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2024年の年金支給日は?
必要な書類と手続き方法もあわせて紹介

2024/06/25
(提供元:CyberKnot
2024年の年金支給日は?必要な書類と手続き方法もあわせて紹介

老後の生活を支えるための年金は、貴重な収入源になります。年金は必要な書類を準備したうえで、手続きをすることで受け取れるものです。この記事では、2024年の年金支給日、必要な書類と手続き方法について解説します。

年金の支給方法と支給日

年金の支給方法と支給日

まずは、年金の支給方法と支給日について解説します。

年金が支給されるタイミング

年金を初めて受け取る支給日、それ以降に支給されるタイミングについて解説します。

年金の初回支給日

年金の受給権が始まるのは、65歳の誕生日の前日です。年金の初回支給日は、年金受給権が発生した翌月になります。
例えば、誕生日が9月2日の場合、9月2日に年金受給権が発生して10月から支給開始です。誕生日が9月1日の場合は8月31日に年金受給権が発生するため、9月から支給開始になります。1日生まれの場合のみ、誕生月が年金の初回支給月になることを覚えておきましょう。
年金支給日は偶数月の15日となるため、受給手続きが完了した直後の15日に初回分が支給されます。手続きの直後の偶数月に間に合わない場合には、奇数月の15日が初回支給日です。

年金は2ヶ月分が後払いで振り込まれる

毎年金の支給額は、1年分の金額から月額が算出されます。月額分の年金が2ヶ月毎に口座へ振り込まれるため、支給されるのは後払いです。
支給される年金は支給月の前月までの2ヶ月分となるため、当月分は次の偶数月に支給されます。例えば、8月の年金は6~7月分の金額が支給されます。1年分を6等分して2ヶ月毎に支給されるため、毎月の生活費として管理しておきましょう。
支給された月に年金を使い切ってしまうと、年金支給は翌々月となるため注意が必要です。

2024年の年金支給日

年金の支給日は、原則として偶数月の15日です。15日が土日や祝日の月では、直前の平日に支給されます。
2024年の年金支給日は、次の表のとおりです。

2024年の年金支給日

年金支給日 支払対象月
2024年2月15日(木) 2023年12月、2024年1月分
2024年4月15日(月) 2024年2月、3月分
2024年6月14日(金) 2024年4月、5月分
2024年8月15日(木) 2024年6月、7月分
2024年10月15日(火) 2024年8月、9月分
2024年12月13日(金) 2024年10月、11月分

年金の支給方法

年金の支給方法は口座振替が原則ですが、ゆうちょ銀行に限って現金での受け取りが可能です。
銀行振込にする場合は、年金受給の手続きで希望の銀行を選択できます。銀行振込にすれば偶数月に自動で振り込まれるため、確実に受け取れて管理がしやすいです。
現金の場合で、もし本人が入院などによりゆうちょ銀行に行けないときには、代理人が年金を受け取れます。代理人を指定する際には、必要書類と本人確認書類を指定のゆうちょ銀行に持参しましょう。

代理人を指定するために受給者本人が準備する書類

  • 年金送金通知書の裏面の委任状欄に、委任日、代理人の住所、氏名、本人の氏名、住所を記入する

代理人が年金を受け取るために持参する書類

  • 受給者本人が委任状に記入済みの年金送金通知書
  • 年金証書(受給者本人から預かったもの)
  • 代理人の本人確認書類

年金に必要な書類と手続き方法

年金に必要な書類と手続き方法

ここからは、年金の受給に必要な書類と手続き方法について解説します。

年金に必要な書類

年金の請求手続きに必要な書類のうち、本人が準備するものは次の表のとおりです。

年金請求時に全員が必要な書類

書類 備考
戸籍謄本(または、戸籍抄本、住民票の写し) 日本年金機構にマイナンバーを登録していれば不要
本人名義の通帳(または、キャッシュカードのコピー) 年金請求書に金融機関の証明印を受ければ不要

受給者本人が厚生年金加入20年未満で、配偶者が厚生年金加入20年以上の場合

書類 備考
戸籍謄本
世帯全員の住民票の写し マイナンバー記入で省略可
本人の収入証明書類 マイナンバー記入で省略可

受給者本人が厚生年金加入20年以上で配偶者または18歳未満の子がいる場合

書類
本人ではなく配偶者の収入証明書類
子の場合は在学証明書、収入証明書

上記以外にも状況によって必要になる書類があるため、事前に確認しておきましょう。

その他の状況によって必要な書類

  • 年金手帳
  • 雇用保険被保険者証
  • 年金加入期間確認通知書
  • 年金証書
  • 医師、または、歯科医師の診断書

年金請求書が届く

65歳から年金受給を開始する場合、誕生日の3ヶ月前に年金請求書の用紙が郵送されます。年金請求書は誕生日まで提出できないため、それまでは他の必要な書類に記入したり、年金記録を確認したりして準備しておきましょう。

年金請求書を提出する

年金請求書は、65歳の誕生日の前日以降から提出可能になります。必要な添付書類をそろえて提出しましょう。年金請求書と必要書類の提出方法は、郵送、あるいは、年金事務所や年金相談センターの窓口に持参となります。

年金証書と年金通知書が届いてから振込が開始

提出した年金請求書と必要書類が受理されると、年金証書と年金決定通知書が送付されます。その後、1~2ヶ月後程度で年金の支給が開始されます。

年金の支給についての注意点

年金の支給についての注意点

ここからは、年金を請求しなかった場合や繰下げる手続きなどについて解説します。

年金を請求しなかったときの対応

年金は一定の年齢に達すれば受給権が発生しますが、請求の手続きをしなかった場合でも受け取る権利は維持されます。例えば、本来は65歳から受け取れる年金を請求せずに70歳になってから受給した場合、5年分を遡って受け取れるのです。
ただし、年金の受給権には5年の時効があるため、それ以降の経過した分の年金は受け取れなくなる点に注意しましょう。

年金を繰下げる手続き

年金は原則65歳から受け取れますが、年齢を繰下げての受給が可能です。繰下げ受給をすると、月数に応じて受給できる年金額が増額されます。
増額率は、65歳に達した月から繰下げ申請月の前月までの月数に0.7%を掛けた金額です。受給を75歳まで繰下げると、増加率は最大で84%となります。年金を繰下げる場合は、手続きに必要な書類などを準備しておきましょう。

まとめ

年金の支給日は偶数月の15日で、それ以前の2ヶ月分が支払われます。老齢年金として受け取れる厚生年金と国民年金の金額を確認して、老後の生活に向けて準備をしておくことが大切です。年金を受給するためには請求手続きが必要となるため、書類などをそろえて申請しましょう。



著者プロフィール

著者 岩崎 祐二

FP技能士2級、AFP(日本FP協会)

ライフとキャリアを総合した視点で、人生設計をマンツーマンでサポート。日々の家計管理から、数十年先に向けた資産設計まで実行支援しています。

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