(提供元:えひめリビング新聞社

地域チョコの新スタイル

愛媛のビーントゥバーチョコレート

2019/09/03

最近よく耳にする「ビーントゥバー」。これは、チョコレートの原料であるカカオ豆(ビーン)を仕入れてチョコ(バー)になるまでの全工程を、1人の作り手あるいはブランドが一貫して行う、チョコレートづくりの新しいスタイルのこと。愛媛県内にも、世界の産地から仕入れた豆から個性豊かなチョコを作るお店が相次ぎオープンし、人気を呼んでいる。

■MARUCO(松山市)

MARUCO(松山市)

旅のチケットをイメージしたパッケージを封切ると、ぱぁっと広がるカカオの香り。「海外から仕入れた豆が製品となって、国内外のいろんな人に届き、愛されるように」とオーナーの内田貴雄さん。豆そのものの個性やおいしさを最大限に引き出すため、砂糖は鹿児島産の洗双糖(きび糖)とオーガニックのココナッツシュガーを使い分け、ナッツやドライフルーツなども産地にこだわるなど、理想のチョコづくりに余念がない。チョコレートとは「香りを味わう」嗜好品であることが改めてわかる、チョコ好きにはたまらないお店だ。1枚(20g)400円~

<基本情報>
住所:愛媛県松山市本町6丁目11-1 プレジデント松山1F
TEL:089-909-6358
営業時間:12~17時 月・火・水曜休み

■33.8°グッドカカオ(松山市)

33.8°グッドカカオ(松山市)

道後温泉本館の北緯(33.8°)、カカオバターの融点(33.8℃)、道後(DOGO)、良い(GOOD)、チョコレートは神様(GOD)の食べ物との言い伝えなど、店名からもこだわりがみてとれる。キューバやベトナムなど世界約13ヵ国のカカオ豆を取り扱い、ブレンドや追脂(カカオバターの追加)をしないチョコは、いずれも個性際立つ濃厚な味わい。ほとんどのチョコが厚みの違う2サイズ展開で、食感を楽しむなら薄いほうを、香りや舌触りを楽しむなら厚みのあるほうを……と味わい方が選べるのも楽しい。ガーナ(伊予柑ピール入り、1,250円)などが人気。

<基本情報>
住所:愛媛県松山市道後湯之町20-14
TEL:089-934-4833
営業時間:9~21時 不定休

■G.B.Cキリヤマベース(四国中央市)

G.B.Cキリヤマベース(四国中央市)

国際的なチョコレートの品評会「インターナショナル・チョコレート・アワード」で2018年度銀賞を受賞。緑豊かな四国中央市金生町の切山地区にショップ兼カフェを併設したチョコレート工場があり、週末を中心に多くのファンが訪れる。オーナーの高橋賢次さんは国際的なコーヒー鑑定士Qグレーダーを有し、「コーヒーに合うチョコを作りたい」と世界の珍しい産地にも直接豆の買い付けに出向いている。カフェではオーダーごとに豆を挽いて淹れるコーヒーや、地元産の卵を使ったドーナツなども好評。

<基本情報>
住所:愛媛県四国中央市金生町山田井乙486-1
TEL:0896-77-5449
営業時間:10~17時 火・水曜休み

■アルプ(松山市)

アルプ(松山市)

三津浜のイタリアンレストラン「フロア」のオーナーシェフ、徳永孝さんが作る「三津浜チョコレート」(1,000円)は知る人ぞ知るビーントゥバー。「想像をめぐらせ、素直に作る」をモットーに、イタリアンで提供するドルチェの延長で作り始めたというチョコレートは、フルーティーな酸味のベトナム産カカオ豆と、国産のきび糖のみを使用。カカオニブをあえて粗めに残し、ざくっとした食感と、奥深いカカオの香りが溶けながら広がっていく。自家製のカカオ酵母で焼き上げたチョコパン(1個250円)にもファンが多い。※10月~3月の間の製造販売になります。

<基本情報(フロア)>
住所:松山市住吉1丁目5-1
TEL:089-952-1454
営業時間:11時半~14時、18~22時 火曜休み
※「アルプ」は週1ペースの不定期営業のため、閉店時のお求めは2Fにある「フロア」店内へどうぞ

大手メーカーのように大量生産はできないが、どのショップも小ロット生産の利点を生かし、オリジナリティーの高いクラフトチョコが揃っている。カカオ豆は産地や品種、さらには発酵、焙煎といった条件によって風味や味わいが異なるため、いろいろ楽しく味わい比べてみては。
(松山百店会発行『松山百点』2019新春号vol.324 参考)

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