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賃貸物件の《内見チェックリスト》
持ち物もチェックして後悔しない部屋選びを

2022/12/29
(提供元:CyberKnot

賃貸物件選びで大切なのが、現地で物件を見学する「内見」です。内見でチェックすべき情報はたくさんあり、きちんと見たつもりでも「確認し忘れ」が起こるのはよくあることです。この記事では内見でのポイントをチェックリストにまとめて解説しますので、後悔のない部屋選びに役立ててください。

賃貸物件の内見とは?

賃貸物件の内見とは?

内見とは、気になる物件の内部を実際に訪れて見学することです。実物を確認せずに入居を決めて、引っ越してから後悔しないために内見は必要です。

内見の目的

内見をする目的は、実際に見て確かめないとわからない物件の情報を事前に確認するためです。物件案内に書かれている内容や写真だけでは伝わらない、部屋の実際の広さや騒音などを現地でチェックします。複数の物件から選ぶ場合にも、内見は重要です。

内見の流れ

賃貸物件を選ぶ際の内見の流れは、以下のとおりです。

  1. 不動産会社に問い合わせ・内見の予約
  2. 不動産会社に訪問または現地集合
  3. 内見
  4. 気に入った物件に入居申込み

内見1件あたりの所要時間は、30分から1時間を見ておきましょう。不動産会社の自動車で複数の物件を見て回る場合、一般的に1日に3件から4件は紹介してもらえます。

内見のポイントをチェックリストで確認

内見のポイントをチェックリストで確認

ここからは、内見でチェックすべきポイントを室内・設備・周辺環境に分けて解説します。

室内

まずは室内のチェックポイントを見ておきましょう。

チェックする項目 チェックする内容
部屋の広さ 持ち込む予定の家具を設置できるか
日当たり・風通し 部屋の方角、日差しを遮る障害物がないか
水まわり キッチン・トイレ・浴室の清潔さ、水圧、排水口のにおいなど
携帯電話の電波状況 室内外でつながりにくい箇所はないか
収納スペ-ス 押し入れ・クローゼット・キッチン収納で十分な収納量はあるか
コンセントの数・位置 持ち込む家電やPCに十分なコンセントの数があるか、使いやすい位置にあるか
室内の汚れ・傷 汚れや傷はないか、あったら入居までにきれいにしてもらえるか
騒音 上下左右の部屋の音の聞こえ具合、周辺の音の入り具合
室内外のにおい 周辺に異臭がないか、室内にたばこのにおいがしないか

部屋の広さ

同じ面積でも、部屋の形状などによって使えるスペースが変わります。事前に持ち込む予定の家具や家電のサイズを計測しておき、設置したい場所に置けるかを確認しましょう。
家具や家電を配置できて、なおかつ居住スペースが確保できるかのチェックも大切です。また、自炊する人はキッチンの調理スペースや何口のコンロが置けるかも見ておきましょう。

日当たり・風通し

部屋の方角を確認し、窓を開けて日差しを遮る障害物がないかを調べます。また、敷地の水はけが悪い場合は湿気がこもりやすくなります。風が通るか、クローゼットや押し入れ、浴室などのカビやカビのにおいなどもチェックしておきましょう。

水回り

キッチン、浴室、トイレなどの水回りは汚れていないか、故障していないかをチェックします。排水口のにおいや水道の水圧も確かめておきましょう。

携帯電話の電波状況

周辺をマンションに囲まれている場合などは、電波が届きにくい建物があります。室内を移動して、アンテナが立たない場所はないかをチェックしておきましょう。

収納スペース

押し入れ、クローゼット、キッチン収納などを確認し、持ち込む洋服や荷物が収まるかを見ておきます。押し入れ用の収納ケースなどが設置でき、使いやすいかもチェックしましょう。

コンセントの数・位置

家電を置く場所の近くにコンセントがなくて置きたい場所に置けないと、部屋のレイアウトが狂ってしまいます。また、そもそもコンセントの数が足りないと「タコ足配線」にせざるを得なくなり、危険です。部屋の図面にコンセントの位置を書き込んでおきましょう。

室内の汚れ・傷

目に付く内装の汚れや傷を確認し、写真を撮っておきましょう。退去時に入居時点にあった汚れや傷であることが証明できないと、敷金返還のトラブルにつながります。
契約時に写真を不動産会社などに提示するとよいでしょう。入居までにクリーニングや修繕が行われる予定の有無も確認します。

騒音

上下左右の部屋や通路の音がどの程度聞こえるかをチェックします。窓を閉めたときの外部の音の入り具合も確認しておきましょう。

室内外のにおい

前居住者が喫煙者の場合、たばこ臭がする可能性があります。その他、室内に異臭がないかは現地でないとわかりません。また、近くに工場などがあると大気汚染物質が排出され、におうケースもあります。

設備

建物や共用部分の設備をチェックすると、管理が行き届いているかがわかります。

チェックする項目 チェックする内容
ポスト 鍵の有無
ゴミ置き場 物件内にゴミ置き場があるか、ゴミが散らかっていないか
駐輪場・駐車場 空き状況や屋根の有無
通路・階段 ゴミや私物が放置されていないか

ポスト

ポストにはダイアル式の鍵が付いているものが多く、ない場合は自分で付けられるかを確認しましょう。チラシ類がポスト周辺に散らばっているような物件は、管理の不行き届きが考えられます。

ゴミ置き場

物件内部にゴミ置き場があると便利ですが、ゴミが散乱しているなど不衛生な場合もあるため注意が必要です。ゴミ置き場がない場合は、収集場所を確認しておきましょう。

駐輪場・駐車場

自転車を置きたい人は、駐輪場の有無と空き状況も確認します。駐輪場は屋根付きが望ましいでしょう。また、自動車を利用する人は物件に駐車場があるか、ない場合は周辺の駐車場事情のチェックも必要です。

通路・階段

通路や階段にゴミや入居者の私物が放置されていないかも、管理状態を見るうえで重要です。また、電灯の電球が切れていないかも確認しましょう。

周辺環境

賃貸物件選びでは建物だけでなく、周辺環境も生活に大きな影響があります。

チェックする項目 チェックする内容
治安に問題はないか 夜の人通りや街灯の有無
コンビニやスーパーが近くにあるか 普段使う店が周囲にあるか
交通の便はよいか 最寄り駅やバス停からの距離

治安に問題はないか

最寄り駅から物件までの様子をチェックします。帰宅時間が遅めの人は夜に営業するスナックやバーなどが近くにないか、夜の人通りが少なくないかも調べておきましょう。

コンビニやスーパーが近くにあるか

日常生活でよく使う店が駅やバス停から物件までの途中や徒歩圏内にあるかも、重要なチェックポイントです。自炊する人ならスーパー、外食が多い人はコンビニや飲食店が近くにあるとよいでしょう。

交通の便はよいか

駅やバス停からの距離、鉄道やバスの本数も確認しておきましょう。駅やバス停から近い物件でも、交通機関の本数が少なすぎて通勤や通学が不便だと日々の生活に支障を来すおそれがあります。

内見に必要な持ち物

最後に、内見に必要な持ち物を紹介します。

スマートフォン

内見にスマートフォンは必需品です。使用するアプリや機能は以下のようなものです。

  • カメラ
  • コンパス
  • 水平器

部屋の図面

不動産会社から部屋の図面をもらって、コンセントの位置などを書き込みます。

メジャー

3メートル以上の長いメジャーで、室内の各所を計測します。スマートフォンの計測アプリを利用してもよいでしょう。

筆記用具・バインダー

筆記用具だけでなくバインダーもあると、書き込みがしやすくなります。

スリッパ

不動産会社が用意してくれますが、自前がよい人は持参しましょう。

まとめ

賃貸物件の内見は、契約した物件でスムーズに生活を始めるためにとても重要です。間取り図や写真などではわからない物件そのものや周辺の状況を確認しないと、入居後に後悔することになりかねません。事前準備をしっかりして、希望に合った物件を見極めましょう。



著者プロフィール

著者 松田 聡子

群馬FP事務所代表、CFP®、証券外務員二種、DCアドバイザー

国内生保で法人コンサルティング営業を経て2007年に独立系FPとして開業。企業型確定拠出年金の講師、個人向け相談全般に従事。現在は法人向けには確定拠出年金の導入コンサル、個人向けにはiDeCoやNISAでの資産運用や確定拠出年金を有効活用したライフプランニング、リタイアメントプランニングを行っている。

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