

住宅ローンと家賃での条件や予算

家を買うタイミングを考えるためには、持ち家と賃貸での違いを知っておくことが大切です。ここからは、住宅ローンと家賃での条件や予算について解説します。

購入と賃貸で必要な条件

住宅ローンを組む場合は、審査に通過するための信用情報や頭金が必要です。賃貸の場合は住宅ローンや頭金は不要ですが、保証人や家賃を支払い続けられる収入があるかの審査が行われます。

戸建取得と賃貸の予算

新築の戸建住宅を取得するためには、住宅ローンの手数料や税金、各種保険料で購入価格の6~9%が必要です。一般的に、頭金の目安は購入価格の20%程度といわれています。これらを合わせると、戸建取得の初期費用のお金は購入価格の30%程度です。取得後は毎月の住宅ローンの返済、毎年の保険料や税金が必要となります。戸建は取得時と取得後にかかるお金の合計が予算です。

一方、賃貸の新規契約は初月の賃料を含めて、家賃の5~6倍が一般的な予算となります。家を買うのと賃貸で借りるのとで最初に必要な予算を確認して、自分にとってベストな時期を検討することが大切です。

【2022年版】補助金や節税などの制度

家を買う際は、以下の補助金や減税などの制度を利用してみましょう。

家を買うために受けられる補助金

家を買うための補助金として、2022年に該当するのは以下の5種類があります。
・こどもみらい住宅支援事業
・ZEH補助金
・地域型住宅グリーン化事業
・LCCM住宅整備推進事業
・蓄電池等を活用したDER等導入事業

これらの補助金を利用するためには、18歳未満の子どもがいることや、住宅の省エネ性能などの条件を満たすことが必要です。自身の状況で利用できるか確認しましょう。

家を買うときに利用できる減税・税制優遇の制度

家を買うときに利用できる減税・税制優遇の制度として、以下の5種類が設けられています。
・住宅ローン減税
・住宅取得等資金の贈与税の特例
・不動産取得税の軽減
・登録免許税の軽減
・固定資産税の軽減

これらの制度には期限が設定されていたり、確定申告や各種の申請が必要になったりするため、詳細を確認しておきましょう。

2022年が家を買うタイミングとなる理由

2022年が家を買うタイミングとなる理由

家を買うタイミングは世の中の経済状況や自分にとってベストな時期であるかなど、総合的に考えることが大切です。ここからは、2022年が家を買うタイミングとなる理由について解説します。

地価や建材価格の影響

土地や建材の価格が上がっていく状況では、家を買うタイミングが遅くなるほど購入額は高くなります。地価や建材価格は上昇していく傾向にあるため、数年後より2022年に家を買うほうが安くなる可能性は高いです。

地価や建材価格の影響

出典:国土交通省「地価公示」より著者作成

住宅地の地価は2021年には下がっていましたが、2022年になって上昇に転じました。新型コロナウイルス感染症による影響が小さくなり、今後も上昇していく可能性が高いです。

建材は新型コロナウイルス感染症の影響で木材の調達困難や価格上昇が起きたり、納期遅延が発生したりしています。また、世界情勢の影響で木材の輸入が禁じられたり、建設用資材が不足したりして価格上昇の可能性が高いです。

2022年の住宅価格と金利

2022年の住宅価格と金利

出典:国土交通省

国土交通省が公表している全国の不動産価格指数を見ると、2013年以降はマンションの価格が大幅に上昇しています。戸建住宅は微増ではありますが、価格上昇に向かっている傾向です。

2022年の住宅価格と金利

出典:住宅支援機構【フラット35】借入金利の推移(令和3年4月以降)

金利の参考としてフラット35の推移を見ると、急激な変動はなく低い状況が続いています。住宅ローンを組む場合は低い金利のほうが総返済額は安くなるため、家を買うベストな時期となるでしょう。

一般的な意見と自分の考えを区別する

家を買うことに対しては、一般的な意見と自分の考えを区別しましょう。家族の状況やどんな暮らしがしたいかなど、家を買う理由にはさまざま考えがあります。家を買うことの損得やメリットデメリットなど、さまざまな意見を客観視して決めることが大切です。

家を買う前後の生活をイメージする

住宅ローンの返済による家計の変化や物件による環境の違いなど、どんな生活になるかイメージすることが大切です。具体的なイメージができていると、自分にとってベストな時期に家を買う選択ができるでしょう。

まとめ

家を買うタイミングは家族構成や将来の計画などから考えて、自分にとってベストとなる時期があります。世の中の経済状況や利用できる制度などを検討材料に加えながら、家を買うベストな時期を見つける参考にしてみてください。



著者プロフィール

著者 岩崎 祐二

FP技能士2級、AFP(日本FP協会)

ライフとキャリアを総合した視点で、人生設計をマンツーマンでサポート。日々の家計管理から、数十年先に向けた資産設計まで実行支援しています。

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