Lesson4
ローン・クレジット

ローンは「金融機関等からお金を借りて少しずつ返済する」という仕組みですが、クレジットは「買い物等をするときにお金を立て替えてもらって後から支払う」という仕組みです。ローンとクレジットの意味や仕組み、メリット・デメリットについて学びましょう。

1ローンとは

ローンという言葉自体の意味は、「お金を貸す」という意味ですが、立場を変えて「お金を借りる」という意味でも用いられています。
住宅や車を購入するときに、まとまったお金を借りて毎月少しずつ返済していく利用法が一般的です。

消費者と、銀行や信販会社、消費者金融などの二者間契約

2クレジットとは

クレジットとは、先に商品を受け取ったりサービスを受けたりして「その代金を後払いにする仕組み」のことを言います。クレジットカードとは、代金後払いで商品の購入やサービスの提供を受けることができるカードです。

では、どうして後払いにできるのでしょうか。お店でカードを提示して商品を購入する場合、実は、商品の代金はクレジットカード会社が立て替えて払ってくれています。つまりクレジットカード会社に借りているのと同じです。必ず後から支払う必要がありますので、いくらでも使える魔法のカードではありません。

クレジットカードの利用は三者間契約 クレジットカード会社が代金を立て替えてくれ、後から請求が来る

3後払いを可能にする「信用」

ローンもクレジットも、使用した分を、契約内容に沿って支払う義務が発生します。ローンやクレジットの契約は「この人なら返済してくれる、後で代金を支払ってくれる」という「信用」をもとに成り立っています。

個人信用情報機関という個人の信用に関する情報を保有している機関があり、銀行やクレジットカード会社はこの機関を通して、信用情報を交換しています。

クレジットカードの支払い延滞や奨学金の返済の延滞、スマートフォン端末の分割払いの延滞などの情報が信用情報として登録されると、新しくクレジットカードを作ることができなくなったり、ローンが組めなくなったり、ローンの金利が高くなったりする可能性があります。消費者の返済能力を超えた貸付を防ぐ役割があります。

現金・デビットカード・プリペイド指揮電子マネーは「信用」は不要 クレジットカード・ローンは「信用」が必要

4ローン・クレジットのメリット・デメリット

ローンやクレジットカードは、手元に現金がなくても買い物ができるなどのメリットがある反面、デメリットもあります。
メリット・デメリットを理解して、賢く活用しましょう。

メリット

  • 今必要な大きな買い物を分割で買える。
  • 現金を持ち歩く必要がない。
  • 計画的にお金を活用できる。
  • 急な出費に対応できる。

デメリット

  • お金の減り具合が見えない。
  • 利息や手数料を支払う必要がある。
  • 年会費を支払う必要がある。
  • 悪用される可能性がある。

支払い総額を考えよう

「月々の支払いが楽になるから」と、分割払いやリボ払いを多用すると、無意識のうちに支払総額が高くなってしまいますので、気をつけましょう。

5お金を借りるときに気をつけること

  • 何に使うかを
    明確にする

  • なぜ必要かを
    考える

  • どこから
    借りるかを
    検討する

  • かかる利息や
    契約内容を
    確認する

  • どうやって
    お金を返すか
    計画を立てる

本当にお金が必要な時にローンやクレジットを計画的に利用すると、お金を有意義に活用できます。ただ、正しく利用しないと、収支のバランスが崩れたり、トラブルに巻き込まれたりする可能性があるので気をつけましょう。

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