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地域トレードオフってなに?

身近なものから経済まで上手な取捨選択に活かそう

2019/08/29

私たちが生活していく中で、何かをすると他の何かに影響が出たり、別のものを犠牲にしたりすることはよくある。これを「トレードオフ」と言うが、さまざまな人と関わりながら生きている現代では、その影響も広い範囲に及ぶことが多いだろう。当たり前のことかもしれないが、実際は多くの人がこのトレードオフを忘れてしまう傾向にある。トレードオフを少し意識すると、世の中のニュースが少し違って見えるようになる。

■知らず知らずに選んでいる身近なトレードオフ

●スリムなスタイルと甘いもの、どちらが大切?

ケーキやチョコレートパフェなど、甘いものを食べると幸せな気持ちになる人が多いだろう。一方、スリムな体型を維持できれば自分に自信が持てるため、服を選ぶのが楽しくなるかもしれない。どちらも魅力的だが、残念ながら毎日スイーツを満足するまで食べていてはスリムな体型を手に入れるのは難しいだろう。

●威力だけでは勝てないスポーツの世界

スポーツにもトレードオフの関係はある。例えばテニスでは、強いボールを打てると格好がいいし、エースを取れるかもしれない。しかしアウトやネットの可能性も高くなる。確実にコートに入れるためには、ある程度威力を抑えることも必要だ。

■トレードオフとは両立しにくい関係

このように「甘いものを食べる喜び」と「スリムな体型」、「威力」と「安定性」などは、両立が難しい。一方を実行しようとすると他方が犠牲になる「トレードオフ」は、日常のいたるところに存在している。人生が常に選択の連続になっているのは、このトレードオフが影響しているからかもしれない。

また本来はトレードオフではないものでも、ある条件ではトレードオフになることもある。例えば豪華で広々とした家に住むことと、思う存分趣味や遊びにお金を使うことは一部の人には両立可能だ。しかし、ほとんどの人にとっては収入という条件があるので、一方を満たそうとすると他方を抑制するのが一般的ではないだろうか。

■世の中にはトレードオフがあふれている

トレードオフを意識すると、世の中で起こっているニュースなども少し違った視点で見ることができる。2019年6月に開催されたG20大阪サミットでは、各国の首脳が世界経済など幅広いテーマで意見を交わすため大阪に集結。G20を開催するために、大阪では大幅な交通規制が行われた。車の移動だけではなく宅配や物流が制限され、「地元の人の生活が不便になっている」というニュースも流れた。

つまりG20サミットの安全な開催と地元の人の協力(生活の不便さ)は、トレードオフであることがわかるのではないだろうか。ニュースで取り上げられない影響に関して考えてみることも大切だ。例えば国が税収を上げるために、「法人税を上げる」というニュースが流れたとしよう。少し税金に詳しい人なら、所得税が個人にかかる税金で法人税が会社にかかる税金だと知っているだろう。

「個人にかかる税金が増えなくてよかった」と胸をなでおろす人もいるかもしれない。この場合も、少し視野を広げてみると、「法人税が上がるとその費用を出すために何が犠牲になるのだろう?」という疑問がわくだろう。もしかしたら製品やサービスの値段が上がるかもしれないし、会社員のボーナスで調整する可能性もある。結局は税収を上げることと個人の負担は無関係ではないのだ。

■トレードオフを意識して視野を広く持ち、上手な取捨選択に繋げよう

今日食べるものや着る服、スポーツ、住む場所といった個人的なことから、時間の使い方、仕事の優先順位、また経済ニュースまで世の中にはトレードオフが数多く存在する。それらの中には、当たり前にわかることもあれば、少し考えないと見えてこないものもあるだろう。日々の生活の中で何か選択をするときはどういったことにつながるのかを考えることが必要だ。

もしかすると、今していることの裏でできていないことに気づくかもしれないし、あることをやめればより自分のためになることができるかもしれない。トレードオフの考え方を、自分の人生をよくするための取捨選択に繋げていこう。

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