お金にはどんな歴史があるの?
物々交換
大昔、お金というものがなかった時代は、人々はお互いに必要な物や欲しい物があった時、物と物の交換をしていました。つまり、みんなよく知っている「物々交換」と言うことです。その後、多くの人が暮らす社会ができてくると、お金が必要になってきました。
大昔、お金というものがなかった時代は、人々はお互いに必要な物や欲しい物があった時、物と物の交換をしていました。つまり、みんなよく知っている「物々交換」と言うことです。その後、多くの人が暮らす社会ができてくると、お金が必要になってきました。
必要な物の物々交換がいつもできるとはかぎらないので、暮らしにおいて不便でした。そこで人々は欲しい物がいつでも交換できる仕組みをつくりはじめたのです。この仕組みがお金のはじまりです。最初のお金は貝、布、家畜、石など、いろいろな物がその役割を果たしていました。これを「物品貨幣」と言います。
その後、金、銀、銅などが貨幣として使われました。これを「金属貨幣」と言いました。その後、紙のお金、「紙幣」がうまれ、金額と同じ金や銀とが交換できました。ちなみに世界ではじめての紙幣は10世紀の中国の交子(こうし)と言われています。現在の紙幣は金や銀と交換できません。
今から約2500年ほど前のギリシャで、お金とお金をかえる両替商が栄えていました。お金を各都市が自由につくっていたので、そのお金を両替して使っていました。にせのお金もあり、両替商はそれらを見やぶる能力もあり、みんなから信用されていました。そのため、みんなが両替商にお金を預けるようになり、そのお金を貸すようにもなりました。今の銀行の役割を両替商は大昔からやっていたのです。