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株価が急落したらどうすればいい?
相場の変動に備える3つの対処法を知ろう!

2023/02/27
(提供元:CyberKnot

株式投資を始めると、株価の変動が気になるものです。相場は日々動いており、急激に変動することもあります。株価が急落したら、慌ててしまうかもしれません。今回は、株価が急落した場合の対処法を説明しますので、参考にしてみてください。

株価の急落はなぜ起こる?

株価の急落はなぜ起こる?

株価はなぜ急落することがあるのでしょうか?まずは、株価の仕組みや急落する原因を知っておきましょう。

株価の仕組み

株価は、株を買いたい人と株を売りたい人が、それぞれどれくらいいるかによって決まります。すなわち、需要と供給のバランスが株価を左右するのです。

株価を動かす原因は、大きく2つに分かれます。1つは株式を発行している会社自体に関すること(内部要因)、もう1つは株式市場全体に関すること(外部要因)です。

内部要因 企業の業績、新製品の開発、株式分割など
外部要因 景気、金利、為替、天気、政策、国際情勢など

以下、株価変動の主な要因について説明します。

企業の業績

企業の売上や利益などは、株価を決める最大の要因です。会社が順調に売上を伸ばしていれば今後の成長が期待できるため、株価は上昇します。逆に、赤字が続いていて配当金も払えないような場合には、株価は下落します。

景気の動向

景気がよくなると、物やサービスの消費が拡大します。会社の業績向上が期待できるため、株価は上昇しやすくなるのです。逆に、景気が悪化すると、会社の活動も消極的になり、株価も下落します。

金利の変動

金利が上がると企業は資金調達がしにくくなるため、事業を縮小せざるを得ません。売上や利益が減って景気が悪くなり、株価は下落していきます。逆に、金利が下がると企業は事業を拡大しやすくなり、株価は上昇傾向となります。

為替相場

円高は輸入会社に、円安は輸出会社にメリットをもたらします。原材料を輸入に頼っている会社では、円高になれば安く原材料を調達できます。利益が増えるため、株価も上がるでしょう。日本国外に製品を輸出している会社は円安になると利益が増え、株価が上がります。

政治・経済の動向や国際情勢

選挙結果や金融政策、首相や財務大臣の発言によっても株価は変動します。日本国内の動向のみではありません。戦争や貿易摩擦といった国際情勢も企業の業績に影響を与えるため、株価変動の原因になります。

株価が急落する原因

株価急落とは、株価が急激に大きく下がることです。何らかの理由で大量の株が売られ、それに見合った買いがなければ、株価は急落します。

事故や災害などが原因のことも

会社が重大な事故や不祥事を起こした場合や、災害発生時に被害を受けた場合には、株価が急落するでしょう。また、海外の株式市場で急激な株価変動があれば、国内の株価も影響を受けて急落する可能性があります。そのほかにも、さまざまな出来事や思惑により、株価の急落が起こります。

株価変動の理由を考える

株価が急落したときに、必ずしも何らかの対応が必要なわけではありません。まずは冷静になって、原因を考えてみましょう。株価急落は一時的なものかもしれません。なぜ株価が急落したのかがわかれば、対処しやすくなります。

株価が急落したときの3つの対処法

株価が急落したときの3つの対処法

株価急落時には原因を考えると同時に、投資の目的を思い出しましょう。長期運用を前提にしているのか、短期的に利益を出したいのかでも、対策は異なります。以下、株価急落時の3つの対処法について説明します。

保有したまま様子を見る

株式投資などの資産運用では、長期的な運用によりリスクが抑えられ、安定したリターンを得られます。たとえば、老後資金に使う目的で長期運用を考えている場合、短期の株価急落はあまり気にする必要はありません。資金をすぐに使う予定がない場合にも同様です。

対処法がわからなければ静観する

株価急落の原因や対処法がわからない場合には、慌てずに静観した方がよいでしょう。株価を頻繁にチェックし過ぎると、かえって冷静な判断ができません。相場を確認するタイミングも事前に決めておくとよいでしょう。

すぐに売却する

短期的な利益を狙っていたなら、売却も選択肢の1つです。株価急落時にすぐに売却すれば、損失を最小限にできる可能性があります。既に目標とする利益が出ている場合にも、売却して利益を確定してよいでしょう。

損切りが必要な場合

株価急落の原因を分析した結果、今後購入時の株価まで戻らないと判断した場合、損切りという選択肢があります。損切りとは、損失が出た株を売却して損失を確定させることを意味します。あらかじめ損切りラインを決めておくとよいでしょう。

思い切って買い増しする

株価が下落したときは、同じ銘柄を安く買えるチャンスともいえます。株価急落が一時的なものと考えられるなら、買い増しする選択肢もあるでしょう。

保有している銘柄の株価が下がったときに買い増すことを「ナンピン買い」といいます。ただし、初心者のナンピン買いは失敗することもあるため、慎重に検討しましょう。

積立投資ならメリットがある

積立投資では、株価下落もメリットになります。積立投資とは、毎月一定の金額で同じ銘柄の株式や投資信託を少しずつ購入していく方法です。価格が高いときには少なく、価格が安いときには多く買い付ける「ドル・コスト平均法」により、平均購入単価が抑えられます。

株価の急落で慌てないためには

株価の急落で慌てないためには

株式市場は常に動いており、株価が急落することもあります。投資を始めたら、株価変動に一喜一憂しないことも大切です。株価急落時に慌てないために、心がけておきたいことを説明します。

余裕資金で投資する

投資は余裕資金で行いましょう。余裕資金とは、毎月の収入から必要な支出を差し引いた残りです。余裕資金から投資していれば、仮に損失が出たとしても、家計への影響はありません。株価急落で慌てることも少なくなります。

すぐに必要なお金は貯蓄で用意しておく

余裕資金がない場合には、投資よりも先に家計の見直しが必要です。貯蓄がほとんどないのに投資にお金を回してしまうと、株価急落でお金が減って慌てることになります。近い将来に必要なお金は、貯蓄で用意しておきましょう。

投資のルールを決めておく

投資を始める段階で、株価の下落を想定したルールを作っておくことも必要です。いくらまで下がったら売るかを決めておき、機械的に対応すれば慌てることもありません。相場を確認するタイミングも決めておくとよいでしょう。

計画的に投資する

投資は必要なお金を計画的に準備する手段です。目的をはっきりさせず、お金を増やしたいからとゲーム感覚で投資するのは、おすすめではありません。いつ、どのような目的で使うお金をいくら準備したいのか考えておきましょう。

まとめ

資産運用をする場合、長期的に行うことでメリットが得られます。長期の運用期間中には株価急落も起こるかもしれません。株価が下落しても慌てずに対応できるよう、心構えをしておくことが大切です。資産運用を始めるときには、株価が変動することも想定し、自分なりのルールを決めておきましょう。



著者プロフィール

著者 森本 由紀

AFP(日本FP協会認定)、行政書士、夫婦カウンセラー

大学卒業後、複数の法律事務所に勤務。30代で結婚、出産した後、5年間の専業主婦経験を経て仕事復帰。現在はAFP、行政書士、夫婦カウンセラーとして活動中。夫婦問題に悩む幅広い世代の男女にカウンセリングを行っており、離婚を考える人には手続きのサポート、生活設計や子育てについてのアドバイス、自分らしい生き方を見つけるコーチングを行っている。

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