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住宅ローンの仕組みとは?
借入手続きの流れ&審査のポイントを押さえよう

2023/02/14
(提供元:CyberKnot

住宅ローンとはマイホームを購入するためによく利用されるもので、金融機関や保証会社が審査します。住宅ローンの手続きには書類の準備が必要だったり、審査に数週間かかったりするため、流れを把握しておくことが大切です。この記事では、住宅ローンの借入手続きの流れと審査のポイントについて解説します。

住宅ローンとは

住宅ローンとは

借入する本人、または家族が居住する住宅を購入するために、金融機関から融資を受けるのが住宅ローンです。まずは、住宅ローンの審査の仕組みや、借入でかかる費用について解説します。

住宅ローンの仕組みとは

住宅ローンには20歳以上65歳以下、完済時の年齢が80歳未満、就業年数や年収が一定以上などの条件が必要です。条件を満たす人が、住宅ローンの審査を進められます。住宅ローンは借入する人が金融機関や保証会社と契約するものです。住宅ローンで借りるお金は、金融機関から借入する人へ振り込まれます。

金融機関から住宅ローンを借りるためには、保証人や担保が必要です。保証人を委託する場合に、保証会社と契約します。借入する人の返済能力、保証人や保証会社、担保としての物件の価値によって住宅ローンの審査に通るかが決まるのです。

住宅ローンの借入でかかる費用

住宅ローンの借入では、融資手数料やローン保証料などの費用がかかります。融資手数料とは借入する人が金融機関に支払う費用で、定額型と定率型どちらかで設定されるものです。ローン保証料は、住宅ローンの契約での保証を保証会社へ委託するための費用になります。

住宅ローンの借入手続きの流れ

住宅ローンとは

住宅ローンの借入手続きについて、金融機関の決定から契約までの流れを解説します。

住宅ローンの借入先を決める

住宅ローンの借入先についての情報収集は、購入したい住まい探しの前後から始めておきましょう。不動産会社やハウスメーカーから紹介してもらう、自身で情報収集して探すなど、金融機関を決めるための準備が大切です。複数の金融機関で金利や保証料などを比較して、最適な住宅ローンを見つけるようにしましょう。住宅ローンの借入先を決めるとき、新築と中古での違いはありませんが、ある程度の予算が決まっていると検討しやすいです。

住宅ローンの事前審査

住宅ローンの借入先を決めたら、必要書類を準備して事前審査へ進みます。必要書類は、本人確認書類や収入証明書(個人事業主は確定申告書)、物件資料などです。購入したい物件が決まってから事前審査へ進めるのが、一般的な流れとなります。通常は1週間程度で結果が通知され、通過できたら本審査へ進められるのです。

事前審査は複数の銀行で申し込みできます。金利や保証料、借入額は事前審査によって目安が分かるため、具体的な比較をしたい場合は複数の申し込みで検討してみましょう。

住宅ローンの本審査

事前審査に通ったら本審査へ進み、購入物件の詳細情報や健康状態の申告(団体信用生命保険へ加入する場合に必要)などをします。本審査は1~2週間程度かかるのが一般的です。

本審査に必要な書類は事前審査で提出したものに加えて、住民票の写し、印鑑登録証明書、実印、銀行届出印などとなります。健康状態の申告では、健康診断の結果証明書が必要です。事前審査は通過したとしても、本審査で落ちてしまうことがある点に注意しましょう。

住宅ローンの契約

本審査に通過したら、住宅ローンの契約をします。金利や返済期間は契約締結時に確定するため、その後の返済計画を確認しておきましょう。

住宅ローンの契約と同時に、抵当権を設定する契約や、保証会社との保証委託契約を締結します。抵当権を設定する契約で、借入先の銀行が土地・建物の債権者となるのです。保証委託契約は、債務保証を保証会社へ委託する場合に必要となります。

住宅ローンの融資実行

住宅ローンの契約をして融資が実行されると、申し込んだ本人の銀行口座に借入金額が振り込まれます。振り込まれたお金を、不動産会社や工事請負業者への支払いに充てるのです。支払いが完了すると、住宅が引き渡されます。融資実行の翌月~翌々月には毎月の返済が開始されるため、引き落とし日までに口座残高を準備しておきましょう。

住宅ローンの審査のポイント

住宅ローンの審査のポイント

住宅ローンの審査方法を理解したうえで、重視されるポイントを把握することが大切です。ここからは、住宅ローンの審査のポイントや通らない理由などについて解説します。

住宅ローンの審査方法とは

住宅ローンの審査では、返済能力などを確かめるために信用情報が確認されます。住宅ローンと関係ないとしても、過去のローンやクレジットカードの利用、返済状況などが信用情報機関を通して照会される仕組みです。住宅ローンを借入するための条件を満たしていても、信用情報などが原因で審査に通らない場合があるため、注意しましょう。

住宅ローンの審査で重視されるポイント

住宅ローンの審査で重視されるのは、年齢、健康状態、担保価値の評価などです。借入時と完済時の年齢によって返済期間が短くなってしまうと、毎月の返済額が高くなって返済負担率が大きくなります。

返済負担率とは、年収に対する年間返済額の割合です。返済負担率が適切となるように、借入額や返済期間を設定します。健康状態は、団体信用生命保険へ加入する場合に必須です。担保価値の評価は、もし返済ができなくなっても回収できるか確かめる必要があるため、重視されます。

住宅ローンの審査に通らない理由

住宅ローンの返済負担率が高かったり信用情報に遅延履歴があったりすると、審査に通りません。住宅ローンの審査では自動車や教育資金のローンを含めた返済負担率が計算されるため、他の借入がある場合は注意しましょう。また、新築だと借入額が高くなりやすいため、返済可能な金額となるよう慎重に物件を選ぶことが大切です。

信用情報については、過去のローンやクレジットカードの返済で一定期間滞った履歴があると、審査に通らない理由となります。スマホの端末代でクレジット支払いができていなかった場合でも、信用情報に影響するため注意しましょう。

住宅ローンの審査に通るためのポイント

審査に通るためのポイントとして、住宅ローンの原則を知っていると簡単に対策できます。借入期間と借入額、年収から返済負担率は計算できるため、高すぎる設定になっていないか確認してみましょう。

また、頭金の金額を増やすと借入額が減って返済負担率が小さくなります。1人で借入するのが厳しい場合は、ペアローンなど他の方法も選択肢に入れると審査に通りやすいでしょう。

まとめ

住宅ローンについての基本知識を身につけると、審査に通るための対策ができます。自身の状況を整理しながら、必要な条件を満たしているか確認することが大切です。住宅ローンの借入手続きの流れや審査のポイントの参考にしてみてください。



著者プロフィール

著者 岩崎 祐二

FP技能士2級、AFP(日本FP協会)

ライフとキャリアを総合した視点で、人生設計をマンツーマンでサポート。日々の家計管理から、数十年先に向けた資産設計まで実行支援しています。

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