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睡眠の質を高める9つの方法!
眠りが浅くなる要因とそれによる影響とは

2023/06/27
(提供元:CyberKnot

寝ても疲れが取れない、日中の眠気で仕事が捗らないと悩んでいませんか?睡眠不足は作業効率を下げるだけでなく、病気のリスクも高めます。睡眠の改善には、生活習慣と睡眠環境の見直しが大切です。この記事では、睡眠の質を高める方法を9つ紹介します。

睡眠の質を下げる要因

睡眠の質を下げる要因

睡眠の質が下がる理由はさまざまです。まずは、日常生活において睡眠に大きく関係する3つの要因を紹介します。

生活習慣

睡眠の質は、生活習慣によって左右されます。寝る直前に交感神経を刺激する行動を取ると、脳が覚醒し、睡眠の質が低下してしまいます。具体的な例としては、飲酒や喫煙、熱いお湯での入浴などがあります。
また、体内時計が乱れると、睡眠の質も低下します。体内時計は、体に備わる24時間周期のリズムを作り出すシステムです。夜に眠くなり、朝になると目覚めるのは、体内時計の働きによるものです。光を浴びるタイミングや食事・運動の時間は、体内時計に影響を与えます。したがって、生活習慣によって体内時計が乱れると、眠りにつけない、朝起きられない、途中で目が覚めるなどの問題が生じる可能性があります。

睡眠環境

睡眠の質には、睡眠を取る環境も重要な要素となります。例えば、暑すぎたり寒すぎたり、騒音が聞こえたり、明るすぎたりする環境では、良質な睡眠を得ることが難しくなります。
また、枕の高さやマットレスの硬さが自分に合っていない場合も、眠りにくくなる可能性があります。

ストレス

ストレスを感じると、交感神経が活発になり、睡眠が妨害されることがあります。ストレスによって寝つきが悪くなったり、途中で目が覚めたりするなどの悪影響が現れる場合があります。したがって、睡眠の質を高めるためには、リラックスして眠ることが非常に重要です。

睡眠の質が下がることによる影響

睡眠の質が下がることによる影響

睡眠の質が低下すると、体内のホルモン分泌などにも変化が起こり、病気の発症につながる場合があります。ここでは、睡眠不足によって起こる悪影響について解説します。

不安・うつなど心の不健康につながる

睡眠が不足すると、脳の感情を調節する部分の活性が低下する、ストレスホルモンが増加するなどの変化が起こり、不安やうつ状態につながります。不眠の症状がある人は、うつ病になりやすいことも知られています。

注意力や作業効率を低下させる

睡眠不足は、日中の注意力や集中力、意欲低下につながる原因のひとつです。仕事の効率が下がり、ミスが増えることで生産性にも影響します。運転などの仕事では、日中の眠気は事故にもつながります。

生活習慣病のリスクを高める

睡眠不足は、肥満や高血圧、糖尿病、心臓病や脳卒中などの生活習慣病を発症するリスクを高めます。ホルモンの変化によって、食欲や代謝が変化することが主な原因と考えられています。また、睡眠の乱れによって食事や運動など、他の生活習慣も乱れやすくなることも理由のひとつです。

睡眠の質を高める9つの方法

睡眠の質を高める9つの方法

日中の眠気に悩まされずに過ごすには、睡眠の質を上げ、睡眠不足を解消することが大切です。ここでは、睡眠の質を高めるための方法を9つ紹介します。取り組みやすいものから実践し、生活習慣と睡眠習慣を改善してみましょう。

起きたら朝日を浴びる

朝日を浴びると体内時計がリセットされ、その後15~16時間後に眠気が起こります。夜の寝つきをよくするためには、朝起きてすぐに朝日を浴びておくことが重要です。起床直後に光を浴びないと、寝つく時間が少しずつ遅くなり、徐々に夜型の生活にシフトしてしまいます。

朝食をとる

朝食をとることも、体内時計のリセットに役立ちます。特に炭水化物とたんぱく質を組み合わせた食事は、体内時計をリセットする力が強いといわれています。鮭のおにぎり、ツナや卵のサンドイッチなど、簡単なものでもよいので朝食をとるようにしましょう。
また、食事をとることは目覚めを促し、1日のリズムにメリハリが生まれます。朝食をとらない人では、睡眠のリズムが不規則になりやすいことが知られています。

遅い時間の夕食を避ける

夕食は、寝る2時間前までには食べ終えるようにしましょう。食べる時間が遅くなる場合は、消化のよい食事がおすすめです。脂質が少なく、よく煮た温かい料理を選ぶとよいでしょう。
寝る直前の食事や消化に悪い食事は寝ている間に胃腸が活発に動くため、睡眠の妨げになります。また、朝になってもお腹が空かず、朝食をとれない原因にもなります。

適度な運動を習慣にする

運動によって昼間の覚醒度合いを高めることで、夜の寝つきをよくするのに役立ちます。また睡眠が深くなり、熟睡感が向上することも知られています。ただし、激しい運動を長時間行うとかえって睡眠が妨害されるため、適度な実施が大切です。
ウォーキングやジョギングなどの中強度の有酸素運動を、20~30分程度、週3~5日程度行うとよいとされています。タイミングは就寝の3時間前、夕方頃が理想的です。寝る直前に行うと逆効果になるため、注意しましょう。

寝る2~3時間前に入浴する

入浴することで体温が一時的に上がります。人は体温が下がるタイミングで眠くなるため、入浴によって一度体温を上げることでその後体温が下がり、寝つきやすくなります。またリラックス効果が得られることも、快眠につながるポイントです。
38~40℃程度のぬるめと感じる温度で、ゆったりと湯船につかります。体温が下がるまでの時間を考えると、寝る2時間前に済ませるのが理想です。熱いお風呂が好きな場合は、さらに早めに入っておくとよいでしょう。

寝る前の喫煙・カフェイン・アルコールを避ける

タバコの煙に含まれるニコチンには覚醒作用があります。睡眠を妨害するため、寝る前は喫煙を避けましょう。
また、カフェインにも覚醒作用があります。摂取から3時間程度作用が持続するため、夕食以降はカフェインを含まない飲み物を選びましょう。コーヒー以外にも緑茶や紅茶、栄養ドリンクやエナジードリンクにも含まれているため注意が必要です。
また、「寝酒」も避けましょう。寝つきをよくする働きがあるのは確かですが、アルコールには覚醒作用もあるため、睡眠後半の睡眠の質を下げます。熟睡感が得られにくくなるため、飲酒は夕食とともに終えるのがおすすめです。

寝る前にスマホなどの画面を見ない

スマートフォンやPC、テレビなどの画面から光を浴びると、目がさえて覚醒度が上がり、寝つきが悪くなってしまいます。少なくとも寝る前の30分間は画面を見るのは控えましょう。

睡眠環境を整える

寝室の温度や湿度を調整することで、睡眠の質を高めます。静かで、不安を感じない程度に暗く、適度な温度・湿度が眠りやすい環境です。
温度は高くても低くても覚醒しやすく、深く眠りにくくなります。寝るときに快適な温度になるよう、寝る前から調節しておくのがコツです。エアコンや電気毛布などを活用しましょう。
また、枕の高さやマットレスの硬さも睡眠の質に影響します。枕で頭の高さを調整し、立ち姿勢に近い状態に保つと眠りやすくなります。さらに、マットレスは腰が沈み込む場合は柔らかすぎる、背中やお尻が圧迫される場合は硬すぎるとされています。
適した高さや硬さは体型によって異なるため、自分に合ったものを選びましょう。

昼寝を効果的に取り入れる

夜に十分眠って睡眠不足を解消するのが理想ですが、難しい場合は昼寝も効果的です。午後の早い時刻に15~30分程度昼寝をすると、日中の眠気による作業効率を改善させるといわれています。ただし30分以上の昼寝は、夜の睡眠に影響するため避けましょう。

まとめ

十分な睡眠がとれていないと、日中の眠気によって生産性の低下や事故の発生につながります。さらにうつ病や生活習慣病など、心身ともに病気のリスクを高めます。今回紹介した方法で生活習慣と睡眠環境を改善し、睡眠の質を上げて日々を元気に過ごしましょう。



著者 成松 由佳

大学院修士課程修了後、製薬会社での勤務を経て、特定保健指導に従事。併せてフリーのライターとして健康・栄養コラムを執筆している。またパーソナル栄養相談やレシピ開発、ラジオ出演など幅広く活動。食事に悩む時間や精神的なストレスを減らし、前向きに暮らせるようサポートしている。

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