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夫婦で上手にお金を管理するには?
おすすめのやりくり方法から貯蓄のコツを伝授!

2022/03/03

家庭によって、家計管理の仕方はさまざまです。夫婦の働き方や家族構成によって、お金の使い方や将来必要になる貯蓄が異なります。お金の管理方法は、夫婦に合った方法を選ぶことが大切です。この記事では、夫婦でのお金の管理方法や貯蓄のコツについて紹介します。

夫婦の家計管理方法

夫婦の家計管理方法

まずは、家計管理の方法について3つ紹介します。

家計担当が全体管理

夫婦のどちらかが、家計管理の全てを担う方法です。収入や支出、貯蓄など、全てのお金の管理を1人に集約します。夫が会社勤めで妻が専業主婦の場合、妻が家計担当として収支を管理するのが効率的でしょう。共働きの場合は、お金の管理や細かい計算の得意なほうが担当すると、家計管理のストレスを感じにくくなります。
夫婦が自由に使いたいお金は、おこづかいの費目を準備すると効果的です。家計の収入と支出が全て管理できるため見落としや抜け漏れがなく、無駄遣いを発見できる方法となります。ただし、1人が全体管理をする方法は負担が偏ってしまうため、夫婦で相談して担当を決めましょう。

費目で役割分担

家計の支出に対して、夫婦で担当する費目を決めて管理する方法です。費目には、固定費と変動費があります。固定費は家賃や通信費、保険料など、毎月の金額が決まっている費目です。変動費は食費や日用品費、交通費、おこづかいなど、月によって金額が変わる費目になります。
夫婦で収入の高いほうが金額の大きい費目を担当する、家事を担うほうが食費や日用品費を担当するという区別が簡単です。夫婦の収入に差がある場合でも、上手くバランスが取れて役割分担できます。費目で分けるため、定期的に各費目を合算した家計全体の状況を確認することも大切です。

共通の銀行口座で管理

家計管理に必要なお金を1つの銀行口座にまとめ、この口座から支出や貯蓄に割り当てる管理方法です。夫婦それぞれが、共通口座に入金する金額をあらかじめ決めておきます。収入から入金する金額を差し引いた分は自由に使えるお金となり、各自で管理が必要です。
夫婦に収入の差がある場合は、共通口座に入金する割合を調整すると公平になります。自由に使えるお金は使い方が不透明になることもあるため、必要に応じてお互いの管理状況を共有しましょう。共通口座で貯蓄する場合は、余裕のある金額だけでなく、将来を見据えて判断することも大切です。

夫婦に合う方法で選ぶ

どの方法が簡単に続けられるか、夫婦で話し合って決めましょう。家計管理を厳密に行うだけでなく、継続していくことも大切です。会社勤めと専業主婦やパート、共働きといった働き方によって、家計管理にかけられる時間が変わります。
また、お金の計算や小まめに帳簿をつけるのが得意かどうかも影響するでしょう。夫婦のどちらかに負担が偏ったり、複雑になったりすると継続できない原因となります。夫婦にとって無理のない家計管理の方法を活用し、毎月の管理をしながら将来のための貯蓄も進められると理想です。

夫婦の家計管理での注意点

夫婦の家計管理での注意点

家庭全体のお金を管理していくために注意することがあります。夫婦のどちらかが担当する、2人で一緒に管理する、どちらの場合も次のことに気をつけましょう。

家計の支出を見直す

月に1回は家計全体の支出を見直して、無駄遣いや使途不明金はないかの確認が大切になります。家計管理では、各費目ごとに予算を設定して管理するのがコツです。予算以上に使っているものはないかを見直しながら、適切な予算を設定し直します。

固定費の金額について

家賃や住宅ローンの返済、水道光熱費などの固定費は毎月同程度で大きく変わらないものです。一方で、保険や定期利用のサービスが増える、スマートフォンの買換えで端末代が上乗せされて通信費が上がると固定費は高くなっていきます。

変動費の金額について

子どもの成長に伴って、食費や被服費が高くなっていきます。また、季節によっては旅行などの特別費がかかったり、歓送迎会などで接待交際費が高くなったりすることもあるでしょう。子どもが小さい期間は、体調を崩して医療費がかかることも増えます。

家計の状況を共有する

夫婦のどちらか一方が担当するか役割分担するかにかかわらず、毎月の家計の状況は共有しましょう。夫婦それぞれが家計の状況を把握していると、一方が体調を崩したり忙しくなったりしても対応できます。また、夫婦それぞれの貯蓄や収入について共有されていることも大切です。家計全体の状況が把握でき、将来に向けての貯蓄計画が具体的になります。夫婦で共有できる家計簿アプリやクラウドストレージなどを利用すると、共有が簡単です。

夫婦で収入の差がある場合

専業主婦(夫)やパートの場合など、収入に差が生じると高いほうが権限を持ちやすくなります。夫婦で協力し合って家計管理をするためにお金の使い方を双方で確認し、お互いが意見を言えることが大切です。収入の差により不公平感を抱かない管理方法を選びましょう。収入以外にも家事などの役割で家計を支え合っているという意識を持つと、夫婦で協力した家計管理ができます。

夫婦で貯蓄するコツ

夫婦で貯蓄するコツ

家計管理を上手くできるようになると、貯蓄も上手になります。貯蓄は、将来への備えやまとまった金額が必要になる費用に向けて行うものです。ここからは、貯蓄をしていくためのコツを紹介します。

貯蓄の仕組みを作る

家計管理をしながら貯蓄のことも意識して過ごすと、毎月大変になります。意識せずとも貯蓄されていく仕組みを作ることが、効果的です。
子どもがいる家庭であれば、児童手当をそのまま貯蓄にする方法があります。収入の差がある場合は、低いほうの収入を貯蓄にして高いほうの収入で生活をやりくりする方法が効果的です。給与が振り込まれる銀行口座から、自動的に貯蓄用の口座に引き落とす設定をすると自動化できます。

負担のない金額で設定する

最初は、生活に負担のない金額で毎月の貯蓄額を設定するのがコツです。貯蓄を始める前に、期間と金額の目標を決めましょう。貯蓄のために生活が圧迫されたり、楽しく過ごせなくなったりするのは本末転倒になりかねません。無理な節約をして我慢する期間が続くと、せっかくの貯蓄にもかかわらず浪費してしまうことがあります。貯蓄額は数年から5年程度先を見据えて目標を決めましょう。最初は低くして段階的に上げていく設定でも、数年間でみると十分な貯蓄になります。

貯蓄と生活費を別々で管理

毎日の生活で支出があり、そのなかに貯蓄も含まれると複雑になるため、別々で管理するのがコツです。貯蓄と生活費で銀行口座を分ける方法や、生活費を1度に引き出して封筒で現金管理する方法があります。電子マネーを使っている場合は1ヶ月の生活費を一度にチャージして、管理しながら使う方法も効果的です。現状の生活スタイルや管理のしやすさから、別々で管理できる方法を選びましょう。

収入と支出を定期的に見直す

家計管理と貯蓄ができていても、無理がないか、偏りがないか確認するための見直しが大切です。1年に1度は家計全体の収入と支出を見直して、目標通り進んだか確認しましょう。さらに過去2~3年間の収支と貯蓄を振り返ると、適正さが判断できます。
次の年はそのままいくか見直すか検討し、翌年から数年後までの目標を設定しましょう。将来、収入が上がっていくことや支出が増えることなども想定できると、現実味を感じやすくなります。

まとめ

夫婦での家計管理に正解はなく、負担なく長く続けられる方法を見つけることが大切です。最初は上手くいかなくても、夫婦で相談しながら試行錯誤していくうちに上手くなります。お金のことを話しながら、将来の理想など心躍るような会話が増えるとより円満な家庭となるでしょう。

著者プロフィール

著者 岩崎 祐二

FP技能士2級、AFP(日本FP協会)

ライフとキャリアを総合した視点で、人生設計をマンツーマンでサポート。日々の家計管理から、数十年先に向けた資産設計まで実行支援しています。

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