松山市・松山銀天街から生まれる縁も!
コワーキングスペースを体験してみた

近年、時間や場所を選ばない働き方が増えたことで、コワーキングスペースが注目されています。起業家や個人事業主が作業をしたり、テレワークの会社員が利用したりと、個人が気軽に利用できるのが利点です。
そこで今回は、松山市にあるコワーキングスペース「テックアイエスコワーキング」にて、1日ドロップイン利用を体験してきました。
目次
松山市駅から徒歩約5分「テックアイエスコワーキング」

今回伺ったテックアイエスコワーキングは、松山市駅のすぐそばにある約600mのアーケード商店街「松山銀天街」の中にあります。
便利な立地なので、電車発着までの隙間時間にも利用できるのが嬉しいところ。

店の入り口はこんな感じ。ロックがかかっているので、扉の左に置いてあるiPadから店舗スタッフを呼び出します。

スタッフはとても親切で、コワーキングスペースを普段利用したことがない人にも丁寧に説明してくれます。私も「ドロップイン利用ってなんですか?」と聞いてしまう初心者でしたが、質問にもしっかり答えてくれるので安心です。
ちなみにドロップイン利用とは、時間単位で利用する方式のこと。一方で月額を払って利用できる、月額会員制があります。今回、私は一日ドロップイン(2,400円/1日、800円/2時間)で利用しました。
居心地のよい空間で有意義な時間を過ごせる

店内に入ると、洗練された空間が広がります。優しい照明、ところどころに配置された植物など、リラックスできるような空間づくりで、仕事に集中できそうです。

2階中央のスペースで、仕事を開始。周りの人も黙々と作業しているので、「頑張らなきゃ!」と、気合が入ります。
在宅の場合、ついテレビをつけて見入ってしまったり、漫画を読んでしまったりするので、いつもより作業が進みそうです。

店内ではドリンクサービスを利用できます。コーヒーやお茶、水などを自由に飲め、ホットもアイスもどちらも飲めるのが嬉しいポイント! さらに電子レンジがあるので、持ち込みの食べ物を温めることもできます。

気分転換に、作業する場所を変えてみるのも良いですね。窓際の席を利用すると、商店街を歩く人々を眺めながら作業ができます。外を観察していたら、思わぬアイディアが閃くこともあるかもしれません。
なお、利用中は専用のカードを貸してもらえるので、自由に出入りもできます。商店街を散策したり、ランチを食べに行ったりとうまく利用してみるのも良いですね。
利用者同士で新たなコミュニケーションが生まれることも!

コワーキングスペースの良いところは、利用者同士でコミュニケーションが生まれる点です。普段は中々知り合う機会のない業種同士も、この場を通じて繋がることがあるそうです。
テックアイエスコワーキングスペースの運営代表者・植松さんに話を伺うと、これまでに何度もそういった出会いがあったそうです。

「シェアハウスを運営したいと考えている若者を、シェアハウスの起業経験のある者と繋げて、実際に活動がスタートしたことがありました。他にも、新聞社の記者さんに利用している人の活動内容を伝えたところ、その内容が新聞に掲載されたことも。」
テックアイエスコワーキングでは、イベントも開催しています。
「県外のアパレルショップのポップアップイベントや、子どもやお母さん向けのプログラミングスクールなども行ってきました。先日、一時貸し切りのイベントを開いた際に、一部を託児所としても解放し、育児中のママやパパにも参加してもらいました。」
イベントの開催は、普段の利用有無は関係なく、利用者に親和性のあるものや地域貢献度が高いもの、利用者から依頼があったイベントを開催するようにしているのだそう。

これからのテックアイエスコワーキングが目指す方向性も伺いました。
「変な言い方になってしまうかもしれませんが、ここをコワーキングスペース的に活用したいとは思っていないんですよね。従来のコワーキングは意識が高い人だけが集まる場所というイメージがありましたが、ここはそうではなくもっと門戸を開いていきたいんです。来る者拒まずの精神で、地域の様々な方に利用してもらいたいです。」
たしかに今回私が一日利用する中でも、様々な方が来ている印象でした。午前中は常連の利用者が多かったのですが、昼過ぎから一時利用するサラリーマンが来て、夕方からは学生の姿も。

テックアイエスコワーキングでは「学生限定コース」を設けており、学生が勉強する場所としても利用できるようにしています。ここの利用を通じて学生ー社会人間で、新たなビジネスが生まれるかもしれませんね。
集中できるだけでなく交流も盛んな「テックアイエスコワーキング」

今回は一日の利用でしたが、仕事がとても捗りました。いつもと違った場所で作業したことで、かなり集中でき、いくつかおもしろいアイディアも思いつきました。
様々な人が利用していることも分かったので、何度か通ってみて利用者同士で交流もしてみたいなと感じました。松山の商店街にあるこの場所から、また今日も独創的で楽しそうなプロジェクトが生まれていきそうです。