初心者におすすめの投資の勉強方法!
ポイントと注意点もあわせて紹介
投資を始める際には、基本的な知識を身につけることが重要です。しかし、どのように勉強すればよいのか、何を重視すべきなのかわからないこともあるでしょう。 この記事では、投資の基礎知識に焦点をあて、未経験者や初心者がどのようにして投資の基本を学ぶべきか、勉強方法やポイントについて解説します。
投資初心者向けの勉強方法
投資を始めるにあたっては、まず基本的な知識を身につけることが不可欠です。しかし、多くの未経験者や初心者は、どのように学べば良いのか、また、何を学ぶべきなのかについて迷うことが多いです。この記事では、投資の基礎知識にスポットを当て、初心者が投資の世界に足を踏み入れる際に役立つ学習方法や、重要なポイントについて具体的に解説します。投資に関する基本をしっかりと理解し、賢明な投資判断を下すための第一歩として、このガイドを活用してください。
書籍やネットで知識を得る
書籍やネットのような文字情報であれば、いつでも何度でも知識を確認できます。複数の書籍を手元に置いておいたり、わかりやすいネット記事をブックマークしたりしておけば、さまざまな情報を比較し投資の理解を深められるでしょう。
書籍を選ぶ際には、教科書のように分かりやすく解説されているものを選ぶことが重要です。不明点があれば、インターネットで追加情報を検索することで、理解を深めることができます。基礎知識を確認できる、自分にとって理解しやすい書籍を一冊手元に置いておくと、いつでも素早く情報を確認できるようになります。
動画やセミナーで学ぶ
書籍などによる自学自習は投資の基本を学ぶうえで非常に有効ですが、文字情報だけでは把握しにくい内容や、新しい概念についての理解が難しい場合もあります。特に忙しい日常を送っている人にとっては、じっくりと読書する時間を確保するのも一苦労かもしれません。
そんなときは、動画コンテンツやセミナーを活用する学習方法がおすすめです。動画やセミナーでは、講師が直接、視覚的な資料を使いながらわかりやすく解説してくれるため、理解が深まりやすく、興味を持ちやすいです。また、動画なら「ながら見」が可能で、忙しい中でも気になるポイントをピンポイントで学べる利点があります。投資の世界に初めて足を踏み入れる人でも、このような形式を通じて、投資の基本や仕組みを自然と身につけることができるでしょう。
資格取得を通して理解する
ファイナンシャルプランナーなどの資格取得を目指せば、投資だけではなく関連する金融知識も身につきます。資格で学ぶ内容は客観性が高く、体系的に知識を習得できるでしょう。
ファイナンシャルプランナーになるための学習では、税制や不動産投資、社会保障などについても学ぶことになります。そのため、自分の置かれている状況を適切に把握できるようになり、投資の必要性を実感しやすいというメリットを得られるのです。
投資の勉強をするうえで意識しておきたいポイント
投資の勉強する際には、投資先の選定や利益の獲得に役立つポイントを押さえる必要があります。特に初心者にとって投資しやすい投資信託の特徴を理解しておくことは、賢明な投資判断を下すうえで非常に役に立ちます。
これから投資の勉強をしたいと考えている人向けに、特に意識しておきたいポイントを紹介します。
商品性の理解
投資初心者は、投資先の選び方に悩むことが多いでしょう。投資先を選定する際には、商品性を理解する必要があります。投資信託にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。株式に投資しない公社債投資信託のリスクは、株式への投資も可能な株式投資信託よりも低く、利益よりも安全性を重視したい人に向いています。
また、投資先には株式や債券、投資信託、金、不動産、仮想通貨など、さまざまあります。自分に合った投資先を選ぶために、投資の勉強を通じて投資先ごとの特徴や商品性を確認しておきましょう。
税制の理解
投資をするうえで、税制の理解は重要です。債券や株式、投資信託などの投資先によって、課税の仕組みは異なります。また一般的な証券口座で取引する場合だけでなくNISAやiDeCoを活用する場合もあり、それぞれ違いを理解しておく必要があります。
優遇された税制を採用することでより利益を得やすくなるため、投資の勉強をする際には必ず確認しておきましょう。
取引方法とタイミングの理解
取引方法やタイミングを理解するためには、実際に取引しているイメージを抱きながら勉強するのがおすすめです。投資をするためには、証券口座を開設しなければなりません。投資先によって取引方法は異なるので、口座開設から有価証券の購入・売却までの流れを確認しておく必要があります。
また購入・売却のタイミングも重要です。特に売却時期を誤ると予定外の損失を被ることもあるため、事前に取引方針を決めておきます。長期・積立・分散投資であれば、頻繁に売買せず、定期的なメンテナンスで投資銘柄を入れ替える方針が一般的です。
証券会社の調査
投資信託へ投資するためには、証券口座を開設しなければなりません。一般的に口座の開設手数料や維持費用はかかりませんが、取引時に売買手数料が発生したり、利益から信託報酬が差し引かれたりします。
また、普段から使っている銀行を通して証券口座を開設すると、特別なサービスや特典を受けられることもあります。投資の勉強をしながら、どこで口座を開設するか、料金体系はどうなっているか、特別に受けられるサービスはあるかなどを確認しておきましょう。
投資の知識を身につける際の注意点
世の中には、多くの情報が存在しています。そのため、自分に必要な情報を収集するのは難しいかもしれません。自分に合わない情報や間違った情報をもとに投資をしてしまうと、期待通りの結果を得られないこともあります。
ここでは、投資の勉強をする際の注意点を紹介します。
派手な運用実績に惑わされない
ネットをはじめ、投資の情報は数多く発信されています。全体像がつかめていないうちは、「10年で1億円を目指す方法」や「目標1億円は誰でも簡単に達成できる」など、派手な運用実績に気を取られがちです。
もちろん、大きな利益のために投資をする人もいますが、コツコツ投資をする人がほとんどです。無理のない範囲内で資金を投入し、長期・分散・積立投資で、目標額を目指します。投資の目的・目標を明確にしておき、自分に合った情報をもとに勉強しましょう。
自分の投資スタイルを確立する
投資の勉強を通して、自分の投資スタイルを決めることが重要です。投資は長期・分散・積立投資が原則です。毎月・毎年の投資金額、銘柄入れ替えのタイミングと根拠、目標額と運用期間などをもとに、投資先を選定します。
株式や投資信託の価格は、短期的には大きく上下することもあります。そのため、銘柄の入れ替えタイミングを決めておき、そのときの感情だけで売買しないようにしましょう。
まとめ
投資を学び始める際には、自分にとって必要な情報を見極めて集めることが重要です。そのためには、さまざまな情報源から得られる情報を比較検討し、自分自身にとって納得のいく、信頼性の高い情報を選び出すプロセスが求められます。
投資学習は、実際に投資をしながら進めることも可能です。投資を通じて得られる実体験は、理論だけでは学べない貴重な知識となります。最初の数年間は、投資の基礎をしっかりと学ぶ期間と捉え、積極的に情報収集を行い、自分なりの投資スタイルを模索してみることが大切です。
2006年2月にファイナンシャルプランナー(FP)として独立、個人相談をはじめ、カルチャーセンター講師やFP資格講師・教材作成、サイト運営・執筆など、FPに関する業務に携わり15年以上経つ。商品販売をしない中立公正な立場で、相談者の夢や希望をお伺いし、ライフプランをもとにした住宅ローンや保険などの選び方や家計の見直しを得意とする。執筆でも、わかりやすく伝えることはもちろん、情報を精査し、消費者・生活者側の目線で書くことにこだわる。