【入学準備】小学校では何が必要?
入学式で子ども・親が用意すべき持ち物についても紹介

小学校への入学は、子どもだけでなく親にとっても特別なイベントになります。入学までの準備で分からないことがあると、不安を感じやすいです。この記事では小学校で必要なもの、入学式で子どもと親が用意する持ち物について説明します。
入学準備でママやパパが知っておきたいこと

子どもが楽しい学校生活を送るためには準備が大切です。まずは、入学に向けてママやパパが知っておきたいことについて説明します。
入学準備の計画を立てる
小学校に入学する準備は1~2ヶ月で間に合うことから、数ヶ月~1年程度かかることまで幅広くあるため計画が重要になります。学校で必要な道具や持ち物だけでなく、子どもの生活習慣を整えることも大切です。決まった時間に起きたり自分で準備をしたりするようなルーティンは、1年程度前から身に付けられるように練習しましょう。
必要な道具や持ち物は、入学の2~3ヶ月前に学校から届く説明会の案内で確認できます。ただし、ランドセルは入学の1年前に新作の発表と予約が始まるため、早めの購入が確実です。
小学校にかかる一般的な費用
公立と私立で違いがありますが、小学校でかかる一般的な費用について、文部科学省が調査結果を公表しています。ある程度まとまった費用が必要なため、ママとパパで準備する参考にしてみてください。
学年 | 公立 | 私立 |
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1年 | 109,753円 | 1,271,034円 |
2年 | 36,477円 | 787,650円 |
3年 | 46,674円 | 799,512円 |
4年 | 45,661円 | 821,494円 |
5年 | 56,358円 | 854,980円 |
6年 | 84,511円 | 883,759円 |
上の表は、文部科学省による「平成30年度子供の学習費調査」の学校教育費を抜粋した金額になります。授業料、修学旅行や遠足、PTA会費、制服代など、学校で必要となる教育費の合計額です。
公立は授業料と教科書代が不要なため、私立より低くなっています。公立でかかる他の費用は、給食費で年間約45,000円、家庭内学習や学習塾などの習い事で年間約20万円が一般的です。入学時点で全てが必要になるわけではないですが、小学校の1年目で合計35万円程度はかかります。
子どものタイプに合わせて準備する
小学校では45分間の授業に集中したり同級生と一緒に過ごしたりと、新しい環境に身を置くことになります。新しい環境に子どもが不慣れな場合は、事前に練習しておくと安心です。自宅で集中して机に向かう機会を作ったり、幼稚園や保育園での様子を担任に聞いたり、タイプに合わせて準備しておきましょう。
小学校への入学は子どもにとって楽しみな反面、不安な気持ちや思わぬ失敗が起きる可能性もあります。入学前の準備を計画的に行い、新学期をスムーズにスタートできるようママとパパでサポートしましょう。
学校指定と指定外の持ち物

小学校での持ち物には学校指定と指定外があります。親が購入するものと、学校で配布したりまとめて購入したりするものがあるため、事前に確認しておくことが大切です。
小学校入学までに用意する持ち物
身に付けるものや学校で使うものなど、さまざまな持ち物があります。次の表の持ち物は、入学までに用意しておきましょう。
学校指定の持ち物
事前に購入するもの、入学式や最初の授業などで配布されるものがあります。自分で購入するか学校が準備してくれるかは、事前に確認が必要です。
通学服 | 制服がある場合は指定のもの 私服は丈夫で動きやすいもの |
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通学帽 | 黄色の帽子を指定されることが多い |
名札 | 入学式の日に配布されることが多い |
体操服と体操帽 | 学校指定の場合が多い |
上履き | 学校指定の場合が多い |
体育館用の靴 | 上履きとは別で指定される場合がある |
ノート(学習用、連絡用) | 1冊目は入学式の日に配布されることが多い 2冊目以降は指定のものを個人で購入する |
給食エプロンと帽子 | 学校指定の場合が多い |
お道具箱 | 色鉛筆、クレヨン、のり、はさみ、油ねんどなど |
算数セット | おはじき、数え棒など |
学校指定外の持ち物
以下の持ち物は、基本的には事前に親が購入するものです。必要なときに子どもが困らないよう、念入りに確認しておきましょう。
ランドセル | 長く毎日使えるよう丈夫で体格にあったものを選ぶ ※色や形は学校によっては指定がある |
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収納用の袋 | 上履きや体操服、給食エプロンなどを入れる袋 セットで付属する場合は不要 |
筆箱と筆記用具 | 筆箱は収納スペースが十分なもの 鉛筆は2Bが推奨、学校が指定する場合もある |
防犯ブザー | 防犯のために必要に応じて準備する 学校やPTAから配布される場合もある |
入学以降に用意する持ち物
授業で必要となるタイミングで購入するものや、2年生以降に用意する持ち物があります。
学校指定の持ち物
必要なタイミングで学校から案内があったり、一斉購入したりする場合があります。
植木鉢 | 1年時に学校で購入し、2年以降も使う |
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30cmものさし | 竹製が一般的、学校で一斉購入する場合もある |
三角定規 分度器 コンパス |
学校で一斉購入の場合が多い |
ソプラノリコーダー | 学校で一斉購入の場合が多い |
そろばん | 学校で一斉購入の場合が多い ※貸し出しの場合もある |
学校指定外の持ち物
指定はなくても子どもが使いやすいもの、周りの子どもと大きな違いのないものが好ましいです。
絵の具セット | パレット、筆、水彩絵の具、雑巾とバッグのセット |
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鍵盤ハーモニカ | 幼稚園や保育園と同じものが使える場合が多い |
書道セット | 太筆、細筆、すずり、墨、墨汁、文鎮、下敷き、バッグのセット |
裁縫セット | 学校で一斉購入の場合もある |
彫刻刀 | 5本入りが一般的、学校で一斉購入の場合もある |
エプロンと三角巾 | 調理実習で使う、個人で用意する場合が多い |
持ち物を準備する方法
小学校で必要な持ち物は、指定がなければどこで購入しても問題ありません。入学前の時期になると大型商業施設などで入学用品コーナーが設けられるため、まとめて購入すると便利です。学校指定外の持ち物でも、キャラクターが入っているものは禁止されている場合があるため、事前に確認しておきましょう。
ランドセルや学習机などの数万円程度かかるものは、祖父母からのプレゼントでもらえる家庭もあります。また、小学校を卒業している兄弟や親せきがいる場合は、お下がりを譲ってもらえるか確認しておきましょう。
入学式で持参する持ち物

子どもも親もそれぞれ入学式に持参する持ち物があります。初めての入学式がいい思い出になるよう、事前に確認して準備しておくことが大切です。
子どもが用意する持ち物
制服の指定がある場合は、正しく着こなせるよう余裕を持って準備しましょう。制服の指定がない場合は、式典にふさわしいフォーマルな服の用意が必要です。入学式は学校の体育館で行うことが多いため、上履きを持参しましょう。入学式の後に、各クラスに分かれて教室であいさつなどをする場合もあります。念のために筆記用具を持参すると安心です。
他には、エチケットのためのハンカチやティッシュ、マスクを忘れないようにしましょう。持ち物はそれほど多くありませんが、指定がなければランドセルで行くのが確実です。
親が用意する持ち物
入学式の受付で必要な場合は、入学通知書を持参しましょう。体育館や教室では上履きとなるため、親はスリッパの用意が必要です。スリッパに履き替えたとき、靴を入れておく袋の用意もしておきましょう。記名やメモのために筆記用具を持参しておくと安心です。
親の服装は、派手になり過ぎないフォーマルな服装が一般的になります。黒や紺、濃いグレーなど落ち着いた色合いのスーツやジャケットが好ましいです。記念に写真を撮りたい場合は、カメラを持っていきましょう。
通学の準備と自治体の制度

子どもの通学に向けての準備や、小学生が利用できる自治体の制度を知っておくことは大切です。安心して小学校生活を送りながら、親として支えていくためにしっかりと確認しておきましょう。
安全に通学するための準備
小学校の登下校は、子ども単独での行動になります。集団登校や地域の見守りなどサポート体制が整っている場合もありますが、子ども自身で交通ルールを守ることが大切です。入学前に子どもと一緒に通学路を歩いてみて、交通ルールを教えましょう。交通ルール以外にも不審な人に声をかけられても近づかないなど、安全のための心構えを伝えておくと安心です。
また、登下校の時間帯の人通りや交通量、子どもが歩いて通学する時間を把握しておきましょう。子どもが寄り道しそうなポイントや、よく遊んでいる公園なども確認しておくのがおすすめです。
自治体の制度で対応できること
小学校への入学や年間でかかる費用は30万円程度が一般的です。計画的に準備しておくことが大切ですが、経済的な支援については自治体の制度で対応できる場合があります。
資金の貸し付けや給付などの制度がありますが、金額や適用基準は自治体によって異なるため確認が必要です。利用を検討する場合は、早めに該当する自治体の制度を調べておきましょう。
まとめ
小学校への入学は親と子ども、どちらにとっても楽しみと不安が入り混じりやすいものです。必要なことを事前に確認して不安を解消し、入学式がいい思い出になるように準備しておきましょう。小学校で必要なものと入学式で用意すべき持ち物の参考にしてみてください。

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