(提供元:iyomemo編集部)

地域情熱が地域を創る ~地元企業特集~

栄光酒造株式会社

2020/08/13

 奥道後の石手川沿いに佇む、愛媛の地酒を製造・販売する栄光酒造。
 栄光酒造は、これまで全国新酒鑑評会・金賞などの栄誉ある賞を数多く受賞している。
 海外へも商品を出荷しており、イタリアミラノのMILANO SAKE CHALLENGEではプラチナ賞を受賞し、人々の舌を唸らせる。

 栄光酒造のお酒にはこだわりが詰まっている。
 愛媛の地酒として、県産品や、愛媛県産の酒米である「しずく媛」や「松山三井」を原材料に使用。風味を落とさないため、冷蔵貯蔵施設にて繊細な温度管理を行っている。
 米の絞り方や、絞る時期によっても風味は変わってくると清水社長は言う。

 「飲み方が大事。冷酒、常温、燗酒等。飲用温度によって合うお酒の種類も違う。食との合わせ方もある。」清水社長のこだわりは飲む直前にまで及ぶ。
 人それぞれ、場面それぞれに合う日本酒がある、日本酒にはそんな粋な世界が広がっている。

 明治30年(1897年)に創業した栄光酒造であるが、過去にとらわれない新しい取り組みも行っている。
 好みは時代と一緒に変化する。今は、健康志向や、低アルコールのお酒がトレンドになっている。栄光酒造は、顧客志向に常にこだわり、質を落とさない。
 開発してから21年目となる梅酒も、時代に即して企画して生まれた商品の一つだ。
 昔は蔵元が梅酒を作るのは珍しかったが、現在では栄光酒造の梅酒は、海外でも人気の商品となった。

 「蔵元のゆず」は台湾のバイヤーの高い理想に応えるために、幾度となく試作を重ねて生まれ、リキュール・梅酒の全国規模のコンペティションである梅酒利き酒大会で、リキュール部門全国1位の栄冠に輝いた。
 企業秘密の絞り方で絞られた果実はふわふわと瓶の中で漂って濃厚な素材の味を想像させる。
 無添加で大切に醸された味わいを楽しむためにはロックで飲むのがおすすめだそうだ。

 コロナウイルスの影響は栄光酒造にも及んでいる。
 観光・街中・松山空港へ集荷するはずだったお酒は出荷の時を待っている。
 イベントもすべて中止になり、営業にもいけない日々となった。
 そんな逆境に打ち勝つため、SNSなどのオンラインチャネルを活用した周知活動を積極的に行っている。また、県からの要請を受けて酒造組合が一致団結し、消毒用アルコールを製造、病院へ供給するなどの地域貢献活動も行っている。

――栄光酒造が今後の目指していることは?
 「常に向上心を持ち、もっともっといいお酒を提供していきたい。まだまだ納得はできておらず、今後もより一層“おいしい”と言っていただける良い酒造りを求めていきたい。」と清水社長は笑顔で語った。
 栄光酒造は毎年新商品を発表しているが、今後も甘酒、低アルコールの発泡酒等、様々なタイプの商品を開発していく。また、ヨーロッパやアメリカではワインが根付いており、いまだ日本酒の地位は高くない。おいしい日本酒を広める啓蒙活動を海外で行うことで、日本酒の良さを世界中に広めていきたいとのことだ。

――社長にとって酒造りとは…?
 「創業者の父から事業を引継ぎ、様々な困難や課題を乗り越えてきた中で、やはり日本酒および和酒に対する想いは強い。日本酒は世界でも類を見ない高度な醸造方法、繊細な過程を経て出来上がるため、大変価値のあるものだと思っている。今後も丹精を込めた酒造りに精進することで、日本のみならず世界に誇れるお酒を世に出していきたい。


栄光酒造(えいこうしゅぞう)
所在地:〒791-0101 愛媛県松山市溝辺町甲443
電話番号:(089)997-0964

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