Lesson1
ライフイベントとお金
10年後の自分について想像できますか? 自分はどこにいて、どんなことをしているでしょうか。
想像した10年後の自分になるためには、今からどんな道のりを歩めばいいでしょうか。
中学高校時代をどのように過ごして、どんな大学に行って何を学び経験するのか、どんな会社に就職してどんな仕事をして、どんな人に出会ってどんな暮らしをするのか。自分の将来について少しイメージしてみましょう。
10年よりもっともっと長い人生の中で、就職、結婚、出産、住宅の購入、子どもの進学など、いろいろなライフイベントあります。
自分の未来ではどんなライフイベントが起こるでしょうか。自分で様々な選択をして決めていくことになりますね。
ライフイベントのイメージ




1人生の三大資金
ライフイベントにかかるお金について、代表的な人生の三大資金を見てみましょう
1住宅資金
人生で一番高い買い物といわれるマイホームにかかる資金です。
土地付注文住宅の購入には約4,000万円が必要です。
出所:独立行政法人住宅金融支援機構「2021年度フラット35利用者調査(愛媛県)」
2教育資金
子どもがいる家庭で必要となるのが教育資金です。
幼稚園から大学まですべて国公立の学校に通った場合は1,149万円、すべて私立の学校に通った場合は2,612万円が必要です。
出所:文部科学省「子供の学習費調査(令和3年度)」、独立行政法人日本学生支援機構「令和2年度学生生活調査結果」
3老後資金
充実したセカンドライフを過ごすためにはお金が必要です。一般的に収入の中心は年金となりますが、生活費の不足に備えてあらかじめ準備が必要です。
夫婦ふたりで“ゆとりある”セカンドライフを過ごすためには毎月約3.3万円が不足し、30年間過ごすとなると約1,200万円が不足すると考えられます。
出所:総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2019年(令和元年)」、公益財団法人生命保険文化センター「令和元年度生活保障に関する調査」
2働き方と生涯賃金
生涯賃金とは、一人の労働者が生涯にわたって得る賃金の総額のことをいいます。
大学・大学院卒の正社員の男性の生涯賃金(退職金を含まない)は2億4740万円。一方、大学・大学院卒の非正社員の男性の生涯賃金は1億4010万円です。1億700万円の差があります。働き方の選択が生涯賃金に大きく影響します。
出所:独立行政法人労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2023」
やりたいこと、ほしいものなど、自分の夢を叶えるために、人生の中で様々な選択をします。そして、何にどれだけお金を使うかは人それぞれですが、それぞれ選択をするときにはお金について考える必要があり、働き方によって生涯賃金が大きく変わってくることも知っておかなければいけません。
選びたい選択肢を経済的理由で諦めないといけないのは悲しいですよね。
自分の夢を叶えるために、人生を後悔なく生きるために、お金について考え、備えることは必要です。