一人暮らしの生活費の内訳!
光熱費等の1ヶ月平均と節約のコツを紹介

一人暮らしをするとなると、自分で生活費を払わなければなりません。最初は毎月何にどれくらいかかるのか、見当がつかないこともあるでしょう。本記事では、一人暮らしの生活費の内訳について説明します。一人暮らしを始める前に、節約やお金の管理についても考えておきましょう。
一人暮らしの生活費の平均は約18万円!内訳を確認

まずは、一人暮らしで1ヶ月にかかる生活費の平均はどれくらいなのか、内訳はどうなっているのか、統計上のデータをみてみましょう。
一人暮らしの生活費の内訳
総務省が行っている2022年度の家計調査(家計収支編・単身世帯)によると、民間の賃貸物件(民営借家)で一人暮らしをしている人の1ヶ月の生活費は平均17万8,138円です。
生活費の項目別の内訳は、次のようになっています。
項目 | 金額 |
食料 | 3万6,765円 |
住居 | 5万4,406円 |
光熱・水道 | 1万1,698円 |
家具・家事用品 | 4,483円 |
被服及び履物 | 5,715円 |
保健医療 | 6,664円 |
交通・通信 | 1万8,971円 |
教養娯楽 | 1万8,038円 |
その他 | 2万1,398円 |
参考元:総務省統計局「2022年度家計調査(家計収支編)単身世帯 第8表」
住居費や食費がかかる
民間の賃貸住宅を借りて一人暮らしをする場合、1ヶ月あたり18万円程度の生活費がかかります。生活費の中で特に割合が大きいのは住居費(家賃)で、生活費の3割を占めるものです。家賃は地域や物件によって多少変わりますが、民間の賃貸住宅に住む場合には負担が大きくなります。
その他に生活費の中で大きな割合を占めるものは、食費です。一人暮らしでも、月3万円以上の食費がかかっています。2022年以降食料品の値上げが続いているため、もっと食費がかかる可能性もあるでしょう。なお、食費の内訳では外食が8,824円と約4分の1を占めています。
交通・通信費や教養娯楽費の負担も
交通・通信費も比較的負担が大きくなっています。内訳は交通費3,999円、自動車等関係費7,814円、通信費7,158円です。交通費だけなら金額は大きくありませんが、自動車を所有する場合には維持費がかかります。携帯電話やインターネットなどの通信費も、ある程度はかかってしまいます。
教養娯楽費は一人暮らしでなくてもかかりますが、金額は多めです。一人暮らしの場合には他に優先すべき支出がありますが、趣味などに月2万円近く使っている人が多いようです。
臨時の出費も考慮が必要
毎月かかる生活費以外に、臨時の出費がかかることもあります。たとえば、保健医療費は平均で月6,664円ですが、病気になったらもっと医療費がかかってしまうでしょう。実家が遠い場合には、帰省のための費用もかかります。
急な出費に備えるために、貯蓄をしておくことが大切です。医療費は保険に入って備えることも検討しましょう。
一人暮らしの生活費を節約するコツ

一人暮らしを始めると、実家暮らしのときよりも使えるお金が減ってしまいます。貯金をするためには、生活費を抑える工夫をしなければなりません。ここからは、一人暮らしの生活費を節約するコツを紹介します。
光熱費を抑える方法
光熱費は、労力をかけずに節約しやすい出費です。次のような方法を試してみましょう。
電気・ガスの契約先やプランを見直す
電気やガスは契約先を選べます。自分の生活パターンに合った契約先を選べば、電気代やガス代を抑えられる可能性があります。また、電気・ガスのセット契約や、インターネットなどの他のサービスとセット契約にすれば、金額が下がることがあります。料金をシミュレーションできるサイトもあるので、見直しに活用しましょう。
待機電力をカットする
一人暮らしの場合、家にいない時間も多いでしょう。使っていない電化製品も、コンセントに接続していれば電気をわずかに消費しています。出かけるときにはコンセントから電源プラグを抜く習慣をつけましょう。切り替えスイッチがついた節電タップを利用すれば、抜き差しする手間がかかりません。
食費を抑える方法
食費は節約の効果を実感しやすい費目です。健康のためにも食生活をおろそかにせず、食費を減らす方法を考えましょう。
自炊をする
外食が多くなれば、出費が増えてしまいます。外食を減らして自炊をしましょう。平日は忙しくて時間がない人は、休日に下ごしらえをして冷凍しておく方法もあります。今はYouTubeなどで、手間をかけない料理がたくさん紹介されています。多くの人のアイデアをぜひ活用しましょう。
自炊のハードルが高い人は、スーパーで惣菜を買って、ごはんだけ家で炊くところから始めましょう。食費が減る効果が目に見えてくれば、モチベーションも上がります。少しずつできることを増やしましょう。
買い物に行く回数を減らす
買い物に行くと、つい余計なものまで買ってしまいがちです。頻繁に買い物に行くと、その分出費も増えるので、買い物に行く回数を減らしましょう。あらかじめ買い物に行く日と予算を決めておけば、買い過ぎを防げます。ネットスーパーを利用すれば、買い物に行く手間も省け、予算管理もしやすくなります。
娯楽費を抑える方法
毎月の利用料金が安いからと、音楽や動画配信、雑誌などいろいろなサブスクの会員になっているかもしれません。使っていないサブスクは、解約することを考えましょう。レジャー施設を利用する場合には、事前にクーポンをチェックしたり、金券ショップでチケットを購入したりする方法もあります。
一人暮らしでおすすめのお金の管理方法

毎月の収入が変わらなくても、出費を減らせば貯金できる額を増やせます。そこで、一人暮らしの生活費の管理方法や貯金のコツを説明します。
家計簿アプリなら続けやすい
毎月の生活費は、予算を決めて管理しましょう。いくら使ったかわかるようにするために、家計簿をつける必要があります。家計簿は面倒で続かないという人も、家計簿アプリなら続けやすいでしょう。
家計簿アプリでは、レシートを写真撮影して入力できる機能なども利用できます。使ったときにスマホですぐに入力する習慣をつければ、つけ忘れも防げます。
家計簿が面倒ならキャッシュレス決済を活用
現金で支払うと、いくら使ったかがわかりにくくなってしまいます。レシートをもらっても、家計簿をつけるのは面倒という人も多いでしょう。
クレジットカードや電子マネー、QRコード決済等のキャッシュレス決済で支払いをすれば、利用履歴が残るので管理しやすくなります。使い過ぎが心配なら、一定額をチャージする方法か、デビットカードを使う方法がよいでしょう。
自動積立を利用して貯金する
毎月余ったお金を貯金しようと考えていても、貯金はなかなかできません。毎月の収入からいくら貯金するかを決めておき、給料が出たらすぐに先取り貯金するのがおすすめです。勤務先に財形貯蓄制度がある場合には、給料からの天引きで貯金ができます。
銀行の自動積立定期を利用すれば、給与振込口座から定期預金に自動的に振替することも可能です。先取り貯金ができるよう貯金を自動化し、残ったお金で生活するようにしましょう。
まとめ
賃貸住宅を借りて一人暮らしをする場合、月18万円程度の生活費がかかるのが一般的です。収入が少なければ、貯金が難しいと思うかもしれません。生活費を減らす工夫をして、毎月少しずつでも貯金するようにしましょう。毎月の生活費の予算と貯蓄額を決め、先取り貯金をするのがおすすめです。

大学卒業後、複数の法律事務所に勤務。30代で結婚、出産した後、5年間の専業主婦経験を経て仕事復帰。現在はAFP、行政書士、夫婦カウンセラーとして活動中。夫婦問題に悩む幅広い世代の男女にカウンセリングを行っており、離婚を考える人には手続きのサポート、生活設計や子育てについてのアドバイス、自分らしい生き方を見つけるコーチングを行っている。