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特集5Gのメリットと注意点

私たちの生活はどう変わる?

2020/8/20

最近よく聞く、5Gという言葉。これは携帯電話の移動通信システムの名前です。現在主流となっているのが、第4世代移動通信システムの4G。5Gは、その次の第5世代移動通信システムのこと。ちなみに5GのGは、英語の世代(Generation)の頭文字です。5Gが普及することによって、私たちの生活はどう変わるのかを見ていきましょう。

5Gって何がすごいの?

4Gから5Gへの移行で変わることは、主に3つ。

まずは1つ目に「高速大容量通信が可能」になったということ。
5Gでは通信速度が飛躍的に向上し、理論上では4Gの100倍の高速大容量通信が、可能となりました。これは、2時間の映画を数秒でダウンロードできる速さです。

2つ目は「超高信頼・低遅延」だということ。
デバイス間でのデータ転送にかかる通信の遅延が、4Gの10分の1程度と小さく、安定した接続が可能に。そのため、クラウドゲームや動画のライブストリーミングなども、タイムラグを感じることなく、楽しめるようになります。

3つ目は「同時多数接続ができる」こと。
高速大容量通信により、多くの機器を同時にネットワークへ接続できるようになります。これにより、全ての家電がネットに繋がるIoT(アイオーティ)社会が実現します。

IoTとは『Internet of Things』の略で、直訳すれば「モノのインターネット」という意味。家電や自動車などの“モノ”をインターネットにつなげて、連携させる仕組みを指します。

例えば、外出先からスマホを通して、玄関を遠隔でロックしたり、スマートスピーカーを介して家電を操作したり。5Gの高速大容量通信によって、社会や家庭のloT化が進み、より便利に、快適に生活できるようになります。

5Gはいつから使えるの?

5Gは現在どれほど普及しているのでしょうか。世界の動向を見ると、アメリカと韓国では、2019年4月に世界初のスマホ向けモバイル5Gサービスを実用化しました。

しかし、米韓ともに急いで世界初を目指したために、完璧に5Gを構築できているわけではありません。徐々にエリアを広げながら、機能レベルを上げて普及させている状態です。

日本では、2020年3月にNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの大手通信各社から、5G対応のスマートフォンが発売され、5Gへの対応が都市部を中心として、段階的にスタート。総務省もオリンピック・パラリンピックを前に、5Gの本格的な展開を目指しています。

5Gでできること

5Gのエリアが拡大することで、私たちの生活は具体的にどう変わるのでしょうか。

5Gの高速大容量通信によって、動画の再生もスムーズになります。 4Kや8Kなど、データ量の多い、超高画質の動画でも問題なし。ダウンロードも早いので、長時間の動画の再生もストレスがありません。さらに、安定した接続によって、ゲームもタイムラグなく楽しめるようになります。

ライブやスポーツ観戦では、チケットなしで特等席からの鑑賞が可能に。VRゴーグルを使って視聴するVRライブでは、360度好きな視点での鑑賞によって、まるで会場にいるかのような、臨場感が楽しめます。

さらに「Amazon Go」のような無人の店舗も出現。Amazon Goとは、2018年1月にシアトルに1号店がオープンした、無人コンビニです。
Amazon Goは、あらかじめアプリをインストールし、店舗入り口にある入場ゲートにスマホをかざして、QRコードをスキャンします。すると、手に取った商品が、すべてスマートフォン上に表示され、自動的に会計が行われるので、レジを通さず気軽に買い物ができるのです。

無人店舗に関しては、日本でも2019年9月より、NTTデータが「レジ無しデジタル店舗出店サービス」を提供開始。2022年度末までに、小売業界1000店舗へ導入することを目指しています。

自動車の分野では、「コネクティッドカー」の導入が進みます。コネクティッドカーとは、インターネットに繋がったまま、運転手いらずで移動できる車のこと。コネクティッドカーの世界市場は、2035年には1億250万台、新車販売台数の約9割近くにのぼるとの見通しもあります。

さらに医療分野では、5Gによる低遅延と高画質によって、遠隔診断がより身近に。ネットを通じて手術の指示をしたり、手術ロボットによるオンライン手術や、コネクティッドカーの救急車なども、登場することになるでしょう。

身近な所では、時計タイプなどの身に付けて使用できるウェアラブル端末を使って、離れて暮らす家族の体調を、リアルタイムで知ることができるように。脈拍や体温などの異常を検知して、離れた場所にいる家族に知らせるなど、高齢者の見守りにも活躍します。

さまざまな機器のloT化によって、スマートフォンなしでも、街全体がインターネットでつながるようになる「スマートシティ構想」も、世界的に進められています。

5Gの注意点

いろいろ夢のある5Gですが、メリットだけではなく、いくつか注意するべき点もあります。まず、loT化によって、すべてがつながることで出てくるのが、情報の漏えいや不正アクセスなどの問題です。

こういった被害を防ぐためにも、IoT 機器を購入するときには、ホームページなどで、メーカーのセキュリティ対策を確認したり、パスワードを推測されにくいものに設定するなどの対策をしましょう。

他にも、5G は4Gに比べて高周波数で電波が届きにくくなるため、多くの基地局の設置が必要となります。5Gのインフラ整備は、人口の多い都市部を優先することが予想されるため、都市部と地方で、情報の格差が生まれる可能性があります。

大阪万博では6Gも!?

これから世界的に広がっていく予定の5Gですが、通信業界では、すでに6G世代に向けた協議が始まっています。

NTTドコモは、2020年1月に6Gに関するホワイトペーパーを公開。ホワイトペーパーとは、一年間の経営戦略や財務状況・将来のビジョンが書かれた、企業の報告書のこと。これによると、NTTドコモは6Gに関して、2030年頃のサービス提供開始を目指しているとのことです。

電気通信などを担当する総務省も、2025年に開催予定である大阪・関西万博で、6Gの展示に集中的に取り組むという提言案を発表しています。大阪・関西万博の会場では、あっと驚くような未来の暮らしが体験できるかもしれませんね。

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