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公金受取口座はどこがいい?
失敗しない選び方と目的別おすすめ銀行を徹底解説

2026/09/10
(提供元:DYM
公金受取口座はどこがいい?失敗しない選び方と目的別おすすめ銀行を徹底解説

「マイナンバーカードで公金受取口座を登録したいけれど、どの銀行の口座を選べばいいのだろう……」と迷っていませんか?

給付金や還付金がスムーズに受け取れると聞いて手続きを始めたものの、いざとなると手が止まってしまう人は少なくありません。

実は、公金受取口座に「ここを選んでおけばいい」という、すべての人に共通する正解はありません。現金を引き出す頻度や家計の管理の仕方によって、どの口座がよいかは一人ひとり違うからです。

本記事では、公金受取口座の仕組みから、口座選びで失敗しないポイント、目的別のおすすめパターン、登録後の変更方法までを分かりやすく解説します。

【基本】公金受取口座とは?登録のメリットと対象口座

【基本】公金受取口座とは?登録のメリットと対象口座

ここでは、公金受取口座制度の仕組みと、登録することで得られるメリット、そして登録できる口座の条件について、分かりやすく解説します。

公金受取口座の仕組みと「給付金が早く受け取れる」メリット

公金受取口座とは、給付金や還付金を受け取るための口座を、あらかじめ登録しておく制度です。マイナンバーカードを使ってマイナポータルから登録します。

登録する一番のメリットは、給付金などを受け取る手続きがぐっと楽になり、お金を早く受け取りやすくなることです。

これまでは給付金を受け取るたびに、申請書へ銀行名や支店名、口座番号を書き込み、通帳のコピーを添えて提出するのが一般的でした。公金受取口座を登録しておけば、こうした作業を毎回くり返さずに済みます。

緊急時の給付金のほか、年金、所得税の還付金、児童手当など、幅広いお金の受け取りに利用できるため、急いで受け取りたいときほど、この手間の差は大きく感じられるはずです。

特に、世の中の状況が大きく変わって急ぎの給付金が決まったようなときには、登録済みの口座があるだけで、受け取りまでの時間を短くできます。

参照:デジタル庁|公金受取口座登録制度

なお、この制度の利用はあくまで任意です。登録していなくても、これまでどおり給付金や還付金を申請して受け取ることができます。

自分にとって便利だと感じたときに登録すればよい制度だと考えておきましょう。

登録できる口座の条件(本人名義のみ・一部対象外あり)

公金受取口座に登録できるのは、「申請する本人の名義の口座一つだけ」です。

これは、公金受取口座が「誰に給付するのか」を正しく結びつけるための仕組みだからです。一人につき登録できるのは一口座までで、配偶者や子どもなど、本人以外の名義の口座は登録できません。

参照:デジタル庁|公金受取口座登録制度

また、日本国内のほとんどの金融機関が対応していますが、一部対応していないところもあります。自分が使いたい銀行が対象かどうかは、登録の前に確認しておくと安心です。

公金受取口座は「どこがいい?」失敗しない選び方3つのポイント

公金受取口座は「どこがいい?」失敗しない選び方3つのポイント

ここでは、口座選びで迷わないために、チェックしておきたい視点を3つに絞って紹介します。

登録した後に後悔しないために大切なポイントなので、順番に見ていきましょう。

【引き出しやすさ】生活圏内のATM手数料・利用時間をチェック

最初のポイントは、お金を引き出しやすい口座を選ぶことです。

せっかく給付金を受け取っても、引き出すたびに手数料がかかってしまっては、もったいないからです。

例えば、ATMからの引き出しに手数料がかかる口座を選んでしまうと、何度かに分けて引き出すうちに、手数料が数百円から数千円になることもあります。

受け取った給付金を無駄なく使うためにも、自宅や職場の近くに手数料のかからないATMがあるか、無料で引き出せる時間帯はいつかを確認しておきましょう。

【銀行の種類】ネット銀行と対面銀行を比べてみる

2つ目のポイントは、銀行のタイプから考えることです。

銀行は大きく分けると、ネット銀行と対面銀行(メガバンクや地方銀行など)があり、それぞれに向き不向きがあるためです。

ネット銀行は、スマートフォンだけで手続きが完結し、手数料の優遇などを受けやすい点が特徴です。一方、対面銀行には、窓口で直接相談できる安心感や、地域に根差したサポートというよさがあります。

どちらが良い・悪いということではありません。例えば、スマホの操作に慣れていて自分で手続きを進めたい人にはネット銀行が、窓口で直接会って相談できることに安心を感じる人には対面銀行が向いています。

日中は仕事で窓口に行きにくい人なら、夜間や休日でもスマホで残高を確認できるネット銀行が便利でしょう。反対に、操作に不安があって誰かに教わりながら進めたい人なら、対面銀行の窓口が心強い味方になります。

給付金を受け取った後、実際に窓口やATMでどう引き出すかを思い浮かべてみると、自分にとってどちらが使いやすいかが見えてきます。

【要注意】使っていない口座の「未利用手数料」や「休眠預金」のリスク

3つ目は、見落としがちな注意点です。「生活費の口座と分けたいから」という理由で、長く使っていなかった古い口座を選ぶのは避けたほうが無難です。

理由は2つあります。一つは、一定の期間使われていない口座に「未利用口座管理手数料」がかかる場合があること。もう一つは、長く放置した口座が「休眠預金」になってしまう可能性があることです。

入出金などの取引が10年以上ない預金は、休眠預金等として預金保険機構に移管される決まりがあります。移管された後も、取引のあった金融機関で引き出すことはできますが、手続きに手間がかかることがあります。

なお、残高が1万円以上ある場合は、休眠預金になる前に金融機関から通知が届く仕組みです。とはいえ、登録した住所が古いままだと、通知が届かないこともあります。

こうしたリスクを避けるためにも、公金受取口座には、普段から入出金がある使い慣れた口座を選んでおくと安心です。

参照:金融庁|「長い間、お取引のない預金等はありませんか?」

【目的別】あなたに最適な登録先口座パターン

【目的別】あなたに最適な登録先口座パターン

選び方のポイントが分かったら、次は「自分が給付金をどう使いたいか」という目的に合わせて考えてみましょう。

ここでは、代表的な2つのパターンを紹介します。

家計管理をシンプルにしたいなら「普段の生活費口座(メインバンク)」

家計の管理をできるだけシンプルにしたい人には、普段の生活費を入れているメインバンクの口座への登録がおすすめです。

給付金をそのまま生活費や引き落としに使えるため、お金を別の口座へ移し替える手間がいらないからです。

例えば、給与の振込や、クレジットカード・公共料金の引き落としに使っている地方銀行などの口座を選べば、受け取った給付金をそのまま日々の支払いに回せます。口座の残高が増える分、引き落とし時の残高不足を防ぎやすくなるという安心感もあります。

毎月のお金の動きを一つの口座にまとめられるため、家計簿アプリなどで管理している人にも向いています。どこにするか迷ったときの、無難な選択肢として覚えておくとよいでしょう。

給付金をしっかりためたいなら「貯蓄用・教育資金用口座」

「給付金は生活費に紛れさせず、しっかりためておきたい」という人には、貯蓄専用の口座を選ぶ方法があります。

生活費の口座と分けておくことで、無意識のうちに使ってしまうのを防ぎやすくなるからです。

例えば、児童手当や給付金を教育資金用の口座にまとめておけば、「気づいたら生活費として使っていた」という事態を避けられます。数年後の進学費用に向けて、自然とお金がたまっていく仕組みをつくれるため、先取り貯蓄として賢い選び方です。

ただし、貯蓄用の口座を選ぶ場合も、まったく使わないまま放置する時間が長くなると、前の章で説明した未利用手数料や休眠預金のリスクが出てきます。ときどき入出金をして、口座を「動いている状態」に保っておくと安心です。

登録後の変更・解除はできる?手続き方法と注意点

登録後の変更・解除はできる?手続き方法と注意点

最後に、登録した後の手続きについて確認します。

「一度登録したら変えられないのでは……?」と心配する必要はありません。仕組みを知っておけば、安心して登録できます。

マイナポータルからいつでも変更・解除(削除)が可能

公金受取口座は、一度登録しても、後からいつでも別の口座に変更したり、登録そのものを取り消したりできます。手続きはスマートフォンでマイナポータルから行うことができ、何度でも変更できるためです。

例えば、「とりあえず今のメインバンクで登録しておき、引っ越しでよく使う銀行が変わったら登録し直す」という使い方もできます。2025年4月から金融機関の窓口でも手続きが可能になりましたが、すべての金融機関が窓口対応しているわけではないため、事前確認が必要です。

まずは登録しておき、必要に応じて見直すと考えれば、気軽に始められます。

参照:デジタル庁|公金受取口座登録制度

結婚や引っ越しによる「氏名変更・金融機関の統廃合」時の対応

注意したいのは、登録後に状況が変わったときです。結婚などで氏名(口座の名義)が変わった場合は、自分でマイナポータルから変更の手続きをする必要があります。

さらに見落としやすいのが、登録している銀行の合併などにより、支店名や金融機関コードが変わったケースです。

この場合、デジタル庁の判断で、登録していた口座情報が抹消されることがあります。抹消されたままにしておくと、いざというときに給付金を受け取れなくなってしまうので注意が必要です。

銀行の合併や店舗の統廃合のお知らせを見かけたら、マイナポータルや金融機関で、あらためて口座情報を確認し、必要に応じて登録し直しておきましょう。

参照:デジタル庁|「よくある質問:デジタル庁による職権修正(更新・利用停止)・職権抹消」

まとめ

公金受取口座は、どの口座が一番よいかという正解が人によって異なる制度です。

ATMでの引き出しやすさ、給付金を「使うのか・ためるのか」という家計管理の目的に合わせて選ぶことが、失敗しないコツになります。

また、未利用手数料や休眠預金のリスクを避けるためにも、普段から使い慣れている口座を選んでおくと安心です。

後からでも変更できるので、必要に応じて登録し、給付金をスムーズに受け取れるよう備えておきましょう。



著者プロフィール

著者 勝目 麻希

新卒で総合職として三菱UFJ銀行に入行し、法人融資・金融商品販売などを担当。
商社へ転職後に結婚、出産を機に退職し、ライターとして独立。
現在は、2級FP技能士の資格や知識を活かして、金融系メディアを中心に執筆している。

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