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マネー 子育て世代必見!

子育て支援から見た四国の魅力

2019/04/25

地方から都市部への人口集中と地方の過疎化が止まらない。政府は「地方創生」を主要政策の一つとして掲げ、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定するなど地方創生に取り組んでいる。

また、各自治体でも子育て支援策などを積極的に打ち出すことで、地域の魅力のアピールにいとまがない。ここでは、愛媛や高知の子育て支援策を中心に、“四国に住む”魅力を紹介してみたい。

■愛媛県や高知県の子育て支援の“本気度”

●愛知県の取り組み
愛媛県が運営する観光サイト「いよ観ネット」を開くと、まず目に飛び込んでくるのが車窓からの眺望や一面の菜の花畑など一度は訪れたくなる絶景の数々だ。このサイトを見れば、いかに県が観光に力を入れているのかをうかがい知ることができるだろう。また、愛媛県では「観光」以外にも「住む」ことを前提としたさまざまな施策に打って出ている。

その一つとして挙げられるのが子育て支援策だ。愛媛県では「結婚をのぞむ人、子どもを持ちたい人が安心して生み育てることができる県」を目指して、2003年に「えひめ・未来・子育てプラン」をスタートさせた。また、2015年には2015~2019年度の5年間を期間とする「第2期えひめ・未来・子育てプラン」を策定。

このプランでは、男性の子育て参画の相談役となる“イクメンメンター”の養成や若年者の雇用確保、若い世代への結婚支援、生活支援策を展開している。また、2017年8月実施の「笑顔の子育て応援事業」では、県内紙おむつメーカー(花王、大王製紙、ユニ・チャーム)と連携し、第2子以降の子どもを出生した世帯に対して紙おむつ5万円分のチケット交付を始めた。

これらの支援策を統括しているのが、愛媛県の「保健福祉部子育て支援課」だ。同課は、子育て支援を案内する「きらきらナビ」というサイトを作り、子育て支援を対象とした政策やイベントなどを積極的に紹介している。

●高知県の取り組み
一方、高知県でも「高知家」というコンセプトでユニークな観光プロモーションを行っている。「高知家」とは、高知県をひとつの大家族であるようにみなし、訪れる人に家族の温かさを感じてもらおう、という県の取り組みである。

まとめサイト「高知家の◯◯」では、おすすめのグルメ情報、伝統工芸品などの観光情報が掲載され、県の最新情報をゲットできる。Uターン、Iターンなどの移住を検討する人向けのポータルサイト「高知家で暮らす。」では、仕事や住まいを探すことができ、移住者インタビューなどのコンテンツも充実している。

さらに、高知県では「結婚」「妊娠・出産」「子育て」の3つの分野でも促進活動を加速。「結婚」分野では、県独自のマッチングシステム「高知で恋しよ!!マッチング」サイトをオープンした。

育児面では、出産育児応援サイト「こうちプレマnet」の運営にも力を入れており、出産・子育てに必要な情報が網羅されている。父子手帳の使い方、父親と赤ちゃんのスキンシップ方法を紹介するなど、母親だけではなく父親の積極的な育児参加を促している点も特徴だ。県の「地域子育て支援センター」には無料で利用できる広場や施設が用意され、家族や親子の交流の場として活用されるほか、子育てに関する悩み相談なども受け付けている。

一度、ここで紹介した愛媛県や高知県の関連ホームページをのぞいてみてもらいたい。そうすれば、きっと各自治体の“本気度”がうかがえるだろう。

■人口減少ペースは鈍化

もちろん、移住や子育て政策を展開するのは愛媛県や高知県だけではない。香川県は、「子育て県かがわ」情報発信サイトColorfulの開設や「定住支援サポーター」の設置など力を入れている。また、徳島は子育て支援に向けたサイト「こどもと.net」や「移住コンシェルジュ」を開設するなど、四国4県では移住や子育て支援に向けて実にさまざまな施策を展開中だ。

2018年に国立社会保障・人口問題研究所が発表した「日本の地域別将来推計人口(2018年推計)」によると、四国4県では県外への人口流出が続いてはいるものの、出生率の改善や人口減少ペースの鈍化が見られた。ここまで、紹介してきた四国各県の努力が100%報われているとまでは言えないかもしれないが、一定の成果を挙げていると見ていいだろう。

■生活コストが安い!

都心部に比べると、住宅費用などの生活コストが安いのも四国の魅力の一つ。総務省が2013年に発表した「小売物価統計調査」によると、四国4県の住居や教育にかかる費用は、全国平均に比べるとかなり低くなっている。民間の家賃相場情報サイトを見ても、東京はもちろん、福岡や大阪などと比べても家賃の相場は低めだ。その傾向は、2LDKや3LDKといったファミリー向けの物件でより顕著となっている。

家計に占める消費支出のうち、高い割合を占める住居費や教育費が安いというのは、単身者世帯はもちろん、子どもを抱える家族にとってかなり魅力的ではないだろうか。ここまで、四国の子育て・移住支援策を紹介してきた。四国の絶景に心奪われるもよし、定住・移住のメリットを感じるのもまたよし。

実際に四国に住んでいる人でも、ここで紹介した制度や政策を十分に活用できていない人もいるはずだ。これを機会にぜひ一度、自分の住む地域や自治体でどんな制度が活用できるのかを調べてもらいたい。

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