白湯を飲むと得られる効果とは?
白湯の簡単な作り方も紹介
なんとなく身体に良さそうなイメージがある「白湯」ですが、具体的にどのような効果があるのかご存じでしょうか? 最近では冬場にコンビニのホットドリンクコーナーに白湯が置かれるようになるくらい、ポピュラーな飲み物となっています。
白湯を飲むことは誰にでも取り入れやすいだけではなく、ダイエットやデトックスなど嬉しい効果も見込める健康法の1つです。本記事を参考に、さっそく試してみてはいかがでしょうか。
白湯とは?
白湯(さゆ)は、水を沸騰させたものを50~60度の適温まで冷ました飲み物です。お湯との違いは、沸騰させているかどうかの違いです。お湯は、40度以上に過熱している水の総称として呼ばれますが、中でも必ず沸騰させてから冷ました状態のものを白湯と呼んでいるのです。
水は沸騰することで殺菌効果が見込めます。特に水道水のように不純物が含まれているものの場合、沸騰させずにただ温めただけではトリハロメタンのような有害物質が残ってしまう可能性が高いです。
たとえば赤ちゃんのミルクを作るとき、70度の水で作る必要があるのですが、必ず沸騰させた白湯を用い、不純物を取り除く必要があります。煮沸させることで塩素などの有害物質を取り除き、胃腸機能が発達していない赤ちゃんでも安心して飲めるようになるのです。
出典:神門鍼灸整骨院「お湯と白湯の違い?!」
白湯を飲むと得られる効果
白湯を飲むことでダイエットやデトックス効果が得られます。今回は4つのメリットについて詳しく解説します。
白湯は日々の生活にも気軽に取り入れやすい飲み物です。無理なく取り入れて健康的な身体作りを目指しましょう。
ダイエット効果
1つ目の効果はダイエット効果です。「白湯を飲めば痩せる」という訳ではないのですが、白湯を飲むことで得られる効果が、結果として痩身につながることはあります。
「太りやすい」と思っている方の中には、老廃物が上手く排出されずに身体にため込んでしまっていることが要因となっている場合があります。白湯を飲むことでそうした循環を促し、余計なものを排出することで身体が軽くなることがあるのです。
また、白湯にはカロリーもないため、ダイエット中にもおすすめのドリンクです。様々な食事に合わせやすく、消化をサポートしてくれる効果が見込めます。もし「白湯は飲みにくい」と感じたなら、レモン果汁やミント、はちみつを数量加えて飲んでも良いです。サッパリとした風味を感じられたり、甘味がついて飲みやすくなったりします。
さらに、冷たい飲み物よりも温かい飲み物の方が体温は上がりやすくなります。体温を下げないようにすることで免疫効果にも期待ができるとされています。
冷え体質に悩んでいる方などは、ショウガをいれた白湯を飲むことで冷えにくい身体を作ることができ、代謝が良くなり、汗をかきやすくなるため、太りにくい体質作りにも繋がるでしょう。
出典:サワイ健康推進課「体温を上げて免疫力アップ」
出典:わかさの秘密「ショウガ」
デトックス効果
2つ目の効果はデトックス効果です。白湯を飲むと内臓が温まり、消化機能が活発になったり、腸内環境が整いやすくなったりします。
腸内には多くの菌が存在しており、腸内環境を正常に整えることは健康にも大きく寄与します。1日1~2杯白湯を飲むことで、身体の循環機能を高めるデトックス効果が見込めるでしょう。
飲むタイミングは朝起きてすぐがおすすめです。15分くらいかけてゆっくり白湯を飲むことで、朝ごはんの消化を促進してくれたり、1日の代謝をアップさせてくれたりします。
また、夜寝る前も効果的で、リラックスしやすくなるため、寝つきを良くすることが期待できます。
出典:はらメディカルクリニック「白湯の効果」
出典:医療法人 高生会「白湯を飲んで健康になろう!」
便秘改善
3つ目の効果は便秘の解消です。白湯を飲むことでリンパの流れが良くなり、尿量が増えると共に便通も良くなります。
便の水分量が少ないと固くなり、詰まりやすくなるため、便秘になってしまう方も多いです。また、便秘は肌のターンオーバーを阻害して肌荒れにつながるなど、美容の面でも良くありません。
しかし白湯を飲むことで腸の運動が活発になり、結果として便秘の解消や美肌や美髪効果なども見込めるようになるでしょう。
ただし、飲み過ぎには注意が必要です。白湯はたくさん飲めば良いものではなく、毎日約600ml~800ml程度の適量を継続して摂取することが重要です。白湯の飲み過ぎは下痢に繋がったり、必要以上に胃液を流してしまったりすることもあるからです。
コップ2~3杯からはじめてみると、良い効果を実感しやすくなります。
出典:医療法人 高生会「白湯を飲んで健康になろう!」
むくみ解消
4つ目の効果はむくみの解消です。前述で白湯を飲むことでデトックス効果があると紹介しましたが、むくみに悩んでいる方にも白湯はぴったりです。
リンパ・血流がよくなり身体に溜まった老廃物を流してくれるため、余計な水分を貯め込まずに済みます。とくにデスクワークや立ちっぱなしの仕事をしている方は、足がむくみやすくなり「夕方になると靴がきつくなってしまう」とお悩みの方もいるでしょう。同じ体重でもむくみがあると太って見えることがあります。
白湯を効果的に取り入れることで、すっきりとした身体をキープしやすくなります。
出典:はらメディカルクリニック「白湯の効果 」
白湯の簡単な作り方
白湯は家にあるもので簡単に作ることができます。本来の正しい白湯は、強火で水を沸騰させ、10~15分程度煮沸したものを50度まで冷ます形で作ります。
ただ、もっと手軽に白湯を作りたいという方のために今回は、電子レンジ・ケトル・やかんを使う3パターンの作り方を紹介します。
電子レンジを使った白湯の作り方
電子レンジを使用し白湯を作る場合、水道水ではなく「浄水器の水」もしくは「市販の水」を使います。耐熱のコップに入れてから、500Wで2分ほど温めましょう。600Wであれば1分30秒、700Wであれば1分で作ることも可能です。
手軽に作れますが、浄水器の水や市販の水を用意していなければ別の方法を取る必要があります。
ケトルを使った白湯の作り方
電気ケトルを使って白湯を作る場合、「浄水器の水」または「市販の水」を使います。沸騰させたあと、コップに入れて50度前後まで冷ましたら完成です。
電子レンジで作る場合と同じく、水道水では作れないため注意が必要です。
やかんを使った白湯の作り方
やかんや鍋を使って白湯を作る場合、「水道水」もしくは「浄水器の水」、「市販の水」のいずれかでも作ることができます。やかんに水を入れて10~15分沸騰させ続けることがポイントです。長時間沸騰させることで不純物が飛びやすくなり、純度の高い白湯が完成します。
3つの作り方の中でもっとも手間と時間がかかりますが、水道水で手軽に作りたい方におすすめです
白湯を飲んで健康的なカラダへ
今回は白湯のもたらす効果や、簡単な作り方を紹介しました。お金もかからず手軽に作れる上に健康的にもメリットが多いのが白湯です。
いつも冷たい飲み物を飲んでしまう方や、コーヒーやジュースの摂取量が多い方は、知らない間に身体の不調があらわれているかもしれません。白湯を飲む習慣のない方は、試しに朝の一杯目を白湯に変えてみてはいかがでしょうか。
身体がポカポカして1日の活動量が上がったり、むくみが解消されてスッキリしたり、続けることで効果が感じられるようになります。健康的な生活を維持するためも、本記事を参考に積極的に白湯を取り入れてみてください。