生命保険は毎月いくら払ってる?
世帯年収や家族構成による平均を紹介

生命保険にはさまざまな種類があり、内容によって保険料は異なります。では、毎月払ってる生命保険の保険料は適切なのでしょうか?この記事では、世帯年収や家族構成によって平均いくら払っているかを紹介します。生命保険の選び方と見直しのポイントについても解説するため、参考にしてください。
生命保険で毎月払ってる保険料はいくら?

まずは、世帯主の年齢や年収、家族構成別での保険料の平均を紹介します。
全世帯の平均額
生命保険文化センターが行った調査によると、全世帯の保険料は年間で平均37.1万円 でした。毎月の平均にすると、約3万1,000円になります。
この結果には個人年金保険が含まれるため、未加入の人にとっては平均額が高く感じるでしょう。生命保険は加入年齢や保障内容、性別などによって保険料に差が出るものです。あくまでも全世帯での平均として参考にしてください。
出典元:生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」
世帯主の年齢別の平均額
世帯主の年齢別での平均額は20代が最も低いです。年齢が上がるにつれて死亡保障や年金保険、学資保険などの保険が増えたり保険金を高く設定したりするため高くなる傾向にあります。50代でピークを迎えた後は保険料を支払い終わっており、子どもが自立して必要な保障が少なくなるため、保険料が下がっていくでしょう。
年齢 | 保険料の平均(年間) | 保険料の平均(月間) 小数点以下は四捨五入 |
---|---|---|
29歳以下 | 21万5,000円 | 1万7,917円 |
30~34歳 | 26万2,000円 | 2万1,833円 |
35~39歳 | 38万2,000円 | 3万1,833円 |
40~44歳 | 34万8,000円 | 2万9,000円 |
45~49歳 | 37万5,000円 | 3万1,250円 |
50~54歳 | 43万2,000円 | 3万6,000円 |
55~59歳 | 43万6,000円 | 3万6,333円 |
60~64歳 | 38万4,000円 | 3万2,000円 |
65~69歳 | 43万6,000円 | 3万6,333円 |
70~74歳 | 33万7,000円 | 2万8,083円 |
75~79歳 | 31万4,000円 | 2万6,167円 |
80~84歳 | 28万6,000円 | 2万3,833円 |
85~89歳 | 35万8,000円 | 2万9,833円 |
90歳以上 | 25万6,000円 | 2万1,333円 |
出典元:生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」
世帯年収別の平均額
世帯年収別の平均額では、年収が高くなるほど保険料も上がっていく傾向にあります。生命保険の保険料は加入する人数や保障金額によって異なるため、年収に応じた目安として参考にしましょう。
世帯年収 | 保険料の平均(年間) | 保険料の平均(月間) 小数点以下は四捨五入 |
---|---|---|
200万円未満 | 20万5,000円 | 1万7,083円 |
200~300万円未満 | 28万円 | 2万3,333円 |
300~400万円未満 | 31万5,000円 | 2万6,250円 |
400~500万円未満 | 30万6,000円 | 2万5,500円 |
500~600万円未満 | 31万9,000円 | 2万6,583円 |
600~700万円未満 | 32万9,000円 | 2万7,417円 |
700~1000万円未満 | 43万4,000円 | 3万6,167円 |
1000万円以上 | 57万9,000円 | 4万8,250円 |
出典元:生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」
家族構成別の平均額
家族構成によって必要な保障と期間が異なるため、保険料の平均にも差が生まれます。夫婦のみより子どものいる世帯の方が保険料の平均は高く、末子保育園児・幼稚園児と末子就学終了の世帯が最も高いです。
末子保育園児・幼稚園児の世帯では、子どもの教育費に備えるための保険が必要になります。末子就学終了の世帯では、老後の生活費に備えるため保険料が高くなっている場合が多いです。
世帯 | 保険料の平均(年間) | 保険料の平均(月間) |
---|---|---|
夫婦のみ(40歳未満) | 21万円 | 1万7,500円 |
夫婦のみ(40~59歳) | 37万4,000円 | 3万1,167円 |
末子乳児 | 33万2,000円 | 2万7,667円 |
末子保育園児・幼稚園児 | 40万2,000円 | 3万3,500円 |
末子小・中学校 | 36万9,000円 | 3万750円 |
末子高校・短大・大学生 | 36万3,000円 | 3万250円 |
末子就学終了 | 42万1,000円 | 3万5,083円 |
高齢夫婦有職(60歳以上) | 37万9,000円 | 3万1,583円 |
高齢夫婦無職(60歳以上) | 31万9,000円 | 2万6,583円 |
出典元:生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」
生命保険の種類と保険料

ここからは、生命保険の仕組みや種類によって保険料がどのように異なるのかを解説します。
生命保険の保険料の仕組み
生命保険の保険料の内訳を大きく分けると、純保険料と付加保険料になります。
純保険料は、保険会社が保険金などの支払いのために準備しておく財源です。純保険料は死亡保険料と生存保険料に分かれています。死亡保険料は死亡時の保険金、生存保険料は解約時の返戻金や満期での保険金です。
付加保険料は、保険会社の事業を継続するための人件費や広告宣伝費などの経費となります。掛け捨て型の保険では純保険料が死亡保険料のみとなり、保険料は割安になりやすいです。一方で、貯蓄型の保険には生存保険料が含まれるため、同じ保障内容では掛け捨て型より割高になります。
掛け捨て型の保険
掛け捨て型の保険は一定期間に渡って保障するもので、解約時や満期に支払われる保険金はありません。死亡や病気、ケガなどで必要な費用や治療費に対して、一定期間のみ保障できる保険です。
代表的な保険としては、定期保険や収入保障保険があります。必要最低限の保障を一定期間に限定して契約するため、保険料は安く内容が分かりやすいです。
貯蓄型の保険
貯蓄型の保険は定期、終身どちらの商品もあり、解約時の返戻金や満期時の保険金が受け取れるものです。死亡や病気、ケガなどに備えながら、子どもの教育費や老後の生活費の準備ができます。
代表的な保険としては、終身保険、個人年金保険、学資保険などです。保障だけでなく貯蓄の性質をもっているため、掛け捨て型の保険と比べると保険料は割高になります。
生命保険の選び方と見直しのポイント

ここからは、生命保険の選び方と見直しのポイントについて解説します。
保険料だけでなく必要な保障内容を考える
生命保険について検討するときは、保険料の安さだけでなく必要な保障が含まれているか考えることが大切になります。毎月の支出が低くなるように生命保険を選ぶ方法もありますが、必要な保障に備えられていなければ本末転倒です。
年齢や年収による保険料の平均を参考にしつつ、同程度の金額の保険で保障される内容を詳しく調べて選びましょう。すでに生命保険を契約している場合、自分に必要な保障が含まれているか、毎月の保険料が適切な金額になっているか確認することが大切です。
生命保険に入る目的で商品を選ぶ
一般的な生命保険の目的は、死亡、病気やケガ、貯蓄のいずれか、または、複数を組み合わせたものとなります。生命保険に加入する前や見直すときには、何を目的に生命保険を利用しようとしているのかを考えましょう。
保険料の安さや受け取れる保険金が高いという基準だけでは、自分の目的に一致しない商品を選んでしまう可能性があります。生命保険で備えたい保障、準備したい費用などについて試算したうえで、目的に合った商品を選びましょう。
家族の変化にあわせて見直す
生命保険は一度入ったら満期まで放置するのではなく、家族の変化に合わせて数年に1回程度は見直しましょう。子どもが進学したり社会人になったりしたときが、見直すタイミングです。
また、世帯主や配偶者の収入の増減、貯蓄額の推移などによって必要な保障が変わります。家族の状況が変わるタイミングはある程度予測できることが多いため、事前に見直しの計画を立てておきましょう。
まとめ
保険料を毎月いくら払っているかは年齢や年収、家族構成で異なります。生命保険は金額の比較だけでなく、保障内容や目的を詳しく検討することも大切です。保険料を毎月いくら払っているのか平均を参考にしながら、選び方や見直しのポイントについても確認してみてください。

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