とりカエルと学ぶ お買い物編 増税に向けて、お買い物の賢い準備をしておきませんか とりカエルと学ぶ お買い物編 増税に向けて、お買い物の賢い準備をしておきませんか

キャッシュレスのお話し始めました vol.2

2019年10月から、消費税が8%から10%へ引き上げられる予定です。「2%も増えたら、家計は大ダメージ」と不安に思ってしまいます。では、増税前にお買い物はできるだけ済ませてしまったほうがいいのでしょうか?いいえ、必ずしもそうとは言えないのです。
増税に向けてのお買い物方法について、解説します。

※掲載情報は2019年8月現在の情報です。

1.増税前に、日用品の「まとめ買い」
をしたほうがいいの?

8%増税時に目立った「駆け込み需要」「まとめ買い」

消費税が8%になった2014年のことを覚えていますか?当時は「駆け込み需要」という言葉がメディアを賑わせていました。8%が施行される4月1日前には、スーパーや百貨店などもセールを大々的に行い、広告には「今のうち」「お早めに」などの文字が舞っていたものです。

2014年3月 購買量前年比ランキング

大分類 中分類 品目 前年比(%)
1 雑貨 パーソナルケア 石鹸 163.8
2 雑貨 ハウスホールド 漂白剤 161.1
3 雑貨 紙製品 生理用品 158
4 雑貨 オーラルケア 歯磨き 156.1
5 雑貨 ハウスホールド 柔軟剤 155.4
6 雑貨 オーラルケア 歯ブラシ 152.8
7 雑貨 パーソナルケア シャンプー 148.9
8 雑貨 ハウスホールド 洗濯用洗剤 148.4
9 雑貨 ハウスホールド ラッピングフィルム 146.8
10 雑貨 ハウスホールド 台所用洗剤 143.5
11 食品 調味料 醤油 142
12 飲料 清涼飲料 ミネラルウォータ類 141.6
13 雑貨 紙製品 トイレットペーパー 141.4
14 飲料 嗜好飲料 インスタントコーヒー 140.6
15 雑貨 ハウスホールド 芳香・消臭剤 138.6
16 飲料 アルコール飲料 ビール 137.5
17 食品 調味料 砂糖 136.3
18 飲料 アルコール飲料 焼酎 133.7
19 飲料 嗜好飲料 レギュラーコーヒー 133
20 食品 調味料 ケチャップ 132.6

データソース:SCI
※2014年:100人当たりの購買数量前年同月比
※購買率10%以上の品目のみ対象
※殺虫剤、麦茶などの季節商材は除外
※アルコール飲料・清涼飲料はケース買いを考慮し、容量前年比で算出
※15-69歳までの男女

石鹸や洗剤、調味料、飲料など日持ちのするものの「まとめ買い」が目立ちますね。それでは、今回もやっぱり長期保存できるものを買うべきか?というと、実はそうでもないのです。

増税後にもセールはある!?

2014年の8%増税にともない、政府は2013年に増税後の「消費税還元セール」の表示を禁止しました。小売業者たちは「セールを禁じられた!」と解釈し、増税に合わせて一斉に価格を引き上げてしまったのです。消費者の買い控えは当然ですよね。駆け込み需要での売れ行き増との反動は大きく、増税後は景気低迷が長期化することに。
そこで今回の10%増税にあたっては、「消費税還元セール」をうたう宣伝・広告を禁止する一方で、「2%値下げ」「10月1日以降2%値下げ」「2%ポイント付与」といった増税に関連付けない値引きセールは認められることになりました。ということは、増税後もセールを期待できそうです。

2014年の8%増税時の教訓を生かして、増税後もセールは続く可能性は高いんじゃ。あわてて買いだめするより、「その時に、必要なものを買う」冷静さを持つことが大事じゃ。

2.キャッシュレス生活で、
増税のお買い物上手になろう

中小店舗のポイント還元に注目

そして今回の増税で特に意識しておきたいのが、「中小店舗で、キャッシュレス決済でお買い物をすると、ポイント還元される」という政府主導型の制度です。

還元率の内訳

  • 中小企業、個人経営の小売、飲食、宿泊など

    中小企業…資本金5,000万円以下または従業員50人以下

    5%還元

  • コンビニ、外食、ガソリンスタンドなどの大手系列のフランチャイズチェーン

    2%還元

  • その他の店舗、大手スーパー・百貨店、病院、住宅など一部の除外業種

    還元なし

中小企業または個人事業主が運営する店舗は5%、コンビニやフランチャイズチェーンなどは2%の還元が予定されています。消費者にとってポイントバックは、なんともうれしいことですね。また政府がポイント還元分を補助してくれるので、業者にとってもありがたい制度なんです。大手スーパーや百貨店などは政府の補助は受けられないのですが、中小店舗に負けないようセールを打ち出す可能性も大きいです。

クレジットカード、つくるなら増税前

そんなキャッシュレス決済では、クレジットカードを利用すると「お得を重ね取り」できるということを、1回目でお話ししました(キャッシュレスのお話し始めました vol.1)。
今お持ちのクレジットカードを見直すとともに、新規でクレジットカードをつくるなら、増税前がおすすめです。増税に合わせて年会費や手数料が消費税分上がるからです。特にゴールド以上のカードは、入会した初月に年会費を払う必要があるところも多いのです。

今回の増税とキャッシュレス生活は深いかかわりがあり、キャッシュレス決済に移行したかどうかが、増税を乗り越えるひとつのカギになると言えるでしょう。

キャッシュレス決済と、増税後のポイント還元はとっても関係が深いんだね。クレジットカードは今のうちにつくっておきたいな。

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