おしゃれな家の実例集!
おしゃれな家にするポイントや注意点も解説!
「マイホームを建てるなら、おしゃれな家にしたい」という方は多いのではないでしょうか。しかし「おしゃれな家」と一口に言っても、さまざまな種類があります。自分たちに合ったデザインのテイストを選び、色彩や材質にこだわることが大切です。
今回は、建築会社が実際に設計したおしゃれな家の実例集を紹介します。家作りをするときに押さえておきたいポイントや注意点までまとめているため、これから家作りを検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
おしゃれな家の実例集
おしゃれな家にはさまざまなテイストがあります。次の項目からは、おしゃれな家の実例を和モダン・北欧ナチュラルの2つのテイストに分けて紹介します。
和モダンのおしゃれな家・実例3選
和モダンとは日本らしい伝統的なデザインと、欧米のスタイリッシュなデザインを融合させたテイストです。さらに木や竹など自然素材を多用することにより、温もりのある空間を演出します。自然素材は時間が経つほど味わい深くなるため、経年変化を楽しみながら長く使い続けられるのが魅力です。
和とモダンのバランス配分は、好みに合わせて調節できます。和の雰囲気を積極的に取り入れたい方は和:モダンを8:2くらいに調節しても良いでしょう。バランスを調整することで、自分たちの暮らしに合ったデザインにできます。
内装のポイントとして、畳や障子などを取り入れると、ぐっと和の雰囲気が高まります。最近はフローリングの上に置くだけの「置き畳」が人気です。モダンな雰囲気も持ち合わせているので、手軽に和モダンな空間を作れます。
和モダンなデザインにする場合、外観は黒やダークグレーなど、シックな色合いでまとめるのがおすすめです。白い壁に木目の建具を組み合わせる方法も、和モダンなデザインが引き立つでしょう。
次の項目からは、和モダンテイストのおしゃれな家の実例を紹介します。
心地よい空気で健やかに暮らす木の家・Kさんファミリー【愛媛県松山市】2022年完成
「木の家に住みたい!」というKさんファミリーを叶えたおしゃれな家です。温かい風合いや柔らかい手触りが特徴の無垢材が使われていて、家全体のデザインが統一されています。自然素材を積極的に取り入れることで、快適かつ健やかに暮らせる工夫が凝らされている家です。
リビングには吹き抜けがあり、1階と2階の窓から降り注ぐ光がお部屋を明るく見せてくれます。ウッドデッキや書斎など家の細部まで木の素材にこだわり、温もりを感じる空間です。リビングの横には畳スペースがあり、和の雰囲気を演出しています。木や畳といった、自然素材の心地よい質感を満喫できるのが魅力です。
水回りを1階に集約して家事動線を効率化するなど、使いやすさにも工夫が凝らされています。引っ越してからは、家事がとても楽になったそうです。さらにKさんファミリーの家は、快適な温熱環境を実現する「ファースの家」として、特別な工法を用いて施工されています。冬は温かく夏は涼しいため、子どもたちも家の中を元気に走り回って、日々の暮らしを楽しんでいるそうです。
高性能が可能にした快適な大空間・Oさんファミリー【愛媛県松山市】2021年完成
Oさんファミリーが建てたのは、スキップフロアと吹き抜けが特徴的な和モダンテイストの家です。リビングの一部を吹き抜けにして、空間にメリハリをプラスしました。吹き抜け部分の天井は板張りになっていて、上を見上げると美しい木の模様を楽しむことができます。スキップフロアを作ることで空間を有効活用しつつ、立体的なデザインを実現しています。
吹き抜けの横には大きな窓があるため、リビングに光が良く入り開放的な雰囲気です。住宅会社と日射シミュレーションなどを重ねて、緻密に計算された空間になっています。2本の梁にはスポットライトを設置していて、夜には優しい光が灯ります。
リビングに置かれている家具にも注目です。全体的に背の低い家具を選ぶことで、空間に余白が生まれ、和モダン特有の上質な空間を演出できます。木の質感が生きるシックな色合いの家具を選んでいる点も、ぜひ参考にしたいポイントです。Oさんファミリーの要望であった「自由な間取り」と「高性能であること」を見事に両立しています。
素材感を味わう暮らし・Yさんファミリー【愛媛県東温市】2021年完成
Yさんファミリーの家はリビングにある階段のデザインが美しく、無垢の床と調和しています。1階は杉の無垢床、2階は青色の絨毯というように内装に変化をつけ、どこにいても心地よい空間です。とくに青色の絨毯は家族みんなのお気に入りだそうで、凛とした和の雰囲気が漂います。青色の絨毯に合わせて飛騨デザインの家具を揃えるなど、隅々までおしゃれを追求しています。
一坪庭やアプローチといった外観のデザインにも、こだわりが満載です。浴室から坪庭が見えるようにするなど、室内から外を見たときの景観まで計算し尽くされています。アプローチには趣深い景石を使い、日々の暮らしに彩を添えています。
Yさんファミリーは新しい家に引っ越してから、庭に植えられた花が咲くのが楽しみになったそうです。まめにお庭のお手入れもするようになって、日常生活にささやかな幸せが増えました。自然とともに四季の移ろいを感じながら暮らせるのは、和モダンだからこそ実現できるライフスタイルなのではないでしょうか。
北欧ナチュラルのおしゃれな家・実例2選
北欧ナチュラルは、自然の素材や色をベースに素朴な可愛らしさを演出できるテイストとして、長年人気を集めています。余計な装飾が少ない素朴なデザインであるため、流行に左右されにくい点も北欧ナチュラルの魅力です。自然をモチーフにしたデザインは普遍的で飽きがきません。自然素材の質感を活かしたデザインは、日本文化と共通点が多いです。だからこそ、北欧ナチュラルテイストは日本人に受け入れられやすいのです。
内装の色調としては、淡い色の木目調やアースカラーを内装に多く取り入れるのがポイントです。アクセントカラーとして鮮やかな色柄を少量使うと、さらにおしゃれ度がアップするでしょう。選ぶ色柄によって、北欧ナチュラルのバランスを調節できます。たとえば植物や動物をモチーフにした柄を取り入れれば、ほっこりと可愛らしい雰囲気になります。一方で幾何学模様の柄を取り入れると、クールで大人っぽいテイストになるでしょう。
家具は、丸みを帯びたデザインのものを置くことで、空間に柔らかさをプラスします。スチールなどのソリッドな素材ではなく、木やファブリックを使った家具がおすすめです。
外観は白やベージュなど明るめのナチュラルカラーで構成すると、北欧ナチュラルらしい家になります。レンガ調や木目調のサイディングを使って、ツートンカラーの外観に仕上げるのも手です。使う色を絞りつつ、コントラストが美しい素材や色の組み合わせを選びましょう。
次の項目からは、北欧ナチュラルテイストのおしゃれな家の実例を紹介します。
センターキッチンに家族が集う家・Sさんファミリー【愛媛県松山市】2021年完成
吹き抜けからの光がセンターキッチンまで差し込む、素敵な空間になっています。内装は、漆喰壁と木で仕上げたナチュラルな雰囲気です。建具や家具などに少しビビッドカラーを入れることで、北欧ナチュラルの世界観を体現しています。
キッチンとリビングの間にはL字型の大きなカウンターテーブルを設け、料理しながら食事が出せるような設計です。スタディーコーナーの机やテレビボードの材料となる木は、伊方町の木材会社に行ってSさんファミリー自らが選定しました。
全館空調で心地よいキュートな住まい・Mさんファミリー【愛媛県東温市】2022年完成
Mさんファミリーがプロ目線のアドバイスを受けながら、インテリアコーディネートしたおしゃれな家です。リビングには吹き抜けと階段があります。吹き抜けの2階には背の高い飾り棚と窓を設け、ハイセンスな小物をディスプレイしています。
キッチンの内装にはくすみカラーを用い、クラシカルで可愛らしい雰囲気です。洗面にはモロッカンタイルを張り、ぱっと目を引くデザインになっています。全館空調や収納の確保までこだわり、快適に暮らせる家ができあがりました。
おしゃれな家にするポイント
おしゃれな家を建てる際、外観や内装に好きなものを詰め込むとごちゃごちゃした空間になってしまいます。以下のポイントを意識すると、バランスの良いおしゃれな家を作ることができるでしょう。
- 色やテイストを統一する
- 壁と床はシンプルにする
- リビングは開放感を重視する
次の項目からは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
色やテイストを統一する
おしゃれな家に欠かせないポイントは、外観と内装の色やテイストを統一することです。使う色を絞り込めば、すっきりまとまった空間になります。反対に複数の色が混在した空間は、ちぐはぐな印象を与え、おしゃれに見えません。
内装のカラーコーディネートは、黄金比を参考にすると統一感が出ます。黄金比とは、ベースカラー:メインカラー:アクセントカラーを70%:25%:5%の比率で構成する手法です。外観の色は、ダークカラー1色やツートンカラーなど使う色を絞り込むと良いでしょう。周辺の街並みと調和しているかどうかも、重要なポイントです。
どのテイストを選ぶかによって、可愛い印象やかっこいい印象に変わります。おしゃれに感じるテイストは人それぞれ違うため、事例を見ながら好きなテイストを考えてみましょう。見た目だけでなく、実際に生活している姿を想像することも重要です。背伸びしすぎず、長く愛用できそうなテイストを選びましょう。
壁と床はシンプルにする
壁と床はできるだけシンプルにしたほうが、全体的にバランス良く仕上がります。内装材を選ぶ際、さまざまな色柄の選択肢が出てきますが、直観だけで選ぶのは禁物です。それぞれ単品で見ると魅力的でも、組み合わせるとごちゃごちゃして見える可能性があります。
とくに壁と床は面積が広いため、目立つ色柄を使ってしまうと落ち着きません。落ち着いたおしゃれを追求するためには、無彩色・無地のシンプルなものを選ぶのがおすすめです。色柄は家具やファブリックなどにポイントとして取り入れると、バランスが良いでしょう。
リビングは開放感を重視する
リビングは家族が集まったりお客様を通したり、一番人の目に触れる頻度が高い場所です。大きな窓や吹き抜けがあると、開放感が出てカフェのようなおしゃれな空間になります。陽の光がお部屋にたっぷり入って明るくなるため、快適性もアップするでしょう。
吹き抜けを作るのが難しい場合は、高天井にするのも手です。高天井とは2階の半分程度の高さに天井を設ける方法です。場合によっては高天井の脇にロフトを作ることもできます。ただし、開放的なリビングは暑さや寒さを感じやすくなるため、家の断熱性能を高めることも欠かせません。
おしゃれな家を建てるときの注意点
おしゃれな家を建てる際は、見た目の良さ以外の注意点にも気を配る必要があります。主な注意点は以下の通りです。
- 動線計画を考える
- 収納スペースを確保する
- コスト配分に注意する
次の項目からはそれぞれの注意点について詳しく解説します。
動線計画を考える
動線計画を入念に練っておくと、快適に暮らすことができます。とくに家事動線は、できるだけ短くなるように計画しましょう。たとえば洗濯をするとき、洗濯機置き場と物干し場が離れていると不便です。洗濯と物干しをまとめてできるランドリールームを作ると、余計な移動をせずに済みます。
家族がコミュニケーションをとりやすい動線計画も必要です。たとえば2階に子ども部屋を作る場合は、リビングに階段を作ることで家族が顔を合わせる頻度が増えます。家族全員が心地よく暮らせる動線計画を練りましょう。
収納スペースを確保する
家作りで後回しにしがちなのが、収納スペースの確保です。収納スペースが少ないと、物が散乱しておしゃれとはほど遠い印象になってしまいます。衣類や雑貨などの量に応じた収納スペースを設けるようにしましょう。
空間を綺麗に見せたいなら、壁面収納がおすすめです。壁に凹凸がなくなるため、空間をすっきり見せて圧迫感を与えません。壁一面を壁面収納にすれば、統一感を出しつつたっぷりの容量を確保できます。
コスト配分に注意する
こだわりを詰め込みすぎると、予算オーバーになりかねません。あらかじめ予算枠を決めて、無理のないコスト配分をおこないましょう。
予算内に収めるポイントは、優先順位を決めることです。たとえば「リビングは高価な無垢のフローリングにする代わり、寝室はクッションフロアにしよう」というように、優先順位に応じてメリハリをつけるのが肝心です。
まとめ
おしゃれな家にはさまざまな種類があり、自分たちに合ったテイストを選ぶことで家で過ごす時間がより一層豊かになります。「おしゃれな家を建てたいけど、具体的なイメージが湧かない」「自分に合ったテイストの見つけ方がわからない」という方は、住まいに関する相談所にお任せください。
住まいに関する相談所では、家作りの検討の進め方や予算の立て方、建築会社の選び方など不安やお悩みを無料で専門家に相談できます。希望条件にあった建築会社の紹介もおこなっているため、住宅建築を検討されている方はお気軽にご相談ください。