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普通車の自動車税はいくら?
納付方法や節税のポイントもあわせて解説

2025/09/30
(提供元:Mattrz
普通車の自動車税はいくら?納付方法や節税のポイントもあわせて解説

「普通車を持つと、どれくらい税金がかかるのだろう?」と疑問に思う方は少なくありません。自動車には購入時だけでなく、維持していく中でもさまざまな税金がかかります。これらの仕組みを正しく理解すれば、税金負担を抑える工夫ができるかもしれません。本記事では、自動車税の基礎知識から節税のポイントまでを詳しく解説します。普通車の購入や維持を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

普通車の自動車税

普通車の自動車税

普通車の自動車税には大きく分けると、購入時にかかるものと維持することでかかるものの2種類があります。

それぞれのケースでどのような自動車税が発生するのか確認していきましょう。

購入時にかかる自動車税

まずは普通車を購入した時に発生する税金について紹介します。

消費税

車の本体価格やカーナビ・オート機器には、当然ながら10%の消費税がかかります。車の本体価格は高額なため、10%とはいえ消費税も高額になります。

例えば500万円の車なら、消費税だけで50万円の支払いが必要です。また、カーナビの価格も10万円前後と高額であるため、事前に消費税の準備をしておくと良いでしょう。

自動車重量税

自動車重量税とは、名前のとおり自動車の重さに応じて課税される税金です。重さの他にも車種(普通車・軽自動車)、年数によって税額が異なります。

税額が高くなる自動車

  • 新規登録から13年を過ぎた時
  • 新規登録から18年を過ぎた時

また、車両重量が0.5トン重くなるごとに自動車重量税は高くなります。車の購入時に支払う必要があるので念頭においておきましょう。

環境性能割

環境性能割とは、令和元年10月に導入された税金制度です。税率は、燃費性能に応じて0~3%のいずれかに設定されます。

環境性能割の計算式

  • 環境性能割の税額=取得価額×環境性能の税率
  • 取得価額=課税標準基準額+オプション価額

維持することでかかる自動車税

自動車には、所有している間に発生する自動車税もあります。

自動車税

毎年4月1日時点の所有者に支払い義務が発生する税金です。税額は、以下の表のように排気量によって異なります。

総排気量(cc) 税額
1,000cc以下 25,000円
1,000cc~1,500cc以下 30,500円
1,500cc~2,000cc以下 36,000円
2,000cc~2,500cc以下 43,500円
2,500cc~3,000cc以下 50,000円
3,000cc~3,500cc以下 57,000円
3,500cc~4,000cc以下 65,500円
4,000cc~4,500cc以下 75,500円
4,500cc~6,000cc以下 87,000円
6,000cc~ 110,000円

軽自動車(四輪・自家用)の場合は一律10,800円ですが、二輪や原付では異なります。毎年のコストを軽減したい人は、購入する車の種類や排気量をチェックすると良いでしょう。

自動車重量税

自動車重量税は購入時にも支払いましたが、車検時にも支払う必要があります。税額は、重量・車種・年数によって異なります。

車検代と共に納税しなければならないため、大きな負担になりがちです。維持にかかるコストとして、事前に準備しておくと良いでしょう。

ガソリン税

ガソリンは、多くの車が走るのに必要なものです。実はガソリン代にも、1リットルあたり約53.8円の税金が含まれています。

ガソリン税の内訳は以下のとおりです。

ガソリン税

  • 地方揮発油税5.2円
  • 揮発油税48.6円

軽油引取税

軽油引取税は、道路の整備や地域の環境保全などの、私たちの暮らしに欠かせない公共サービスを支える財源です。軽油1リットルにつき32.1円の税金が課税されます。

自動車税の納付方法

自動車税の納付方法

ここからは自動車税の納付方法について解説します。どの納付方法が自分にあっているか確認してみてください。

スマートフォン決済

スマートフォン決済とは、納付書に記載されているeL-QRを読み取って納付する方法です。

対応している主なアプリは以下のとおりです。

スマートフォン決済ができるアプリ

  • PayPay
  • 楽天ペイ
  • au Pay
  • d払い
  • ファミペイ

クレジットカード

PCまたはスマートフォンでインターネット手続きをすれば、クレジットカードで納付ができます。納付書にeLマークがついているかチェックしましょう。

ただし、納付1件につき納付金額に応じた手数料が発生します。

ペイジー

ペイジーとは、ネットバンキングやATMから簡単に自動車税を納付できるサービスです。納付書に記載されている番号を入力して支払いましょう。ペイジーでの納付であれば、手数料も発生しません。

モバイルレジ

モバイルレジとは、アプリを通じてバーコードを読み取り納付する方法です。スマートフォンがあればいつでもどこからでも自動車税を納付できます。

現金納付

最後は、納付書をコンビニや金融機関に持参し、現金で納付する方法です。手数料はかかりませんが、足を運ぶ必要があります。

自動車税の節税ポイント

自動車税の節税ポイント

車は便利な反面、さまざまな税金が発生します。少し工夫して、賢く自動車を購入しましょう。「できるだけ税金を軽減して普通車を購入したい」「お得に買い物がしたい」という方に向けて、おすすめの節税ポイントを紹介します。

購入時期を月初めにする

普通車の購入時期には、月初めがおすすめです。自動車税は月割りで課税されるため、購入月の翌月から課税が始まります。

つまり、自動車購入の手続きを月初めにすることで1ヶ月分税金を軽減できるのです。

エコカーを選ぶ

ハイブリッド車やEVなどの環境性能が整った自動車を選ぶことで、自動車税・自動車重量税を軽減できます。「車の種類にこだわりがない」という人や「環境にやさしい車種を選びたい」という人は、エコカーの購入を検討しましょう。

排気量の少ない車を選ぶ

自動車税は排気量で決まるため、排気量の少ない自動車を選ぶことも節税につながります。たとえば排気量1,000cc以下の普通車の税額は25,000円ですが、3,000cc~3,500cc以下の普通車の税額は57,000円にもなります。

毎年32,000円、10年乗れば30万円以上の差額です。

まとめ

自動車を購入・維持すると、さまざまな税金がかかります。自動車を選ぶ基準は人それぞれですが、税金の軽減を重視するなら、購入時期を工夫したり、エコカーや排気量の少ない自動車を選びましょう。

納付方法も多様化しているため、自分に合った方法を選択できます。自動車税の仕組みを理解して、賢くカーライフを楽しみましょう。



著者プロフィール

著者 一谷 千春

2級FP技能士

大手生命保険の営業を5年間経験し、FP2級を取得。現在は金融ライターとして資産運用、保険、節税に関する記事を執筆。200記事以上を手掛け、読者に信頼される情報提供を目指す。金融業界の知識と実務経験を活かし、わかりやすく実践的な内容を提供。

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