所得税はいつ払う?
会社員・個人事業主の納付時期や支払い方法をわかりやすく解説
所得税はいつ払うのか、会社員と個人事業主で違いがあると思っている方もいるのではないでしょうか。支払い方法も複数あり、期限を過ぎると延滞税が発生する可能性があります。本記事では、所得税の納付時期や支払い方法について、働き方別にわかりやすく解説します。
所得税の基本の仕組み
働き方によって、所得税をいつ払うのかや納付方法は異なります。ここでは、所得税の基本的な仕組みについて確認しましょう。
所得税の納付時期は働き方によって異なる
会社員は毎月の給与から所得税が源泉徴収され、年末調整で1年間の税額を精算します。一方、個人事業主は確定申告をおこない、原則として申告期限までに所得税を納付します。
所得税の支払い方法の種類
所得税は、次のような方法で納付できます。
- 税務署や金融機関の窓口で納付する
- 口座振替(振替納税)を利用する
- クレジットカードで納付する
- インターネットバンキングなどを利用したキャッシュレス納付を利用する
会社員の場合は、給与から所得税が源泉徴収されるため、自分で支払い方法を選ぶ機会は基本的にありません。一方、副業などで確定申告が必要になった場合は、自分で支払い方法を選んで納付します。
会社員の所得税はいつ払う?
会社員の所得税は毎月の給与から源泉徴収され、勤務先を通じて納付されます。さらに、年末調整によって1年間の所得税額が精算される仕組みです。ここでは、給与から差し引かれる仕組みと年末調整の役割を確認しましょう。
毎月の給与から源泉徴収される
会社員の所得税は、毎月の給与から源泉徴収されます。会社が従業員に代わって所得税を納付するため、従業員自身が個別に納付手続きをおこなう必要はありません。
なお、毎月源泉徴収される所得税額は、給与額に応じて概算で算出されます。
年末調整で税額を精算する
会社員の所得税は毎月の給与から源泉徴収されるため、給与の支給時に納付が済んでいます。ただし、毎月源泉徴収される所得税額は概算のため、年末調整で実際の税額との差額を精算します。生命保険料控除などの情報を会社へ提出することで、正確な所得税額が確定するのです。
個人事業主の所得税はいつ払う?
個人事業主の所得税はいつ払うのかを理解するために、まずは確定申告との関係を確認しましょう。個人事業主は、会社員のように給与から所得税が源泉徴収される仕組みはありません。そのため、自分で1年間の所得を計算し、確定申告をおこなったうえで所得税を納付する必要があります。
納付期限を過ぎると延滞税が発生する可能性があるため、事前に流れを理解しておくことが大切です。
確定申告後に所得税を納付する
個人事業主は、1年間の事業による所得をもとに確定申告をおこない、申告期限までに所得税を納付します。確定申告期間は、原則として翌年2月16日から3月15日までで、所得税の納付期限も原則同日です。
申告と納付はいずれも期限内に済ませる必要があります。申告だけを済ませて納付を忘れると、延滞税が発生する可能性があるため注意しましょう。
青色申告と白色申告の違い
個人事業主の確定申告には、青色申告と白色申告があります。青色申告は事前の届出が必要ですが、青色申告特別控除などの税制上の優遇措置を受けられる点が特徴です。
一方、白色申告は手続きが比較的簡単ですが、青色申告特別控除は適用されません。どちらを選ぶかによって、最終的な所得税額が変わる場合があります。
副業をしている人の所得税はどうなる?
副業をしている人の所得税は、本業と副業で納付方法が異なる場合があります。ここでは、それぞれの所得税納付の仕組みについて確認しましょう。
副業収入がある会社員の場合
本業の給与にかかる所得税は、源泉徴収と年末調整によって精算されます。一方、副業による所得がある場合は、別途確定申告が必要になることがあります。
給与所得者は、年末調整を受けた給与以外の所得が年間20万円を超える場合、原則として確定申告をおこない、所得税を納付しなければなりません。
副業所得の申告漏れに注意
確定申告が必要にもかかわらず手続きをしないと、申告漏れとして後から指摘を受ける可能性があります。
複数の副業がある場合は、それぞれの所得を合算して確定申告の有無を判断します。日頃から収入や必要経費を記録・整理し、漏れのないように申告することが大切です。
所得税の支払い方法
所得税を納付する際の方法について確認しましょう。対象となるのは個人事業主だけでなく、確定申告が必要になった会社員も含まれます。現在は、税務署や金融機関の窓口での納付に加え、キャッシュレス納付など複数の方法から選択できます。
金融機関や税務署で支払う方法
所得税は、銀行や郵便局などの金融機関や税務署の窓口で納付できます。
また、事前に口座振替の手続きをしておけば、指定した口座から自動で引き落とされる振替納税を利用することも可能です。
キャッシュレスで支払う方法
近年は、キャッシュレスで所得税を納付する方法も普及しています。主な納付方法は以下のとおりです。
| 納付方法 | 特徴 |
|---|---|
| クレジットカード納付 | インターネット上でクレジットカードを利用して納付する |
| インターネットバンキング | 金融機関のインターネットバンキングを利用して納付する |
| スマートフォン決済アプリ | 対象の決済アプリを利用して納付する |
利用しやすい納付方法を選び、期限までに手続きを済ませましょう。
所得税を期限までに払わないとどうなる?
ここでは、所得税を期限までに納付しなかった場合の主なリスクを確認しましょう。
延滞税が発生する
所得税の納付が期限を過ぎると、未納の税額に応じて延滞税が加算されます。納付が遅れるほど負担額も大きくなるため、期限内に納付することが重要です。
督促や滞納処分の可能性
延滞税が発生した後も納付しない場合は税務署から督促状が送付され、最終的には財産の差押えなどの滞納処分を受ける可能性があります。
所得税の納付が難しい場合でもそのまま放置せず、早めに税務署へ相談することが大切です。状況によっては、納税の猶予制度などを利用できる場合があります。
まとめ
所得税をいつ払うのかは、会社員と個人事業主で異なります。会社員は毎月の給与から源泉徴収され、年末調整で税額が精算されます。一方、個人事業主は確定申告をおこない、期限内に所得税を納付する必要があります。納付方法や期限を正しく理解し、自分の働き方に応じて適切に手続きをおこないましょう。
広告代理店勤務を経て、フリーライターとして6年以上活動。自身の投資経験をきっかけにFP資格を取得。投資・金融・不動産・ビジネス関連の記事を多数執筆。現在はフリーランスの働き方・生き方に関する情報も発信中。



