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結婚前に必要な貯金額はいくら?
費用の相場や効率的な貯め方についても解説

2021/08/05
(提供元:ペリプラス

結婚は人生の一大イベントであり、大きな支出も伴います。結婚が決まったら、どのような準備が必要になるのでしょうか?この記事では、結婚前の平均的な貯蓄額や結婚費用の相場、結婚資金の貯め方などを解説します。

気になる結婚前の平均貯金額は?

気になる結婚前の平均貯金額は?

結婚が決まったら、結婚式や新婚生活のために多額の資金が必要になります。どの程度の貯金があれば安心できるのでしょうか。相場を知るためにも、結婚資金の平均貯金額のデータを確認してみましょう。

結婚前の男性の貯金額

「ゼクシィ新生活準備調査 2016」によると、男性単独の結婚資金としての全国平均貯金額は287.3万円でした。金額帯別の割合は以下のとおりです。

100万円未満 13.5%
100万円台 26.6%
200万円台 22.2%
300万円台 14.7%
400万円台 4.3%
500万円台 7.9%
600万円台 2.4%
700万円台 2.0%
800万円台 2.0%
900万円台 ――
1,000万円以上 4.3%

男性の場合、100万円以上300万円未満が48.8%と全体の半数近くを占めています。

結婚前の女性の貯金額

同じく「ゼクシィ新生活準備調査 2016」のデータから、女性単独の結婚資金としての全国平均貯金額は230.5万円でした。金額帯別の割合は以下のとおりです。

100万円未満 13.9%
100万円台 28.8%
200万円台 23.0%
300万円台 16.4%
400万円台 5.9%
500万円台 8.8%
600万円台 1.1%
700万円台 0.7%
800万円台 0.7%
900万円台 0.4%
1,000万円以上 0.4%

女性の場合、100万円以上300万円未満が51.8%と全体の半数以上を占めています。女性は男性に比べると600万円以上の貯金をしている人は少ないことが分かります。

結婚費用のためのカップルの貯金総額は

「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」によると、カップルの結婚資金の貯金総額は全国平均で311.8万円でした。

金額帯別の割合

カップルの貯金総額の金額帯別の割合は以下のとおりです。

100万円未満 8.2%
100万円台 22.6%
200万円台 21.2%
300万円台 16.9%
400万円台 11.2%
500万円台 8.7%
600万円台 4.3%
700万円台 1.7%
800万円台 1.8%
900万円台 0.5%
1,000万円以上 2.9%

100万以上500万円未満が全体の約73%です。しかし、平均額より貯金が少ないカップルも多いことが分かります。

地域別の割合

結婚資金の準備額に地域差はあるのでしょうか。主な地域別カップルの貯金総額もチェックしてみましょう。

北海道 216.0万円
首都圏 325.0万円
東海 369.0万円
関西 329.5万円
四国 278.5万円
九州 268.3万円
出典:「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」

地域によって、結婚資金の貯金額にはばらつきがあることが分かりました。東海や首都圏、関西に住むカップルの貯金額が多い傾向にあります。

結婚にかかる必要な費用はいくら?

結婚にかかる必要な費用はいくら?

次に、プロポーズから新居での生活にかかる具体的な費用を確認していきましょう。

婚約から新婚旅行までの費用

婚約から結納、結婚式・披露宴、新婚旅行までにかかった費用の平均額を、以下にまとめました。

婚約指輪・結婚指輪(2人分) 60.8万円
結納・両家顔合わせ 29.2万円
挙式・披露宴・ウェディングパーティー総額 362.3万円
新婚旅行 76.7万円
合計 529万円
出典:「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」

ここまでの費用だけで、上述の平均貯蓄額を軽く超える結果になりました。不足分は親からの援助や、結婚式の招待客からのご祝儀で補うと考えられます。

かかった費用の金額帯別の割合

新婚旅行までの費用の金額帯別の割合は、以下のようになっています。

100万円未満 1.9%
100万円台 7.0%
200万円台 12.8%
300万円台 17.6%
400万円台 23.3%
500万円台 17.7%
600万円台 12.2%
700万円台 4.1%
800万円台 2.2%
900万円台 0.7%
1,000万円以上 0.6%
出典:「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」

結婚資金の貯金額に比べると、幅広い分布になっています。最も多いのは400万円台という結果です。平均額はあくまで参考として考え、2人の事情や考え方を優先しましょう。

結婚式費用の中身

結婚費用の中でも、最大の資金を要するのが挙式や披露宴の費用です。結婚式費用の内訳を以下にまとめました。

挙式料 36.2万円
料理・飲み物 125.97万円(1人あたり1.9万円)
新婦衣装代 48.8万円
新郎衣装代 17.0万円
ブライダルエステ 9.0万円
ギフト 39.78万円(1人あたり0.6万円)
ブーケ 3.1万円
会場盛花 17.9万円
ウェルカムアイテム 1.6万円
スナップ撮影 21.8万円
ビデオ撮影 20.3万円
出典:「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」

上記調査では招待客人数の平均が66.3人です。披露宴の飲食代が婚礼費用のメインであるため、招待客の人数や料理の金額などで予算が変わります。それ以外では、新婦衣装代が高額です。費用を抑えたい場合、お色直しの回数を減らすなどが考えられます。

新生活にかかる費用の相場

新婚旅行から帰ったら、いよいよ新生活が始まります。最近では結婚式の前から同居するカップルも増えました。ここでは、新居を構える費用を見ていきましょう。

賃貸住宅の入居費用

賃貸住宅に入居する場合、初期費用の目安として家賃の5ヶ月分がかかるといわれています。国土交通省の2020年(令和2年)度住宅市場動向調査報告書によると、民間賃貸住宅の家賃の平均額は約7.6万円です。初期費用として約38万円(7.6万円×5ヶ月)を見ておくとよいでしょう。

家具や家電の費用

新生活には、家具や家電購入にかかるまとまったお金が必要です。「ゼクシィ新生活準備調査 2016」によると、新生活のための家具・家電購入費用の平均額は72.3万円です。家具や家電は結婚前から使用していたものを持ち寄るなど、必要最低限の購入でも済ませられます。平均額にこだわらず、必要なものだけを購入しましょう。

効率的に貯蓄するための3つの方法

効率的に貯蓄するための3つの方法

最後に、これから結婚するカップルが効率的に結婚資金を貯めるための方法をお伝えします。

結婚資金専用の口座を作る

結婚資金準備専用の口座を各自が作り、お金を貯めるのがおすすめです。まずは結婚式や入籍の時期を決め、それまでに貯めるべき金額を考えましょう。そこから逆算すれば、毎月に必要な貯金額が決まります。生活費などその他の資金と結婚資金を分けて管理することで、貯金額を増やす可能性を上げられるのです。

先取り貯蓄をする

毎月の給料が入ったら決まった金額を貯金に回し、残ったお金で生活をやりくりします。この方法を「先取り貯蓄」といいます。生活費の残りを貯蓄するという方法では、ついついお金を使いすぎてしまう人が少なくありません。先取り貯蓄で強制的にお金を貯金に回せば、意志の弱い人でも無理なく目標額を貯められます。また、給与天引きや自動積立などの利用もおすすめです。

支出を見直す

短期間でまとまったお金を貯めるには、毎月の貯蓄額を増やさなくてはなりません。貯蓄額を増やすには、支出を見直す必要があります。以下に、支出の見直しにおすすめの例を記載したので、参考にしてみてください。

  • 携帯電話を格安SIMに変える
  • 毎月課金されている不要なサービスを解約する
  • 家計簿を付けて、使途不明金を見直す
  • 保険を見直し、必要最小限の内容にする

まとめ

結婚のために多くのお金が必要なことが分かりました。しかし、お金の事情は人それぞれです。データはあくまで目安と考えてください。お互いにとって何が大切で優先したいのかを話し合い、準備を進めることが重要です。結婚の準備を通じてカップルの相互理解が深まり、幸せな結婚生活が送れることをお祈りします。

著者プロフィール

著者 松田 聡子

群馬FP事務所代表、CFP®、証券外務員二種、DCアドバイザー

国内生保に法人コンサルティング営業を経て2007年に独立系FPとして開業。企業型確定拠出年金の講師、個人向け相談全般に従事。現在は法人向けには確定拠出年金の導入コンサル、個人向けにはiDeCoやNISAでの資産運用や確定拠出年金を有効活用したライフプランニング、リタイアメントプランニングを行っている。

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