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インデックス投資とは?
選び方や始め方、メリット・デメリットなどを初心者向けに解説

2025/07/21
(提供元:Mattrz
インデックス投資とは?選び方や始め方、メリット・デメリットなどを初心者向けに解説

インデックス投資は指数に連動するように機械的に運用され、手数料も安く、少額から投資を始められるため、「投資は難しそう」「失敗が怖い」と感じる初心者の方にもおすすめです。この記事では、インデックス投資の基本から購入方法、目的に応じた選び方までを解説します。これから資産形成を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

インデックス投資とは指数への連動を目指す手法

インデックス投資とは指数への連動を目指す手法

インデックス投資は、株価指数への連動を目指して資産を運用する投資手法です。まずはインデックス投資の基本を押さえておきましょう。

インデックス投資の基本

インデックス投資とは、株価指数(インデックス)に組み入れられている銘柄に幅広く分散投資する手法です。ファンドマネージャーが、対象となる指数とほぼ同じ値動きになるように構成銘柄や比率を調整して運用するため、運用方針がシンプルでわかりやすいのが特徴です。
初心者の場合、インデックス投資は投資の入門として取り組みやすい選択肢です。

アクティブ投資との違いとは?

インデックス投資とは指数への連動を目指す手法

アクティブ投資とは、インデックス投資と対照的な手法です。アクティブ投資は指数を上回る成果を目指し、ファンドマネージャーが独自の調査や分析をもとに銘柄を厳選します。
手間がかかる分、運用コストがインデックス投資より高くなるのが一般的です。

どれを選ぶ?インデックス投資の代表的な投資先3選

インデックス投資には、代表的な投資先があります。投資先の特徴は、以下のとおりです。

地域 指数名 特徴
国内 日経平均株価
  • 東証プライムの代表的な225銘柄から算出される平均株価
  • ニュースで馴染み深く、値動きを把握しやすい
米国 S&P500
  • 米国市場の代表的な500銘柄の時価総額をもとにした株価指数
  • AmazonやAppleなど、世界的な成長企業が多く含まれる
全世界 MSCI ACWI
  • 全世界(先進国と一部の新興国)の約2,600銘柄で構成
  • 1本で世界経済の成長にまるごと投資できる

インデックス投資で失敗しないための3つの鉄則

インデックス投資で失敗しないための3つの鉄則

インデックス投資は初心者に向いてはいますが、ときには失敗することもあります。インデックス投資でできるだけ失敗を防ぐためにも、3つの鉄則を覚えておきましょう。

あせりは禁物!短期売買は損失につながる可能性も

インデックス投資は長期間の資産形成を前提とした投資手法です。短期的な売買を繰り返すと、手数料負担が増えるだけでなく、複利効果も活かせません。市場の成長を信じ、じっくりと時間をかけて資産を育てましょう。

手数料は徹底比較!低コストのファンドを選ぼう

同じ指数に連動していても、ファンドによって手数料(信託報酬)に違いがあります。年率0.1%程度のものから1%を超えるものまで幅があり、長期運用では最終的な運用成果に大きく差が出ます。

年に一度は見直し!「ほったらかし」でもチェックは必要

インデックス投資は基本的にほったらかしでも大丈夫な手法ですが、年に一度程度は投資状況を確認しましょう。若いうちは株式の比率を高め、年齢とともに債券などの安定資産の比率を増やすことで、リスクを適切にコントロールできます。

初心者にもおすすめ!インデックス投資の6つのメリット

初心者にもおすすめ!インデックス投資の6つのメリット

ここでは、インデックス投資のメリットを紹介します。

時間を味方に「複利」で増やせる

インデックス投資では、分配金の再投資で複利効果を活用できます。
複利とは「お金がさらに利益を生み、その利益がまたお金を生む」という資産形成の強力な仕組みです。例えば、毎月3万円を年率5%で30年間積み立てた場合、投資元本は1,080万円ですが、複利効果により最終的な資産額は約2,500万円になります。

初心者にもおすすめ!インデックス投資の6つのメリット

参照元:金融庁「つみたてシミュレーター

難しい銘柄選びはプロにおまかせ

インデックス投資は、プロのファンドマネージャーが、あらかじめ決められたルールに従って、指数と同様の構成で資産を運用します。そのため、初心者でも安心して投資を始められます。

1本で手軽にリスクを分散できる

インデックス投資では、1つのファンドで数百から数千の銘柄に分散投資できます。これは「卵を一つのカゴに盛らない」という投資の格言を自動的に実現してくれる仕組みです。

値動きがシンプルでわかりやすい

インデックス投資の値動きは、連動する指数の動きとほぼ同じです。日経平均連動ファンドなら日経平均株価、S&P500連動ファンドならS&P500指数の動きを追うため、テレビのニュースなどで指数の動きを確認するだけで、自分の投資状況をざっくりと把握できるのも魅力です。

運用コスト(手数料)が安い

インデックス投資はアクティブ投資と比べて運用コストが安いのが大きなメリットです。一般的に、インデックスファンドの信託報酬は年率0.1%~0.5%程度で、アクティブファンドの1%~2%と比べて低く抑えられています。

少額から手軽に購入できる

多くのインデックスファンドは100円や1,000円といった少額から購入可能です。「コーヒー1杯分から始められる投資」として、学生や新社会人の方でも気軽にスタートできます。

知っておきたい!インデックス投資の3つのデメリット

知っておきたい!インデックス投資の3つのデメリット

インデックス投資には、デメリットも存在します。始める前に、しっかり確認しておきましょう。

元本割れのリスクは避けられない

インデックス投資も株式投資の一種のため、元本保証はありません。市場全体が下落すれば、投資した金額を下回る可能性があります。これは全ての投資に共通するデメリットです。

短期的に大きなリターンを得るのは難しい

インデックス投資は市場平均の成果を目指すため、短期間で大きな利益を狙うのには適していません。個別株のように数倍になる可能性は低いというデメリットがありますが、大幅な下落リスクも抑えられます。

保有中は運用コストが発生

インデックスファンドを保有している間は、信託報酬などの運用コストが継続的に発生します。とはいえ、個人で同じような分散投資を行うには手間やコストがさらにかかるため、インデックスファンドを利用するほうが効率的です。

インデックス投資を始めるには?

インデックス投資を始めるには?

インデックス投資は、始め方や選び方がシンプルな点が魅力です。

ステップで解説!インデックス投資の始め方

インデックス投資の始め方を、5つのステップで紹介します。

口座開設から購入までの5ステップ

  1. 証券口座の開設:利益が非課税になるNISA口座も同時に申し込みましょう。
  2. 証券口座への入金:投資資金を銀行口座から証券口座へ移します。
  3. ファンドの選択:目的に応じて適切なインデックスファンドを選びます。全世界、米国、国内など、投資先を決めましょう。
  4. 積立投資の設定:好きなタイミングでの購入も可能ですが、毎月一定額を自動で積み立てる設定がおすすめです。
  5. 長期保有の継続:一度設定したら、基本的には長期間保有し続けます。短期的な値動きに惑わされず、じっくりと資産を育てていきましょう。

【目的別】自分に合ったインデックスファンドの選び方

インデックスファンドは、目的に合ったものを選ぶのが大切です。そこで、目的別でインデックスファンドの選び方を紹介します。

1本で手軽に分散!世界経済の成長に乗りたい方

「投資先を選ぶのが面倒」「世界中にバランスよく投資したい」という方は、全世界株式インデックスファンドがおすすめです。先進国から新興国まで、世界中の株式市場に分散投資できます。特定の国や地域のリスクを避けながら、世界経済全体の成長の恩恵を受けられます。

積極的に利益を狙う!米国の力強い成長に期待したい方

「高いリターンを目指したい、成長性を重視したい」という方には、米国株式インデックスファンドが適しています。過去数十年間、米国株式市場は「世界経済のエンジン」として高いリターンを上げており、世界をリードする成長企業への投資が可能です。

為替リスクが心配!身近な日本企業から始めたい方

「為替リスクを避け、馴染みのある企業に投資して安心感を得たい」という方は、国内株式インデックスファンドがおすすめです。日々のニュースで経済状況を把握しやすいのも安心できるポイントです。

まとめ

インデックス投資は、始め方や選び方、運用方法がシンプルで始めやすい投資手法です。まずは少額から始めて投資の感覚をつかみ、慣れてきたら投資額を増やしていくのがおすすめです。
NISAなどの税制優遇制度も活用しつつ、資産形成の第一歩として、インデックス投資を検討してみてはいかがでしょうか。



著者プロフィール

著者 吉田 ゆみ

2級FP技能士

2023年にファイナンシャルプランナーとして独立。
商品販売は一切行わず、金融教育や投資の普及を目指し、特に学生や若い世代のマネーリテラシー向上に注力。
金融系メディア等で年間200本以上の執筆・監修に携わる。10代から投資経験を積み、資産運用分野を得意とする。

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