おすすめの節約方法10選!
固定費と生活費に分けてわかりやすく紹介

日々の生活費を少しでも節約したいと考えている人は、多いのではないでしょうか。ここでは、固定費と生活費(変動費)に分けて、おすすめの節約方法を10個厳選して紹介します。無理のない範囲で取り組んでみると、きっと家計の改善に役立つでしょう。
【固定費】おすすめの節約方法5選

まずは、毎月決まって支払う固定費から見直してみましょう。居住費、通信費、保険料、ローン返済、光熱費など、生活に欠かせない出費ですが、工夫次第で節約の余地があります。
居住費を見直す
居住費を見直すには、大きく分けて2つの方法があります。
1つ目は、自分のニーズに合った適切な広さや立地の物件に引っ越すことです。同居人がいなくなるなどの変化に合わせて住まいを見直すことで、家賃を抑えられる可能性があります。
2つ目は、現在の住まいで家賃交渉を行うことです。同じマンションやアパートの空き室で入居者募集をしている場合で、家賃が値下げされていれば、交渉してみるのもひとつです。適切なタイミングを見計らって、家主や不動産会社と値下げ交渉を試みるといいでしょう。
通信費を見直す
通信費の見直しでは、大手キャリアから格安SIMへの乗り換えを検討します。格安SIMに乗り換えることで、月額料金が大幅に安くなる可能性があります。通話やインターネットの料金をカスタマイズできれば、料金を抑えられるのです。利用頻度が少ない人は特に、見直しを検討してみるといいでしょう。
また、セット割引の有無を確認し、インターネットや固定電話とのセット割引を適用するなど、ベストな料金プランに変更することで節約できます。
ただし、本体を買い換えると、毎月の負担は軽くてもスマホ代を含む通信費総額は高くなることがありますので、注意が必要です。
保険を見直す
保険の必要性を見極め、重複している部分や不要な保障を整理したり解約を検討したりします。保険はライフスタイルの変化などによって、必要な保障も変わります。10年以上見直しをせずに継続している場合は、一度点検してみるといいでしょう。
また、同等の保障内容であれば、より安い保険会社に乗り換えることで毎月の保険料を下げられる可能性があります。保険料は保険会社によって差があるため、定期的な見直しが重要です。保険料の無駄をなくすことで、固定費の節約を図れます。
ローン返済方法を見直す
ローンの返済方法には、繰上げ返済と借り換えがあります。自動車ローンや教育資金ローン、ショッピングローンなどのさまざまなローンがありますが、ここでは住宅ローンを想定して紹介します。
繰上げ返済とは、通常の返済額に加えて余剰資金を返済に回すことで、早期の完済と総支払利息の削減を図る方法です。具体的には、賞与の一部を繰上げ返済に回したり、資産の一部を売却して返済に充てたりします。返済期間が短くなるため、総支払利息を圧縮できます。
一方、借り換えとは、ほかの金融機関から新たに借り入れを行い、現在のローンを一括で完済する方法です。市場金利が低下している場合、より低い金利で借り換えできれば毎月の返済額を減らすことが可能です。ただし、借り換えには条件があり一定の手数料も発生するため、メリットとデメリットを十分に検討する必要があります。
いずれの方法も、計画的に行えば固定費の削減につながりますが、一時的にまとまった資金が必要になります。自身のキャッシュフローに合わせて、最適な方法を選びましょう。
光熱費を見直す
冷暖房設備の設定温度を見直すことで、光熱費の節約につながります。冬場は20度以上、夏場は28度以下に設定するのがおすすめです。部屋の状況に合わせて、運転の開始・停止をするのも効果的です。
家電が老朽化している場合は、新しい省エネ家電に買い替えることで電気代の削減が期待できます。エアコンや冷蔵庫、テレビなどの家電で、省エネタイプはないか検討してみましょう。省エネ性能の高い最新モデルに買い替えれば、長期的に光熱費の削減につながります。
また、電力やガスの供給会社を見直し、より安い料金プランのところに切り替えることもおすすめです。インターネットで比較サイトを活用すれば、自宅の使用状況に合った最適な会社・プランを見つけられるでしょう。ただし、新電力会社の経営は、不安定になりがちである点に注意が必要です。
【生活費(変動費)】おすすめの節約方法5選

次に、毎月の支出額が変動する生活費についても見直しできるか確認します。食費、交通費、レジャー費、日用品費、嗜好品費など、ライフスタイルによって大きく異なる費用ですが、無駄を省くことで節約効果が期待できます。
食費を見直す
食費を見直すためには外食を控え、できる限り自炊に努めましょう。外食は、同じ料理を自炊するよりもずっと割高です。
買い物は無駄なものを避け、計画を立てて上手に消費することが大切です。まとめ買いによる割引や、セールなどのタイミングを狙うのもいいでしょう。 また、無駄な廃棄を防ぐためにも、食材の賞味期限に注意してください。
交通費を見直す
自家用車を持っていてもあまり利用しない場合は、カーシェアリングやレンタカーの利用に切り替えることで維持費を抑えられます。
ガソリン価格の変動は、ときには家計に大きな影響を与えます。交通手段を選べる状況であれば、ガソリン価格に応じた利用を検討するのもいいでしょう。
レジャー費を見直す
高額なレジャーは控えめにし、無料または低コストのイベントを上手に活用しましょう。映画館に行く代わりにレンタルビデオを利用したり、ショッピングの代わりに公園で散策を楽しんだりするなど、コストのかからない楽しみ方を見つける工夫が大切です。
基本生活費を見直す
日用品の購入にあたっては、欲しいものリストを作り優先順位を付けます。衝動買いを控え、計画に沿って必要最低限の消費にとどめるよう心がけましょう。
ネット通販の場合は、配送料が余分にかかる即日配送ではなく、配送会社任せの到着にするなどの余裕も必要です。
嗜好品費(酒・たばこ等) を見直す
嗜好品は、節度ある消費を心がけましょう。この機会に禁煙や節酒に挑戦するのも1つの方法です。嗜好品は本来なくても生活ができるため、まずは控えめにするくらいの意識を持つことが肝心になります。
まとめ
固定費と生活費それぞれについて、具体的な節約方法を紹介しました。節約のポイントは、自分のライフスタイルに合わせて無理のない範囲で取り組むことです。少しずつでも継続的に実践すれば、家計の改善につながります。節約は我慢ではなく、賢く楽しく行うことが大切です。

2006年2月にファイナンシャルプランナー(FP)として独立、個人相談をはじめ、カルチャーセンター講師やFP資格講師・教材作成、サイト運営・執筆など、FPに関する業務に携わり15年以上経つ。商品販売をしない中立公正な立場で、相談者の夢や希望をお伺いし、ライフプランをもとにした住宅ローンや保険などの選び方や家計の見直しを得意とする。執筆でも、わかりやすく伝えることはもちろん、情報を精査し、消費者・生活者側の目線で書くことにこだわる。