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子育て世帯に理想の間取りとは?
お悩み別にご紹介!

2023/02/16

子育て世帯が住宅建築を検討する際に、重要な要素となるのが間取りです。適切な間取りは育てやすさや子育ての悩み解決にもつながるため、間取り決めは慎重に行いましょう。

本記事では、子育て世帯の理想的な間取りを子育ての悩み別にご紹介します。家を建てる際に間取りに迷わないよう、間取り決めのポイントを押さえておきましょう。

子育ての悩みは間取りで解決できる?

子育ての悩みは間取りで解決できる?

子育ての悩みは子どもの年齢によって変化します。子どもの成長を見通して間取りを工夫することで、子育てのあらゆる悩みを回避できるでしょう。

たとえば、小さな子どもがいて「子どもを見ながらの家事が難しい」という悩みには、子どもを見守りやすい対面キッチンがおすすめです。また、小学生の子どもがいる家庭では、吹き抜けリビングや開放的ウッドデッキなど、のびのびと過ごせる間取りにすることで健やかな成長が見守れそうです。中学生以上の子どもがいる家庭では、自然と会話が生まれるダブル洗面台など、家族間のコミュニケーションが深まる間取りが良いでしょう。

ここからは、「子どもを見守りたい」「すくすく育ってほしい」「会話を増やしたい」など、子育ての悩みを解決できる間取りの具体例をご紹介します。家づくりやリフォームをする際の参考にしてみてください。

子どもを「見守りたい」方向けの間取り

子どもを「見守りたい」方向けの間取り

赤ちゃんがいる家庭など子どもを「見守りたい」方は、キッチンからリビング全体を一望できる間取りにするのがポイントです。小さな子どもは目を離せませんが、家事をしながら子どもの様子を見守れることで、ケガや誤飲のリスクは減らせます。

また、いつも親の姿が見える空間は子どもの安心感にもつながるでしょう。見守る子育てができる間取りのアイディアとして、「対面キッチン」や「カウンターデスク」などが挙げられます。

目を離さず料理ができる「対面キッチン」

「対面キッチン」は「オープンキッチン」や「カウンターキッチン」とも呼ばれ、リビングが一体になっているタイプのキッチンを指します。

対面キッチンは赤ちゃんのお昼寝や遊んでいる様子が視界に入った状態で料理ができ、何かあればすぐに対処できるのがメリットです。子どもが大きくなってもお手伝いを頼みやすく、親子間のコミュニケーションも深まるでしょう。

対面キッチンには「ペニンシュラキッチン」や「アイランドキッチン」などの種類があり、空間の広さによって好みのタイプを選べます。ペニンシュラキッチンはキッチンの左右いずれかが壁に面しており、狭い空間でも設置しやすいのが特長です。アイランドキッチンは「島」のように独立しており、複数人での調理がしやすくなります。

遊びや勉強が見守れる「カウンターデスク」

キッチンの対面に「カウンターデスク」を設けると、目の前で子どもを見守りながら料理ができます。子どもとの距離が近いため、宿題でわからないところを教えてあげたり、遊びを見守ったりと、会話や表情を通じて子どもとの距離が近くなるでしょう。

また、キッチンカウンターは子どもにとってもメリットがあります。子どもは視線が低いため、カウンターが壁になることで、テレビやおもちゃなど集中力を阻害するものを視界から排除し、親の視線を意識せずにリビングで学習ができるでしょう。

子どもに「すくすく育ってほしい」方向けの間取り

子どもに「すくすく育ってほしい」方向けの間取り

わんぱく盛りの小学生の子どもがいるなど、子どもに「すくすく育ってほしい」方は、健やかに成長できる間取りづくりを意識しましょう。

心と体を健やかに育てるには、子どもが自分で考えたり思う存分体を動かしたりするスペースが必要です。知的好奇心を育む「壁面本棚」をリビングに設置したり、のびのび体を動かせる「屋外空間」などを取り入れてみてはいかがでしょうか。

知的好奇心を育む「壁面本棚」

家族で本を共有する「壁面本棚」をリビングに設置することで、子どもの知的好奇心を育めます。日常的に本に触れることで、読書の習慣が自然と身につき、知識量を増やせるほか、語彙力や読解力、想像力、推理力などを伸ばせるでしょう。大人向けの本を手に取り、読めない漢字やわからないことを質問することで、親子間のコミュニケーションも深まります。

また、壁面本棚はリビングのデッドスペースを活用できるため、空間の有効活用にも役立ちます。作り付けの本棚であれば、地震で倒れることもなく、倒壊によるケガの心配も少なくなるでしょう。

のびのび体を動かせる「屋外空間」

戸建ての場合は、屋外空間にウッドデッキや家庭菜園、砂場などを設けるのがおすすめです。室内から子どもの健やかな成長を見守れ、公園に行けない日の遊び場や食育の場としても活用できるでしょう。

ウッドデッキはリビングと同じ高さに設置されるため、キッチンからでも子どもを見守れます。また、裸足のままで遊べるので、泥でリビングが汚れることもありません。子どもが小さいうちは、フェンスを設置しておくと転落を防止できます。

家庭菜園は情操教育に役立ちます。野菜嫌いの子どもも、自分が育てた野菜であればすすんで食べるようになるものです。砂場遊びは手先の発達や、運動能力を伸ばす効果が期待できるほか、創造力や集中力を高めることにもつながります。

「家族との会話を増やしたい」方向けの間取り

「家族との会話を増やしたい」方向けの間取り

子どもの成長に伴い、家族で過ごす時間は減っていきます。思春期の中学生を育てる共働きの家庭など「家族との会話を増やしたい」方は、コミュニケーションをとりやすい間取りを意識して、家族の絆を深めましょう。

自然に会話が生まれる間取りのアイディアとして、「ダブル洗面台」「伝言ボード」「リビングイン階段」などが挙げられます。生活シーンの中で自然なコミュニケーションが生まれる場所をうまく活用しましょう。

忙しい朝も会話を交わせる「ダブル洗面台」

洗面所に洗面ボウルを2つ設置して「ダブル洗面台」にすることで、忙しい朝も身支度をしながら親子で会話がしやすくなります。子どもが成長し、顔を合わせる機会が減っても、自然なコミュニケーションが生まれるでしょう。

また、共働きの家庭の場合、出勤と通学の準備が重なる朝の時間帯はとても慌ただしくなります。ダブル洗面台を採用することで洗面所が混みあわなくなり、家族がスムーズに身支度できるようになるでしょう。ダブル洗面台はおしゃれなデザインで高級感があるため、ファッションに敏感な子どもにも喜ばれます。

なお、2階に「セカンド洗面台」を設けることも朝の混雑緩和につながりますが、家族間のコミュニケーションを図るにはダブル洗面台のほうがおすすめです。設置スペースの確保ができるのであれば、ぜひ検討してみてください。

毎日顔を合わせられる「リビングイン階段」

リビングを動線にして上階へと向かう「リビングイン階段」は、帰宅してきた家族と必ず顔を合わせられるのがメリットです。子どもが思春期になると家族団らんの時間は減りますが、リビングイン階段を採用することで、子どもが自分の部屋に直行する際も、顔を見ながら声がけができます。

また、子どもの友だちが家に遊びに来たときも、リビングを経由することで友だちの顔がわかり、交友関係を把握しやすくなります。リビングやキッチンからも上階に声が届きやすいため、ご飯の支度ができたときなどは伝えやすくなるでしょう。

このほかにも、リビングイン階段は吹き抜けとの相性が良く、開放感が増して家全体が明るくなるなどのメリットが挙げられます。空間が限られている場合でも階段のスペースを別に設ける必要はなく、限られた空間の有効活用にもつながるでしょう。

不在でも想いを伝えられる「伝言ボード」

リビングの壁に「伝言ボード」を設けると、生活時間が異なる家族ともコミュニケーションが取りやすくなります。

重要な情報を共有できるためケンカが減るほか、学校のプリントなども磁石で貼れるので、手渡しされなくても確実に目を通せるようになるでしょう。口に出すのは照れくさいことも、伝言ボードだと気軽に書けるのもメリットの一つと言えます。共働きのパートナーや、部活や塾で忙しい子どもにも、伝言ボードを介して想いを伝えられるようになるでしょう。

リビングに伝言ボードを設置するには、壁に穴を開けたり両面テープで貼ったりする方法があります。壁に穴を開けたくない場合は、突っ張り棒や2×4材、アジャスターを使うと固定できます。

「家事を楽にしたい」と考えている方向けの間取り

「家事を楽にしたい」と考えている方向けの間取り

「家事を効率化して楽にしたい」と考えている方は、家事動線を意識した間取りにするのがポイントです。家事動線が良い間取りにすると家事の負担やストレスが軽減し、ひいては子育てを楽しむことにもつながるでしょう。

家事の負担を減らせる間取りのアイディアとして「リビング収納」「パントリー」「ランドリールーム」などが挙げられます。大きなスペースを取れない場合、子どものおもちゃの収納場所を工夫したり、玄関とパントリーの距離を工夫したりするだけでも、家事の効率化が実感できるでしょう。

おもちゃが片付く「リビング収納」

子どもが小さいうちは1日の大半をリビングで過ごすため、散らかったおもちゃに悩む方も多いのではないでしょうか。「リビング収納」を採用し、リビングに子ども専用の収納スペースをつくることで、子どものおもちゃがスッキリと片付けられます。

リビング収納があれば、収納場所への導線が短くなるため、子どもが自主的に片付けをしやすくなります。おもちゃの収納スペースにシールを貼っておくと、小さい子どもでも整理整頓の習慣が身につくでしょう。また、リビングが片付くことで、親も散らかったおもちゃにストレスを感じることがなくなります。

リビング収納の間取りは、造作家具による壁面収納がおすすめです。造作壁面収納にすると、部屋の雰囲気を損ねることなく、デッドスペースを活かして収納のある間取りにできます。

まとめ買いができる「パントリー」

パントリーとは食品や飲料などを収納するスペースを指します。パントリーを設置すると、大量の食品や飲料などをまとめ買いでき、買い物の頻度を減らせます。また、保管している食品や飲料は災害時の備蓄にもなり、もしものときに備えられるのもメリットの一つです。

近年は、子育て世代を中心に、玄関に入ってすぐの場所にパントリーを設ける間取りが人気を集めています。玄関とパントリーの距離が近いほど、買い物後の収納は楽になります。さらにキッチンとの距離も近いと家事の効率が大きく向上するでしょう。

パントリーには「壁付けタイプ」「ウォークインタイプ」「ウォークスルータイプ」の3種類があります。玄関とキッチンの間にウォークスルータイプのパントリーを造作すると、動線の最適化が図れるでしょう。

家事の効率が上がる「ランドリールーム」

洗濯後、すぐに部屋干しやアイロンがけ、収納までワンストップでできるランドリールームを造作することで、大量の洗濯物を持ち運ぶ必要がなくなり、洗濯の効率が上がります。ランドリールームは脱衣所の距離が近いほど水回り動線を短縮でき、家事が楽になるでしょう。

また、ランドリールームがあれば天候に関係なく洗濯物を干せるため、梅雨時や夕立が多い夏場などにも重宝します。

ランドリールームの広さは、2~3畳程度が理想的です。狭すぎると洗濯物が乾燥しにくくなるため、最低でも2畳程度の広さは必要でしょう。ただし、スペースを取りすぎるとリビングなどが狭くなってしまうため、全体のバランスを考慮する必要があります。

まとめ

子育て世代が住宅建築をする際は、「子どもを見守りたい」「すくすく育ってほしい」「会話を増やしたい」など、子育ての悩みを解決できる間取りづくりがポイントです。悩みに応じてダブル洗面台やパントリーなどを採用することで、家族の理想の暮らしが叶えられるでしょう。

理想の間取りを実現するには、住宅建築の検討の進め方や住宅業者の選び方などが重要です。住まいに関する研究所(スーモカウンター・家づくりの学校)を利用すると、住宅建築の検討の進め方や予算の立て方、住宅業者の選び方などが専門家に無料で相談できます。プロの意見を知ることで、家づくりの疑問や不安、迷いが解消され、希望条件にあった住宅業者によって理想の間取りが実現するでしょう。ご相談者への特典も用意しているため、ぜひお気軽にご参加ください。


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