二日酔いにならないための対策を飲酒前・中・後で解説!
治す方法も

楽しかった飲み会の次の日、朝起きて後悔した経験はありませんか?頭痛や食欲不振、吐き気など、二日酔いのもたらす体調不良は「もう二度とお酒を飲まないぞ」と何度も思わせる辛さがあります。
しかし、二日酔いの原因や対策についてきちんと理解しておくことで楽しくお酒をたしなむことができるかもしれません。今回は飲酒前・飲酒中・飲酒後に分けて二日酔いの対策を紹介するとともに、対策していてもなってしまった場合の対処法まで解説します。
本記事を最後まで読んで、飲み会のあとも体調を崩すことのない生活を目指しましょう。
二日酔いになる原因
二日酔いは、アルコール摂取量が多すぎた場合に起き、「アセトアルデヒド」というアルコールを分解する際に発生する有害物質が影響していると言われています。しかし、実は明確な理由は判明していないのが現状で、複数の要因が絡み合って発生するケースが多いです。
そのため「たくさん飲んだから二日酔いになる」とは限らず、いつもより少量しか口にしていないのに二日酔いになったり、通常より多めに飲んでも大丈夫だったりすることがあります。
要因として挙げられる要素は次の通りです。
- 脱水症状の有無
- アルコールの摂取量
- ホルモンバランスの変化
- ミネラルの不足
- 低血糖
- 生活リズムや睡眠時間の乱れ
- お酒の種類
同じ量のアルコールを摂取しても、酔いやすい日とそうでもない日があるように、二日酔いになる可能性は体調やコンディションによって異なるでしょう。
具体的な二日酔いの主な症状は次の通りです。
- 頭痛
- 倦怠感
- 吐き気
- 胃痛や胸やけ
- 口やのどの渇き
- めまい
- 下痢
- 眠気
- 食欲不振
どのような症状がでるのかは人によって様々で、「頭が割れるように痛い」、「日光がまぶしく感じてしまう」などが挙げられます。
また、「ワインは酔いやすい」、「ハイボールだとそこまで酔わない」といったお酒の種類と相性による影響も人によって差があります。飲み慣れないお酒を飲んで二日酔いになってしまうパターンもあるため気をつけてください。
出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「二日酔いのメカニズム」
出典:公益社団法人アルコール健康医学協会「飲酒の基礎知識」
【シーン別】二日酔いにならないための対策方法
二日酔いの明確な理由は不明でも、事前に対策をしておくことで確率を下げることはできます。今回は、飲酒前・飲酒中・飲酒後に分けて、簡単にできる対策方法を紹介します。
飲酒前の二日酔い対策
飲酒前の対策は3つあります。
- 体調を万全に整えておく
- 二日酔い防止のサプリメントやドリンクを摂取しておく
- 水分をある程度摂取しておく
飲み会が始まる前から疲労が溜まっていて、体の調子がおかしいと感じるなら注意が必要です。とくに週末の金曜日などは1週間の疲れが蓄積している可能性もあります。楽しい飲み会にするためにも、できれば体調が整っている時に参加しましょう。
また、コンビニやドラッグストアには二日酔い対策のサプリメントやドリンクが売っています。事前に飲んでおくことで二日酔いになりにくくなるため、試してみると良いでしょう。
脱水状態の中で1杯目にアルコールを飲むことも危険です。「のどがカラカラの状態で飲むビールが好きだ」という方も、できれば事前に水分を摂取しておくことで二日酔いになる可能性を減らせます。水分だけではなく、乳製品やフルーツなどを胃にいれておくのもアルコールの吸収速度を遅らせることができて効果的です。
出典:大正製薬グループ「二日酔いとは?お酒を飲む前・中・後の二日酔い対策10選」
飲酒中の二日酔い対策
飲酒中の対策は3つあります。
- 栄養素の高いおつまみを食べる
- アルコール量と同じくらい水を摂取する
- ダラダラと長時間飲み続けない
お酒と一緒にあわせるおつまみですが、アルコールの分解をサポートするものを選びましょう。たとえばビタミンB群やタンパク質が豊富に含まれている豚肉や卵、枝豆を摂取したり、低血糖を防ぐために梅干しや大葉などをトッピングしたお茶漬けでさっぱりと締めたりするのがおすすめです。他にもしじみのお味噌汁にはアルコールの代謝を促す「グルタミン酸」が含まれているため、二日酔い防止につながります。
揚げ物のように脂質や糖質が高いものは胃酸の分泌を促進し、胃に負担がかかりやすいため、できれば避けるようにしましょう。
また、お酒の量と同じくらい水を挟むことで脱水を防ぐだけではなくアルコールの摂取ペースを緩めることができます。朝までダラダラと飲むことも量が増える要因となりますので、時間を決めて切り上げると良いでしょう。
出典:セイムス「【医師監修】二日酔いの治し方は?早く和らげる方法を紹介」
出典:味の素「肝臓の健康とアミノ酸」
飲酒後の二日酔い対策
飲酒後にできる対策は3つあります。
- 水分補給をおこなう
- フルーツや乳製品を食べる
- 湯舟に浸からない
飲酒中にあまり水分を摂取できなかった場合、飲酒後にかならず水分補給をしましょう。できればノンカフェインで、糖分が少ない飲料がおすすめです。フルーツでビタミンを補給したり、乳製品で胃腸を整えたりするのも効果的でしょう。
また、お風呂に入って汗をかくとさっぱりするように思えますが、脱水症状が起きてしまい、体内のアルコール濃度が急激に高くなることで中毒を起こす要因にもなります。湯舟は控え、軽くシャワーを浴びる程度に押さえておきましょう。
出典:養命酒「二日酔い解消に効く食べ物・飲み物!正しい対策と対処で早く治す」
出典:スギ薬局「お酒を飲んだ後にお風呂に入るのは危険?飲酒後何時間で入浴可能なのか解説」
二日酔いになってしまった時の対処法
「対策していたのに二日酔いになってしまった…!」という場合も症状を緩和させる対処方法があります。症状にあわせて適切に対応しましょう。
【二日酔いになってしまった際の対処法】
- 水分をたっぷりとる
- 消化の良い食事をとる
- 安静に過ごす
- 胃薬やサプリメント・漢方などを飲む
- 迎え酒をしない
アルコールによるもの以外にも寝ている間に汗をかき、脱水症状が進んでいる可能性もあります。まずは寝起きにたっぷりと水分を取るようにしましょう。お水をベースにフルーツジュースやお茶、スポーツドリンクなどで栄養を摂っても良いでしょう。
また、食事がとれるようであれば、うどんや雑炊といった炭水化物を中心とした消化スピードの早い食べ物を食べると良いです。胃痛がする場合は胃薬を飲んだり、頭痛やむくみを感じる場合は漢方を飲んだりと、症状に適した薬を用意しておくのも安心でしょう。
基本的には二日酔いになってしまった日はあまり予定を入れず、楽な姿勢でおとなしく過ごすようにしてください。
さらに、二日酔いの症状を緩和させるためにさらにアルコールを追加して飲む「迎え酒」は絶対にやめましょう。連続で飲み続けることで症状が悪化するだけでなく、アルコール中毒や依存症につながる危険性もあります。
出典:株式会社くすりの窓口「【当日・翌日別】二日酔いを早く治す方法と予防法」
二日酔い対策をしっかり行おう
せっかく楽しくお酒を飲んだのに次の日に二日酔いで後悔するのは非常にもったいないです。事前に対策を立てておき、体調にあわせて適量を楽しむことが重要です。また、お酒に呑まれないようにするためにも、いつもの自分が楽しく飲める量を把握しておきましょう。
二日酔いに悩んでいる方は、ぜひ今回紹介した対策を試してみてください。飲酒前~飲酒後に共通しておすすめなのは、水分を豊富に摂取することです。楽しくなるとついついお酒の量ばかり増えてしまいますが、同じだけ水を摂取するだけでペースを落として飲みやすくなります。
あれこれ試すことで少しずつ自分に適した対策が分かるようになったり、自然と飲む量を抑えられたりするかと思います。しっかり対策した上で楽しくお酒と付き合っていきましょう。